心の中のBYJと共に!

ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

秋はやっぱり京都へ行きたくなるNO3-合戦跡を巡る

2017-10-29 | 国内旅行
10月14・15日に出かけた京都旅の二日目は、千本釈迦堂大報恩寺と相国寺の見学です。
今回私を京都に誘ってくれたサライ秋の特集号には、国宝展と共に‘歩けばわかる応仁
の乱’という記事がありました。文化財の宝庫たる社寺仏閣だらけの京都を一面の焼け
野原にしてしまった応仁の乱。

勃発したのが1467年としか記憶はありません。サライによれば室町幕府の管領職につく
事ができる三家の内の畠山家の家督争いがはじまりで、それが当事者を補佐する細川勝
元・山名宗全の対立につながり、都に居た多くの守護大名を巻き込んで10年に及ぶ戦乱
の世に突入していったのだそうです。



一日で全ては歩けませんから、精選して2か所に絞りました。
まずは千本釈迦堂大報恩寺、時間を有効に使いたいのでタクシーで一目さんに向かい
ました。下ろされた千本釈迦堂の石塔のある参道から向かう山門は意外に小さいです。


当時は現在の10倍もの広さがあり、境内にはイチョウやクスノキが鬱蒼とするほど植え
られていて、それが防火の役目を果たし戦乱の京都市内で唯一焼失を免れたそうです。
鎌倉時代創建の儘の本堂は国宝に指定されています。端正で美しいです。

↓撮り忘れたのでネットからの借用写真です


ここで見たかったのは↓これ、戦乱の刀傷や槍・弓矢の痕です。斜めに走っているのが
刀傷、小さな穴が弓矢の跡、深く大きな穴が槍の跡だそうです。一説によると、元は
外部に合ったこの柱、解体修理のときに堂内に移されたとも云われています。長い時間
の中で風化してはいますが、激しい戦闘がまさにここであったことがわかりますね。



戦乱に巻き込まれなければこうして何百年、千年と残っていく貴重な文化財を、一瞬に
焼失させてしまう戦、なんて愚かなことなんだろう・・・。


創建当時の逸話からおかめ信仰発祥の話も興味深く楽しめましたが、何といっても見忘
れてならないのは霊宝殿に安置された仏像たちです。定慶作の六体の観音像、快慶作十
大弟子像は必見です。とりわけ弟子像のリアルさには驚きを禁じ得ませんでした。思わ
ず離れた所に居た娘に声をかけると、「ホントだイケメンと定評の○○が本当にイケメン
に作られてる!」と喜んでいました。

そして、どうして○○について詳しいのか、私が疑問を持つと思ったか、自身で照れくさ
かったのか、その知識は漫画情報だと打ち明けてくれました。漫画も侮れません^^;



一か所目を見終えて2か所目に行く前に、今宮神社門前のあぶり餅屋『一和』に寄ります。



一皿13本の数字に取りあえず一皿だけ注文しましたが、ほんのり甘いみそ味のお餅
ペロッと行けそうだったので慌ててもう一皿追加、ついでに焼く所も見学させて
もらいました。


年季の入った扇風機で風を送りながら、注文を受けてから手に持ち、火にあぶり焼かれ
る串の先の小さなお餅、創業は応仁の乱勃発よりさらに数百年以上も前と言うから凄い
です!戦乱時には、今宮神社に集まってきた避難民に、このあぶり餅を総出でふるまっ
たのだそうです。


お餅で空腹をしのいで2か所目の相国寺に行きます。ここは応仁の乱の戦跡としては
無論外せませんし、去年紅葉の京都を訪ねた最後に、閉館間近の承天閣美術館をバタ
バタ見学した心残りから是非再訪したかったし、未体験の鳴き龍見学がとても楽しみ
でした。

今出川通りから入って行き山門を過ぎるとすぐ左手に、戦乱の折大勢の西軍が溺れ死
んだという蓮池がありました。蓮はことし韓国のプヨで十分観賞したので、ちら見だけ
で通り過ぎてしまいました。当時よりはかなり縮小されているだろうと思いながら~~。
蓮池から法堂までは松林が続きます。この松林を見て、境内に松林の多い韓国のお寺や
書院を思いだしました。



さて楽しみにした鳴き龍体験、娘が叩いた時は確かに聞こえた気がしたのですが、自分
の時はよくわからず、待っている人に交代しながら何度も挑戦してしまいました。

方丈の前庭


方丈の裏庭


お庭が深山渓谷の様にしつらえてあって、方丈の立派さと共にこのお寺の格式の高さが
思われました。

承天閣美術館、足利三代将軍義満創建の相国寺は金閣寺・銀閣寺を塔頭寺院として抱え
るだけに国宝や重文等沢山の宝物を所持し、ここに展示しています。
茶道をたしなんでいるわけではありませんが、茶道の道具類が多く、意外にたくさんの
お茶碗を見られるのが嬉しい美術館です。






コリアン・シネマ・ウィーク2017上映作『灰の花』

2017-10-27 | 映画
毎年秋韓国文化院で開催されるコリアン・シネマ・ウィークが昨日から始まり
ました。昨日は『灰の花』(パク・ソギュン監督、脚本、2016年作)が上映され
見てきました。この催しには映画関係者のゲストが招かれティーチインも行
われますが、丁度今年は、この『灰の花』の監督と主演俳優がゲストでした。




映画は、どことははっきり分からない田舎町に暮らす若い女性ハダムと、彼女
の下に転がり込んできた11歳の少女へビョルを巡って展開します。

ハダムは、肉親でも親類でもなさそうな中年女性と、その息子が住む家に下宿
して生活しているらしいのが、女性に家賃を渡そうとする場面があり分かりま
す。もっとも女性は、そんなことはしなくていいと受け取りませんが・・・。

毎日平穏で緩やかな時間が流れていたであろう彼らの生活が、へビョルの登場で
変化を見せ始める。息子にはヒョンと慕い一緒に働く仲間がいた。へビョルは、
そのヒョンを父親だと言われて、この町に探しにきたのだった。

突然現れた娘に当惑ししばらくハダムに預かってくれるよう頼むヒョン、その間
にDNA検査をするつもりらしいが、なぜか嬉しい気分もあるようで小さな贈り物を
買い込んだり、ぼろ家があるのに中に住めないのか、いつも濡れ縁で寝ている自分
のねぐらの隣に簡易テントを買ってきておいたり・・・し始める。

一方息子には不動産屋に努める恋人が居て、結婚するなり駆け落ちするなり関係の
変化を迫られているらしく、ついてはヒョンと共同で貯金しているお金が気になり
始めていた。

そんな中ヒョンの留守中にDNA鑑定書が届き、‘親子関係無し’の中身をへビョル
が見てしまった。ショックを受けるへビョルにハダムは、大人は時々間違いを
犯すこと、だからこれも間違いだから心配するな、私が調べてあげると約束する。

この後ハダムがとった行動でとんでもない事態に~~



あら筋をこれ以上書くと、完全なネタばれになってしまいますので、この辺で
やめておきます。まあこの作品が、一般公開されることは無いかもしれませんが、
される機会が会ったら是非ご覧になってみてください。しみじみとした良い映画で
細部で出演者のキャラクターに癒されること受け合いです。そして、変なとこで
ツボだったのが息子の恋人役で、お笑い芸人鬼奴さんに瓜三つでした。

親切に世話をしながらも、どこか受け入れ難さがあったらしいハダム。自分が
やはりへビョルと同じ年ごろに、母親に置き去りにされた過去の草むらの中に閉じ
こもっていたままだったのです。


監督は俳優たちに演技指導のような事はせず、場面場面での俳優の表現力を大切に
演じさせるのだそうです。一例として、橋の上でハダムがへビョルに自分の履いて
いた靴(タップダンス用の靴)を履かせるシーンは、監督のシナリオではそこでお
終いだったのが、裸足になったハダムに、へビョルが自分のズックを履かせるとい
う演技をしたんだそうです。
監督はそれを監督の映画的野心が、俳優の心に負けたと表現していました。

監督はかつて都会の路地裏の闇を往き場なくさまよう少女たちを見たとき、何も
声を掛けてあげられなかった経験から、『鉄の花』『ワイルドフラワー』そして
この『灰の花』の三部作を作ることになったそうです。最後に少女を複数で旅立
たせることができて、やっとあの少女たちに応えてあげられた気がする。今後も
撮る人、見る人が兄弟になって喜びや痛みを分かち合いながら回復する映画を撮
りたいと抱負を語っていました。

哀しい日、だけど一縷の光を立憲民主党に期待する

2017-10-23 | つぶやき
いくらなんでも大嘘をつき通しの総理大臣が、糾弾をかわしてあわよくばチャラに
しようと目論んだ解散ー総選挙の今回は、自民に入れる国民は減るだろうと期待した
のに・・・
投票率は相変わらず低く、自民単独過半数どころか公明と合わせて改憲発議も可能な
3分の2超え!とまたもや駄目でした。
どうしてこんなにも日本人は怒るということを知らないのだろう!?

それでも土壇場での小池さんの排除発言のお陰で、希望からはじかれた人々が
立憲民主党という形でまとまってくれたのは、良かったと思う。憲法「改正」OKと
いう人まで含む民進では、政党として支持するまでは~~という考えの人もいたに
違いない。

今後は対立軸を明確にしたリベラル派野党が、しっかり国会で闘ってくれるだろう。


反安倍派の大敗が哀しくあちこちのブログをさまよった昨日、訪れたブログに
日本国憲法の前文が掲示されていた。この憲法以前には無かった国民主権をうたった
崇高な文章にあらためて胸をうたれた。一緒に読んでこの理念をかみしめてほしい。

【日本国憲法前文】


日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

選挙に行きましょう!

2017-10-21 | つぶやき


これは東京新聞の記事で「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」による、アートの力で
10月22日の衆院選の投票を呼びかけるというものだそうです。

拡散OKとあったので、こちらでもご紹介し選挙に行きましょうと呼びかけようと思います。

棄権が多い日本の選挙の実態を手をこまねいているばかりではいけませんね。こうした楽しい
ポスターで投票を呼び掛ける効果を期待したいです。







低いと言われる日本の投票率諸外国と比べたら


だそうです。政治について驚くほどの意識の低さですが・・・
本当に関心が無いのでしょうか?

違うだろうと私は思っています。
無関心よりは、自分一人が何を思っても、政治は変わらない変えられない
という諦念が先立つののでは~~
でも









国民一人一人の自由な生活、平和な未来の為に、唯一の直接的な政治への
参加の権利である選挙の投票にぜひ行きましょう!

そして行く時には、油性ペンを持参して記入しましょう!


期日前投票に行ってきました!

2017-10-20 | つぶやき
明後日は衆議院選挙の投票日!
なのに天気予報によると前線の停滞と台風の接近でずっと雨が続くようです。
悪天候の中出かけるのが嫌になっては困るので、雨の上がった今日の午後
期日前投票に行ってきました。
これで当日どんなお天気になっても大丈夫です。いえ、そんなことはありません。
できるだけ沢山の人が投票所に出向いてくださるよう、少しでも良いお天気に
なってくれるのを希んでいます。

今度の選挙には、本当に全ての有権者に出かけてくださいと伝えたいです。
誰にも平等に与えられた、国政に自らの意思を反映させる
唯一の権利行使のチャンスです。

今回の選挙は、どの政党を支持していたかではなく、支持政党の枠を超えて
自分が日本の今後に、どんな未来図を描きたいか、自分の子や孫に
どんな日本を残してあげたいかで判断して欲しい。

私は地球の未来に原発はいらない。核兵器廃止!唯一の被爆国の日本こそが
発信していかなければならないメッセージを当然に発信する国でありたい。

平和憲法を守りぬき、自衛隊を戦争をするために他国へ送るようなことは
しないで欲しい。