黄金に輝く金閣寺
何時だったか、たまたま見ていたTV番組で金閣寺の金箔の張り替え場面を見た
事があります。今回行くに当たって調べてみたら、1986年から翌年にかけて
「昭和の大修理」がおこなわれたそうですから、その時撮られたもののようです。
たまたま見たそのTV番組で、初めて金色に輝く金閣寺の仕組みを知り興味
深かったです。金箔の下には漆が塗られ、その漆を太陽光線による損傷から
守るために金箔が貼られるようです。
金箔は通常約0,1μの厚さに作られるそうですが、金閣寺ではそれでは薄いと
5倍(0.45~0.55μ)の厚さの「五倍箔」が使用されたそうです。ちなみに漆は
japanと云う名前で呼ばれていながらも漆の原料自体はほとんどを外国産に
頼っているといいますが、純日本産の浄法寺漆が使われたそうです。
金箔は第二層と三層に施され初層には施されていません(そのせいでしょうか
私の中で金閣寺は二層のような錯覚がありました)。また現在二層にも金箔が
施されていますが、焼失前のものは第三層だけだったそうです。
もう少し大きい金閣を別な角度からみてみましょう ↓
屋根の横、軒から伸びている棒状のものは何でしょう(雨樋のようなものかしら?)
最初の写真を映した池(鏡湖池ーきょうこちーと云うそうです)の前は、最高の
撮影スポットで観光客でごった返しています。そこで耳に入ってくる言葉は
日本語より外国語の方が多いようです。みなさん金閣に感動して盛んに
写真を撮り合っています。いつもソウルで受けている親切を少しお返ししたく
お互いを交代で撮っていた韓国の人に声を掛け、お仲間と一緒の写真を写す
お手伝いさせていただきました。
ひとしきり記念写真の撮影を終えた外国の人たちが興味深々で撮っていたのが
↓ の松、足利義満がめでた盆栽を彼の死後直植えにしたものだそうです。
陸舟の松
境内を順路に従って進むと茶室ー夕佳亭(せっかてい)があります。南天の木で
作られた床柱が珍しく写真に撮ってみたのですが、暗くて良く撮れませんでした。残念!
それにしても床柱にできるほどになるのに何年くらいかかるのでしょう?
種類の違う苔で模様が浮き出るように作られたお庭
金閣寺の見学を終えた後、もう一か所行きたいところがありました。金閣寺から
さらにもう少し北へ行った洛北鷹峯の織部美術館です。