テハンノには100を越す小劇場があるそうです。沢山あるなあとは過去
テハンノ歩きをした時に思いましたが、それ程とは思いませんでした。主
には大学路通りとソウル城郭の間の地域にそれだけの数だから驚きです。
駅を2番出口から地上に出、真直ぐすすむとテハンノのランドマークの
マロニエ公園、その一画にチョウン コンヨン アンネセンター(良い公演
案内センター)があります。
この日、私とチングはテハンノに到着すると、食事の前にまずここへ来ました。
現在上演中のパンフレットを幾つか手に取りざっと見て、『トンイ』という
劇が印象に残りました。
『トンイ』と言っても卑賤出身から21代朝鮮王の生母となった女性を描いた
ドラマではなく、トンイという名前の男の子の誕生から、彼がムーダンとして
生きざるを得ない過程をえがいたムーダン誕生劇です。
ムーダンと言うと神がかりという言葉がすぐ浮かびます。そういう存在は女性
に多いと思っていたので、男のムーダンというのが珍しかったのかもしれません。
チケットはパンフレットによると3万ウォンのところ当日割引なのか、敬老割引
なのか1万5千ウォン、半額でした^^
カンテンジャンの夕食を終えた7時少し過ぎ、8時の開演まで充分時間があり
ますが、劇場を探すのに手間取るかもしれませんから早目に向かいましょう
ということになりました。
目指す劇場はロータリーを越えて少し進み恵化小学校(へフアチョトウンハッキョ)
のお向かい辺りのようです。劇場手前に看板があって分かりやすかったです。

大学路 東崇舞台 小劇場(テハンノ トンスンムデ ソグッチャン)
この近所には以前フレンドハウスという韓屋の格安宿があり、3度のうち1度は
そこにするくらいの頻度で利用していた時期があり、私には懐かしい場所です。
2年前、数年振りで訪ねてみたら看板がなくなっていて、ネットで検索して廃業
したことを知りました。日本語と英語の得意なお顔も情も濃いマダムが元気に
運営されていましたが、どうなさったか消息がわからず残念です。
(<(_ _)>ご存知の方いらしたらお教えください。)
劇場は表通りの低層雑居ビルの地下にある、小さなスペースでした。
ワンルーム三部屋分程度の広さでしょうか。

上演中は撮影禁止なので、上演前に~ ^^;
客席は鉤の手に曲がった2方向から底の舞台を見下ろす形になっています。青いス
ポットライトがあたっている部分が舞台になります。客席と舞台がとても近く、
演技者の呼吸に合わせてはらはら、どきどき、げらげら、舞台と一体化して楽しめ
るようになっています。チングはとても楽しかったと喜んでいましたし台詞が(特
にムーダン役の人たちの)分からないことが多かった私もそれなりに楽しみました。
又この演目に関しては主人公がムーダンになる儀式が圧巻でした。それもそのはず
実際にムーダンでもある人が脚本・演出家だそうです。
上演後は集合写真を撮影できますし、一緒に撮影も可だそうです。

最終場面、ムーダンになる儀式の大団円

出演者一同