昨日今日と関東地方は不安定な天候で、ニュースでは低地の浸水箇所に車が
進入して、大変なことになったケースや狭い範囲に、集中して降る雹の問題が
話題になっていました。それを見ていたウリナムピョン、雪掻きを思い出した
らしく、あの大量の氷、高齢者の家の周囲は自治体で対処してもらわないと
無理だよと、自分の今後も含めて心配していました^^
さて今日は、久々に韓国ネタ、といってもヨンジュンさんの話題でなくて
ソウル滞在中に出かけた博物館のご紹介です。

景福宮の敷地内西南の角にあるこの建物は、国立中央博物館が現在地(地下鉄
4号線イチョン駅)に移転するまで、ここに仮住まいを定めていた場所です。
現在は2000年頃には、徳寿宮に展示されていた朝鮮王朝の遺物が、展示される
国立古宮博物館となっています。
エントラスホール(2階)から入って、左へ進み第一室「朝鮮王朝の国王」室は
今回何故かとても興味をひかれました。多分歴史ドラマの影響だろうと思います。
時間をかけゆっくり見学しました。ドラマで耳にした朝鮮王朝の事物など、目の
当たりに出来てとても良かったです。展示物を一部ご紹介します。
御宝(印章):国家と王権を象徴するもので一般的には王の印章を意味するが
王妃、王世子の儀礼用印章もこう称される。
御冊(オチェク):位が授けられたり尊号をおくる時、御宝と共におくられた書で
おくられる人物の徳を称賛する文章が刻まれた。材料は王・王妃が
玉製、世子・世子嬪は竹製
大韓帝国以後は皇帝・皇后の御冊は金で作られた。
御真(オジンー王の肖像画):先代王を追慕すると同時に、彼らに見守られて王室と
国が繁栄するように、祈願して描かれた。太祖から純宗まで描かれ
眞殿に奉安。生前描かれた物は図写、死後描かれた物は追写、毀損
したり眞殿を新しくする時は原本を写して模写した。
御真は当代一の宮中画員(絵師)が、厳格な審査を経て選抜され、王の
活き活きした姿ばかりでなく、内面の人品と精神までも表現しようと
努力した。完成した御真は、直接王に仕える如く最高の礼をつくし
眞殿に奉安し背景にはいつも、王の象徴である日月五峰図を置いた。
家系図:璿源錄-直系のみ収録、宗親録ー王の息子中、嫡子のみ収録
類附録―王の娘とその後孫、王妃世譜、敦寧譜帖―王妃の家門と外戚
王の婿を対象に収録
儀軌:王室儀礼-行事の記録
朝鮮王朝実録:国王が亡くなると歴史編纂機関である春秋館で、臨時に実録庁を
設置し、史官が平生記録しておいた史草と各官庁の記録など各種
資料を集め実録を作った。
史草は史官が毎日国王の周辺で繰り広げられる事を記録したもの。
この史草は王も見ることが出来なかった。史官は記録に公正を期す
よう努力した。初草、中草、正草の三段階の修正作業を経て実録を
完成させた。初草、中草は事実の流失を避けるために書かれた紙を
水で洗って文字を落とした(洗草)。
国朝宝鑑:王の統治行為中後代の王の手本になるような立派な政治を選んで集めた
もの。実録を見ることが出来ないためこれを通して教訓を得た。
図書は初期は弘文館で、正祖の代からは1776年から奎章閣で管理した。性理学を
統治理念として採択した朝鮮は、文字と礼で国を治めようとする文治と礼治を指向
した。学問を尊びそれを下支えするために集賢庁など学術研究機関が発達した。
王の教育機関は経筵、世子の教育機関は書筵と言われ、毎日朝・昼・晩三度ずつ当代
最高の学者に教育を受けた。従って朝鮮の国王は、政治的指導者であると同時に最高の
学者でもあった。又その文字も精神と心を表わすものとして精進が求められた。
2階第一室だけで数時間を要した故宮博物館、他に宮殿・王室の生活・王室儀礼・
大韓帝国と皇室・天文と科学室などもあり、とても見ごたえがあります。その時の
興味で見る部屋を選んで見学するのもいいのではないでしょうか。
天文と科学室は1階と地下一階に2部屋あり、ハナヨ284P天象列次分野之図を刻んだ
石もあります。失われてしまった王朝に思いを馳せる手がかりに溢れたところです。
進入して、大変なことになったケースや狭い範囲に、集中して降る雹の問題が
話題になっていました。それを見ていたウリナムピョン、雪掻きを思い出した
らしく、あの大量の氷、高齢者の家の周囲は自治体で対処してもらわないと
無理だよと、自分の今後も含めて心配していました^^
さて今日は、久々に韓国ネタ、といってもヨンジュンさんの話題でなくて
ソウル滞在中に出かけた博物館のご紹介です。

景福宮の敷地内西南の角にあるこの建物は、国立中央博物館が現在地(地下鉄
4号線イチョン駅)に移転するまで、ここに仮住まいを定めていた場所です。
現在は2000年頃には、徳寿宮に展示されていた朝鮮王朝の遺物が、展示される
国立古宮博物館となっています。
エントラスホール(2階)から入って、左へ進み第一室「朝鮮王朝の国王」室は
今回何故かとても興味をひかれました。多分歴史ドラマの影響だろうと思います。
時間をかけゆっくり見学しました。ドラマで耳にした朝鮮王朝の事物など、目の
当たりに出来てとても良かったです。展示物を一部ご紹介します。
御宝(印章):国家と王権を象徴するもので一般的には王の印章を意味するが
王妃、王世子の儀礼用印章もこう称される。
御冊(オチェク):位が授けられたり尊号をおくる時、御宝と共におくられた書で
おくられる人物の徳を称賛する文章が刻まれた。材料は王・王妃が
玉製、世子・世子嬪は竹製
大韓帝国以後は皇帝・皇后の御冊は金で作られた。
御真(オジンー王の肖像画):先代王を追慕すると同時に、彼らに見守られて王室と
国が繁栄するように、祈願して描かれた。太祖から純宗まで描かれ
眞殿に奉安。生前描かれた物は図写、死後描かれた物は追写、毀損
したり眞殿を新しくする時は原本を写して模写した。
御真は当代一の宮中画員(絵師)が、厳格な審査を経て選抜され、王の
活き活きした姿ばかりでなく、内面の人品と精神までも表現しようと
努力した。完成した御真は、直接王に仕える如く最高の礼をつくし
眞殿に奉安し背景にはいつも、王の象徴である日月五峰図を置いた。
家系図:璿源錄-直系のみ収録、宗親録ー王の息子中、嫡子のみ収録
類附録―王の娘とその後孫、王妃世譜、敦寧譜帖―王妃の家門と外戚
王の婿を対象に収録
儀軌:王室儀礼-行事の記録
朝鮮王朝実録:国王が亡くなると歴史編纂機関である春秋館で、臨時に実録庁を
設置し、史官が平生記録しておいた史草と各官庁の記録など各種
資料を集め実録を作った。
史草は史官が毎日国王の周辺で繰り広げられる事を記録したもの。
この史草は王も見ることが出来なかった。史官は記録に公正を期す
よう努力した。初草、中草、正草の三段階の修正作業を経て実録を
完成させた。初草、中草は事実の流失を避けるために書かれた紙を
水で洗って文字を落とした(洗草)。
国朝宝鑑:王の統治行為中後代の王の手本になるような立派な政治を選んで集めた
もの。実録を見ることが出来ないためこれを通して教訓を得た。
図書は初期は弘文館で、正祖の代からは1776年から奎章閣で管理した。性理学を
統治理念として採択した朝鮮は、文字と礼で国を治めようとする文治と礼治を指向
した。学問を尊びそれを下支えするために集賢庁など学術研究機関が発達した。
王の教育機関は経筵、世子の教育機関は書筵と言われ、毎日朝・昼・晩三度ずつ当代
最高の学者に教育を受けた。従って朝鮮の国王は、政治的指導者であると同時に最高の
学者でもあった。又その文字も精神と心を表わすものとして精進が求められた。
2階第一室だけで数時間を要した故宮博物館、他に宮殿・王室の生活・王室儀礼・
大韓帝国と皇室・天文と科学室などもあり、とても見ごたえがあります。その時の
興味で見る部屋を選んで見学するのもいいのではないでしょうか。
天文と科学室は1階と地下一階に2部屋あり、ハナヨ284P天象列次分野之図を刻んだ
石もあります。失われてしまった王朝に思いを馳せる手がかりに溢れたところです。