心の中のBYJと共に!

ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

車椅子の同行者と楽しむソウルの旅No4ーランチは鍾路(チョンノ)のビジネス街の食堂で

2023-05-24 | 2023年春の韓国旅行
工芸博物館の展示を心ゆくまで楽しんで外へ出ると、もういつものお昼ご飯の時間(12:30)を過ぎていました。
ずっと座りっぱなしでお尻が痛くなった夫が、車椅子を杖代わりに博物館前の歩道を、リハビリを兼ねて少し歩いてみたいというので、その間私はアイパッドで写真撮り。まだ写してなかった博物館の外観を数枚撮りました(何と!狙ったわけではありませんが、撮った写真に夫の姿が写り込んでいました^^;)今回は荷物を極力減らしたので、カメラは持たずアイパッドのみで撮っています。元々手ブレやら何やらなかなか良い写真の撮れない私ですが、今まで以上に今回は写りの悪い写真が多いです。見苦しくて申し訳ありません。

短い距離を2往復程した後、痛くなる前にやめておくと言うのでランチに向かいます。
今日のお店は、刺激物じゃない料理が希望の夫が検索したなかから、地元サラリーマン達に人気だというカンジャンチプをチョイスしました。博物館からは500mと離れていません。
ここでちょっとランチから横にそれて車椅子介助について初心者の感想を。
車椅子を押しての歩行は、ほんの少しの段差も、介助初心者の私は突っかかってしまいがちです。すると夫の脚と心臓に衝撃が走るので、とても神経を使います。横断歩道を渡る時は、歩道にスロープがあり車道からスムーズに上がれる様にしてあるのですが、押しながらどこが一番段差が小さいかを、素早く見極める必要があります。又歩道上を押す時も、狭い歩道などでは、視覚障害の方のためのブロックのゴツゴツを上手に避けなければなりません。
食事場所は何が食べたいかでチョイスするのではなく、移動距離が第一条件になります。その条件で選択したカンジャンチプがサラリーマンに人気とあって、お味の点でも期待できそうです良かったです。残る問題は混み具合です。お昼休みの時間ももう終わりに近い時間のはずでしたが、向かう途中のアチコチのお店には、まだ行列を作っているところもありました。特にカフェは食後の1杯を楽しもうとする人や、最初からお昼をカフェでという人々で混んでいる様でした。

カンジャンチプはあいにく二階にありましたが、何とか上がれるというので、椅子を折り畳んで二階まで運び、お店の人の指示で入口ドアの外に置かせてもらい入店。心配した混み具合は殺到したお客様たちが食べ終え、第何波かの混みが一旦引きかけたという感じで、他には2・3組でした。

メニューにざっと目を通すと定食メニューの最後に、昨夜宮で食事できていたら注文するつもりだったポッサムの定食が合ったのでそれにしました。

注文するとすかさず運ばれたパンチャン(左上から時計回りに青菜のキムチ、もやしのナムル、白菜キムチ、黒豆の佃煮風)


即箸が伸びます^^;韓国のこうした食堂は、欠食児童の如く待ったがきかない私には、大助かりです^^;何しろいつもの昼食時間はとおに過ぎています。
程なくポッサムも運ばれました。量は少ないですが、高齢で量多くは食べられない私達には程々の量です。


↑のポッサムが運ばれてからの写真のアップを忘れていました。(5/26up)NO4アップ後早い段階でご覧いただいた方々には、大変お恥ずかしいです。最近ポカしまくっています^^;


程よい量ではありましたが、もやしのナムルがおいしくてお代わりをお願いしてしまいました。黒豆も、普通韓国の黒豆は結構硬目なのですが、ここのは程よい硬さで完食しました。ごちそうさまでした^^




車椅子の同行者と楽しむソウルの旅NO3ー二日目工芸博物館

2023-05-20 | 2023年春の韓国旅行
車椅子の同行者との旅の二日目。
長距離の移動によるダメージが心配でした。
ほぼいつもの時間に目が覚めると夫も既に起きていたので、昨日の長距離移動によるダメージ具合を聞くと、ダメージは無いわけではないが起きられるし、予定のスケジュールもこなせる由(まずは良かった、良かった^^)
朝ごはんはホテルのダイニングでいただき、食休みもとった後今日の目的地、ソウル工芸博物館目指し10時少し前に出発。非情にも雨が降っていましたが小雨だったので、夫は準備よく日本から持参した雨合羽の上下で車椅子にスタンバイ。私は片手で車椅子をしっかり握り、利腕の右手は傘を掴んでレバーに添え1本半の腕力で椅子を押していきます。
博物館はホテルとはユルゴク路を挟んで反対側に、このコロナ禍中に新しく出来た様です。ホテルから歩いて5分とかからない所にあって、あまり動けない今回の私たちにうってつけの観光施設です。
伝統的な手工芸品が集められ、分野毎に違う棟に展示されています。今日は私の希望で3号棟の刺繍・ポジャギの展示を見ます。



展示会場に一歩入ると壁(紙)に刺繍がほどこされていてびっくり!さすが刺繍展!


「刺繍 開く」



“刺繍の花が咲く”と日本語訳されたこの展示テーマ、みた印象で自分流に「刺繍、花開く」としました。



花の屏風



水墨画風屏風



梅花屏風
壁一面を覆うかの大作、左下に添えられた詩も刺繍で刺してありました。




華麗な刺繍が施されたポジャギ


ポジャギは日本で言えば風呂敷の様な物、何かを包むか、被せるかして使う物であり、それ自体が主役のものではないものです。そうしたものにまで、これほど繊細で華麗な模様を描くとは❣️
包んだ後紐で縛るその紐部分にまで全体に刺繍がされています。どれだけ大切なものを包んだのでしょう!というより中身よりポジャギ自体を見る(見せる)ことに意味があったのかもしれません。どういうシッチュエイションで使われたか知りたいところです。


「座布団」だそうです。


通常の部屋で使うものではなく、「高貴な」女性達が移動するときに使う「カマ」と呼ばれる、輿の上に駕籠を載せた様な乗り物に敷く為の物

カマ内部の装飾として下げられたノリゲ




ノリゲの模様の桃は悪鬼を追い払うと信じられ「不老長寿」を、柘榴は幼い子供達を保護するという説話から「多産と豊穣」を願う思いが込められているそうです。


婚礼衣装



小物


漢詩の屏風



ポジャギq



吉祥模様を直接描いたもの



端切れを縫い合わせたもの


↑の端切れの縫い合わせを徹底してチョガッポ(端切れを繋ぎ合わせ作ったポジャギ)になったと思われます。

チョガッポ色々ー上手く撮れていなくて済みません.小さい端切れが組み合わせてあるところを見ていただけたら〜







今回最も感動した作品

女児用ツルマギ(外套)

袖は’セクトン‘と言って悪い気運を追い払う色とりどり布を縫い合わせた縞模様に作られ、着物でいうところの衽、洋服でいえば前たてにあたる部分にも、袖と同じく色々の端切れで細かい模様に縫い合わされています。そして極めつきは襟につけられた飾りです。ここにもセクトンと同じ色布で、指先の爪よりももっと小さい三角の模様が縫い合わされています。子供の無病長寿を願う親としての思いと、どんな小さな端切れも疎かにしない、資源を大切にする精神が集約された逸品と、言えるのではないでしょうか!小さな三角一つ一つにその子への愛があふれるようです。






3号棟は2・3階が展示場となっていて最上階の4階は収蔵庫、そして古い作品を修理したりするときの部屋がガラス張りで廊下から見学できる様になっています。裏側まで見られるって、とても貴重!美しいものの出来上がった姿だけでなく制作過程が見られると、その物自体への関心もより惹きつけられる機会が増えるのではないかと思います。工芸を次代に繋いでいこうという韓国の本気度が窺えます。


来た時には撮らなかった施設の写真を帰るときに撮りました。
今日見学した3号館



ソウル工芸博物館



二日目続きます。

車椅子の同行者と楽しむソウルの旅NO2ー滞在ホテルと初日ディナー

2023-05-02 | 2023年春の韓国旅行
今回お世話になるホテルは景福宮・光化門地域にあるサマセットパレスソウル。
19年春に初めて利用し気に入り、二度目の利用です。
キッチン付きアパート型ホテルで、前回旅先で自炊を楽しむなんてこともした所です。
チングと出かけた日帰り旅行先
肉厚でとてもおいしそうな椎茸が現地販売されていました。
つい買ってしまい、大半はセスッさんへのお土産に
自分の味見用にも少し取り分け、市場でお肉や野菜・キムチを買い足して、ホテルで料理しました。

今回は同行者が歩行困難な為、食事で外出するのは一日一度にする予定でいます。
更に自炊を増やさざるを得ません。
ホテルを予約する時には、全然考えもしなかった事態です。
ここをチョイスしていて本当に良かったです。
又このホテルは朝食付きで、その点でも評価が高いです。
但しコロナ前に比べ、前の方がビュッフェ形式の料理の品数が多かった様に思います。

キッチン


ダイニングテーブル


とはいえ初日の今日の夕食は外食です。
当然近場と考えると行き先は仁寺洞。
仁寺洞とくれば、一番気に入ってるお店は、ケソンマンドゥの『宮』です。

荷ほどき後、暫し休んで車椅子を押して出かけました。
夜の道は、老眼の進んだ目には見えにくく、思わぬ段差に突っかかったりしながら〜

仁寺洞中央の通りを安国側から南下し、中程まで進むと
お茶や茶道具などのお店に突き当たる様になっていましたが、
どうも違うお店に変わったようです。そこで左に曲がり
骨董店の角をさらに曲がります。

有名店ですからやっぱりの行列に並び、待つこと10何分。
少し入り口に近づき、あと数組になった時、周りがざわつきました。
今日はもうお仕舞いとか言っています。
起きるブーイングに、8時閉店でラストオーダーは7時半だと告げられ一貫の終わりでした。

閉店が8時だなんて、早すぎます。元からこの時間なのでしょうか?!
それとも、これもコロナ禍!?
文句を言ってもどうにもなりませんから、入れるところを探しました。
なんの変哲もないご飯屋さん雰囲気のお店に落ち着きました。
選んだメニューはポークのコチュジャン炒めとケーランチム(韓国茶碗蒸し)
ご飯は一人分を分けていただきます。

注文を終えると即座に運ばれたご飯とパンチャン類


炒め物


ケーランチム



ご飯は普通に美味しかったんですが
お気に入り店には入れなかった残念感と
仁寺洞価格なのか割り高感がちょっぴり残念でした。

でもお腹は満たされたし、4年振りに遂にソウルに
来られた満足感が、空港からずっと続いていました^^