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生活を守る為に複数記者匿名証言「政治家間接圧力で仕事を外され沈黙強要」⇒報道の自由度72位下落の日本。

2016-04-21 04:49:09 | 福島第一原発と放射能

国連の広報センターが次のような内容を広報しています。

「多くのジャーナリストが、自身の生活を守るために匿名を条件に私との面会に応じてくれましたが、国民的関心事の扱いの微妙な部分を避けなければならない圧力の存在を浮かび上がらせました。彼らの多くが、有力政治家からの間接的な圧力によって、仕事から外され、沈黙を強いられたと訴えています。これほどの強固な民主主義の基盤のある国では、そのような介入には抵抗して介入を防ぐべきです」

「意見及び表現の自由」国連特別報告者であるディビッド・ケイ氏によるものです。

特別報告が為される前に、こんな具体的内容が国連から広報されるのは異常な状態と思います。

よろしいでしょうか。

僕は、2011年3月、震災後一週間ほどは東京キイ局で社会部統括デスクをしていましたし、テレビ局社会部デスク、社会部記者、報道番組ディレクターなどを20年間ほど続けていました。

基本的に、報道畑でしか仕事はしていません。

もちろん、いろんな報道内容や取材内容に圧力が来ることは、ないわけではありません。

 しかし、ここに書かれているような「自身の生活を守るために匿名を条件」というような圧力は、20年間に感じたことがありませんでした。

 警察庁の国松長官狙撃事件で元巡査長告白テープ放送など、公安警察と真っ向から戦う状況に至ったことのある(先方は関係者に僕の逮捕をほのめかしたとも聞きましたが)僕でも、1990年から2011年3月までの報道記者としての生活で、一度も経験したことのない話です。

現在、僕は原発事故による明確なスタンスで発言をしていることもあり、自分が所属していた報道機関も含めて、他社の人間などとも、特に都内で仕事をしている記者等と、常に話している人は前ほど多くはありません。ですから、本当に記者たちの間で何がおきているのかを、正確にはわかっていないかもしれません、

 この報告者が述べていることが事実であるなら、これは尋常でないこと、もしかすると戦後日本で起こらなかったような明確な言論統制が為されていると考えるしかありません。

「国民的関心事の扱いの微妙な部分を避けなければならない圧力の存在」

「有力政治家からの間接的な圧力によって、仕事から外され、沈黙を強いられた」


この話が事実なら、日本は完全に最悪の国家状態に至っていることは間違いありません。原発・放射能・安保法などいろんなテーマの状況を思い出しましょう。

実際に多くのキャスター交代が今年為されていることが、そのまま当てはまる事例も多いと思います。

これは、原発事故以降の放射能問題をメディアが極端に避けていることから僕は始まっていることを感じています。自粛は、強固な統制を呼び込むことは、戦前の歴史が証明済みです。

安倍政権によってそうした問題が一気に多様化し苛烈化した結果であると思います。

断片的に東京から聞こえていることが、まとまると余りにも異常な状況を醸しだしています。

そして、「国境なき記者団」は、報道の自由について世界のランキングを発表、日本は72位。前年より11位下がりました。国境なき記者団のランキングは、フランス人的な感覚で、報道の自由度を考えると、こんなふうになっているという、ひとつの視点として、考えるべきだと僕は理解しています。しかし、それでも、2011年以降、ずっと下落していることになります。

2012年の年末から自民・安倍政権が続いていますので、いよいよその政権によってここまでの異常事がおきていると考えるしかありません。

22位(2012)→53位(2013)→59位(2014)→61位(2015)→72位(2016)

今回の熊本地震でも、実はこうした圧力が垣間見えていると僕は感じています。

この点については、明日配信予定の木下黄太メールマガジンで更にお伝えいたしますので、ご購読下さい。

 

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  来月、札幌でも講演会を開催致します。被曝回避や放射能防御がメインとなる講演会ですが、今回の大地震対応で見えてきた日本の現状についても話をするつもりです。宜しくお願いします。

【5/15(日)木下黄太講演会in札幌】 

「原発事故後、5年が経過して確認すること」

日時: 2016年05月15日(13:30開場 14:00開演 16:15終了予定) 
場所: 佐藤水産文化ホール3F (JR札幌駅南口すぐ) 

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/390798/

 

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GWに名古屋で、講演会を行います。 

 【5/3(火・祝)原発事故後5年が経過して確認すること:木下黄太講演会in名古屋】

 13:30開場 14:00~16:00  

 イーブル名古屋 大研修室(名古屋市中区大井町7番25号 地下鉄名城線「東別院」1番出口から東へ徒歩3分 )

 申込&詳細⇒ http://kokucheese.com/event/index/389685/

 

 

 

 






 





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