吉野家の香港での騒動を覚えているでしょうか。
日本国内では、福島の産物を使うことにこだわっているのがこの会社のイメージとしては
強いと思います。
そうした中で、近隣諸国で展開している店では、むしろ日本産を使っていないことを
強調することがあり、そのことを知った日本人が微妙な反応をした話です。
ですが、こういうことは実際に多くあると思います。
少し考えて欲しいです。
実際に海外に進出している、日本ブランドの飲食店(チェーン店)は、ほとんど日本からの指示通りに動いているところではないです。
何かの現地企業と提携して、実体は日本企業側にロイヤリティを払って、現地企業が運営しているケースが圧倒的に多いと思います。
そして、外食産業は、基本的にはより安い産品を使うことが原則。
食事として提供されるメニューの質を落とさないなら、そういうものです。
では、海外で日本産のものを外食産業が敢えて使う必要はあるでしょうか。
答えは、ノーです。
単純な話で、円安になっているとは言っても、日本の通貨価値は、他国よりは高いケースも多く、少なくとも、アジアの中で安いわけではありません。
そうすると、その国で生産している産物を、運送費コストは確実にのっかっている日本産品を優先して使うメリットはあるのか。
あるはずがありません。ですから、特に日本のチェーン店なら、海外現地で手に入るものは、現地の産品を使うのが普通と思います。輸入で使うのは、その国にあるものより、海外産が安いからということが、圧倒的に重要です。牛肉が1番分かりやすい話です。
だから、吉野家の話は、実はあたりまえのことを表示したのに過ぎません。
その表示が必要なのは、近隣国では、放射能を回避したいと思う人が、日本国内以上に露骨にいても、何にもおかしくないからです。
日本が韓国や中国で原発事故が起きたら、もっと露骨なことをすると思いますよ。
そんなの少し考えたら、理解できることを過剰に反応している時点で、この国が相当に厳しくなっていることはよくわかります。
僕が台湾で、きのう見た吉野家の店頭掲示メニュー。
肉がどこの国、米が台湾のもの、野菜がどこと全部掲示してありました。
割と目立つ形で。
日本産のものがあったのは納豆だけ。神奈川県とまで、明示してありました。
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