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汚染地から避難後に数年が経過、移住先で見えてきた様々なトラブルから、僕が考える「自発性」ということ。

2015-09-09 23:18:08 | 福島第一原発と放射能

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【 最近の健康被害で気になる話 札幌の首都圏避難者に相次ぐ重い健康症状 】

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 さて、白血病報告会に参加された方が、その地域に移住した、特に福島の方が、厳しい状況に陥っていることが伝えられました。これを読んで、いろんな見解も、皆さんはあると思いますが、そういう現実が有ることは認識しておいたほうが良いと思います。

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講演会で福島の人の話を直接聞くことができて、貴重な体験でした。

 わたしは、福島の人達に出会うことがあるのですが、原発事故後すぐに福島を離れて移住した人ばかりで、そのような人達は親族との縁を切っていることが多く、福島の(現在の)状況を知らないのか、話さないので、今回の話は初めて聞くものばかりでした。このような講演会を開催してくださり、ありがとうございました。 

 最近会った、福島からこちらへ避難移住してきた人。避難して2~3年たった去年あたりから、お子さんが不登校になりはじめたという話。親の精神状態が子どもに伝わる上に、学校での環境の変化が子どもの精神を追い詰めているようです。子どもは移住地になじめず、地元に帰りたい気持ちが強いのに、言えない気持ちが体に現れ、体調がすぐれず不登校になるようです。

また、行政に頼ることに慣れてしまい、無償の公営住宅から再度の引っ越しが考えられなくなっています。こちらで、公営住宅のある地区の小中学校は元々、荒れる傾向にあり、居住場所を聞くと、あまりおおすめできる場所ではないように感じます。それとなく引っ越しも勧めましたが。。。

移住には経済的なことが重要ですが、福島避難者は、職の面でも、優先的に公的な職に付けるようです。その状況に甘んじて流されるように生活している福島からの移住者に対して、悪感情を抱く地元の人もいます。元々貧しい生活を送っている人が多い地域です。自分の生活がぎりぎりの状態なのに、優遇されている福島県からの移住者に対して、徐々に視線が厳しくなっているように感じています。

こちらは、移住支援が多い点では良いし、食材購入の点でも問題ないし、気候の面も非常に良いと思います。

しかし、地元の人間は他人にとても冷たく手助けをしてくれません。移住当初は物珍しさもあって、親しげに声を掛けると思います。しかし、本当に手助けしようと思っている地元県民はごく少数であり、興味がなくなると無関心になります。移住は、何をするにも他人の手助けを期待しないで自分でしようという気持ちで決意しないと、厳しいものがあると思います。

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汚染地から避難後に数年経過して、移住先で見えてきたという様々なトラブルの話。

東京や京都で白血病報告をしていただいた、大熊町民(圏内避難者)の木幡さんにも話してみました。

「でも、福島県でも、避難者と県内避難先自治体で地元の一部の人たちで起きているケースと類似しています。というか、いわき市では、殺人事件までおきていますよ。それに、子どもの不登校もよく聞きます。こういう矛盾は、福島県内でむしろ拡大していますよ。」

「やはり、避難してから、何年か経過すると、状況は厳しくなっているのですね。でも、そこでおきていることは、福島県内でも同じようにおきていて、特にいわき市は酷い。汚染被害など無い事にされていることも悪影響を与えていますよ。」

僕は、やはり避難移住を助けろとか、救えという論調だけでは解決しない問題が内在している気はしています。どうしても、避難者や移住者達が、積極的に新しい生活に踏み出していかないと、突破口は無い感覚があります。

「自発性」がポイントだと思います。

こういうことが、これからの時間経過でより必要となる観点だと思います。

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東京でも、同じようなミーティング形式を開催していますが、その方がいろんな方たちと話せることも多くなるため、首都圏避難者の多い岡山でも、同様なスタイルで開催する事に致しました。 

30人限定ですが、残席は既に15席ですので、お話がしたい方は、至急予約してください。

 【9/26(土)木下黄太と話す被曝問題 in 岡山】

 13時10分開場、13時30分開始、16時00分終了予定

きらめきプラザ(岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館)7階706会議室(岡山市北区南方2丁目13-1)

申込み&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/331165/

※座談会参加者の駐車場利用は、施設から禁止されています。車でお越しの方は近隣の有料駐車場をご利用ください。入庫はできてしまうのですが、施設や他の利用者にご迷惑がかかる上、講演会主催団体が今後の施設利用を禁止されてしまいます。ご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

 なお、翌日は徳島で、三田医師と「とくしま定住支援ネットワーク」が主催する会合に参加します。これは、避難者で参加希望がある方は、直接お問い合わせください。⇒http://www.tokushima-teijyu.net/

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