首都圏で、被曝回避をしている母親は、我が子を修学旅行や林間学校で、日常よりも汚染が酷いエリアには行かせたくないとする感覚は、少数でも強いと思います。これは横須賀、そうした或る実例です。
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木下さま
日光修学旅行については、多くの保護者が熱心に被曝防護の活動をしています。
実際に何度も測定に行くなど、とても詳しい方もいますが、私はこの問題には手付かずです。
横須賀では、事故後にこの修学旅行について請願を出したこともありますが(私ではないです)行き先は変わらず、毎年日光です。
食事については、汚染地である日光市がさすが観光に力を入れているだけあり、各学校に食材の変更要望があれば
すぐに受け入れる体制ができていると、旅行会社の学校への説明時に、先生方に話があるそうです。
私の子の校長は、事故後すぐにこのことを知り、保護者から要望の有無にかかわらず、西の食材に変更しました。
今は校長が別の人に変わってしまいましたので、ここ数年は保護者から要望がなければ、通常の西ではない食材使用の食事だったと思います(未確認)。
今年は、うちの子が修学旅行に行きます。
他学校の保護者からの情報で、担任に一言「西の食材にしてください」と言えば変更することになっていると聞いたので、そのようにしました。
担任はすぐに「旅行会社から、保護者から要望があったらすぐに対応できると言われているのでできますよ!大丈夫です!」と言われ、再度後日懇談会で念押しをしたら、
「大丈夫です。夏休みに、各学校から1名、教員が修学旅行の最終確認で、修学旅行下見があり、その時に食事のことを伝えれば良いと言われています」ということでした。
9月2日に校長名義で「修学旅行の食材について」の手紙が保護者宛に届き、そこには 「食材については、西日本方面が産地の物で対応しています」と記載がありました。
7日に6年生保護者に向け、修学旅行説明会があり、パワーポイントで2日間の行き先、細かいスケジュール説明がありましたが、その中で、放射能測定(よく見えませんでした)資料を出し、先生から「ご要望があったので、食材は西のものを使用します」と説明がありました。
担任に聞いたところ、今年は横須賀市内の学校で、西のものへの食材変更は、市内公立小学校46校中、3校だということです。
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こうした被曝回避の意識を貫こうとすると、実は首都圏汚染地に居続けることは精神的に厳しくなります。このケースでも、こうした申し出を行う親がいる学校は、横須賀市全体の一割にも満たないということからも、それがわかります。