「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

【島田市長選・ガレキ推進現職落選】構図から考える大阪市長問題。放射能防御女子会、米国からの思い。

2013-05-20 15:47:20 | 福島第一原発と放射能

【島田市長選挙・ガレキ推進現職落選】

 静岡・島田市長に染谷氏が初当選です。つまり、全国で率先して、細野元環境大臣とガレキ推進をすすめた桜井市長が落選したということです。細野元環境大臣と一緒にガレキ推進した桜井氏が落選したのは好ましいですが、当選した染谷氏は自民党島田支部・金谷支部の推薦が出ていたそうです。構造的には民主に寄りかかって、ガレキ推進に駒を進めた現職を、自民が推す新人が破った構図になります。

 まず、ガレキを推進していく事が大きくマイナスとなりました。ここは、間違いないです。地元民にとって、地元にプラスのことをする首長がのぞましい首長であって、そうでない首長は必要ありません。清掃施設で、他のガレキを受け入れる。それが放射性物質を含んでいるものをあえて受け入れる首長と、そうでない首長との間には、大きな差があります。多くの住民にとって、リスクのある放射性物質を含んだガレキをわざわざ輸送して、自分の地元で焼却させる意味は殆どありません。そうした大半の住民が望んでいないリスクのある話を、率先して受け入れようとした首長にNOが突きつけられたということです。これは、当たり前の損得計算ができれば分かる話で、現職だった桜井氏は、そうした基本も踏まえてなかったということになります。ある意味、当然の結果です。放射能問題だけではありません。

 ただし、この結果を招くのには、大きな要因として、民主党に対しての不信感があり、その民主党の細野氏の尻馬にのった桜井氏が政治的に敗北しました。対抗側の染谷さんは、女性に加えて、自民党サイドの推薦がある構図となったことも、勝因につながったと思います。

 また、当選した染谷さんサイドに、選挙に際して、あやしげな中傷ハガキが送付されたことも、現地で話題になっています。これも、静岡県警が捜査するのではないかと思います。こうした愚行がおきることで、今回の構図が落着したのだろうと思います。

 さて、この話から、大阪市長をどう考えるのかです。大阪では、一日100tものガレキ焼却が続いています。これについて、積極的に燃やしたいと考えるのは、維新の支持者の一部を除いて、ほとんどの市民は賛同している訳でもありません。しかし、積極的にこの件だけで、大きく大阪市民が動いている状態でもありません。

 それよりも、大阪市長の問題発言が、世界的な話題となり、はっきり言って、物笑いの種になるという事態がおきています。馬鹿にされている状態です。

 こうした事態がクロスしてくると、大阪市長という政治的存在も、強固に聳え立つ状態ではもうありません。経済優先、都市住民優先、米国優先の「みんなの党」などが、共闘拒否も鮮明にしたこの状況は、実は、今が、攻め時と言えます。

 この際に、反対の狼煙をどうした人々があげるのか。そして、対抗馬としてどういう人物を担ぐのか、それが大きなテーマとなります。ガレキ反対派の人達にお伝えしたいのは、ガレキ反対という目的を共有できることは大切ですが、その目的の達成という人材にとどまらず、そうした思いを保守側と共有できる人材であるのかということです。

 有体に言えば、自民と連携してでも、目的が達成できるのかという覚悟を持つのかどうかです。

この際に、関西の原発再稼働問題も当然にネックとなります。

こうした観点でも、6/8に大阪でお話しいたします。

-----------------------------------------------------------------------------------------------

【6/8(土)木下黄太講演 IN 大阪】  

 「大阪ガレキ問題から考える放射能汚染」

 

橋下市政で揺れ動く大阪市で、開催します、木下黄太講演会。 

大阪市が4人の逮捕者を出しながら、市民の強い反対の中、強硬に推し進めた被災地瓦礫の受け入れ。只今、焼却が小休止しています。 中国から飛来する黄砂やPM2・5の数値の悪化の報道の中、大阪の大気汚染の実態は、ほんとうのところどうだったのか?鼻血、ぜんそくの悪化、呼吸困難、皮膚病の悪化など、健康被害についてのレポートもあります。
がれきの焼却による、水や農産物の放射能の汚染は、どこまで広がるのでしょうか?そのリスクは? 

 

5/25~6/13まで、ガレキ焼却がストップしている期間なので、大阪開催に踏み切りました。 

日時:2013年6月8日(土)13:15開場 13:30開演 16:00 終了予定  

会場:天王寺区民センター ホール  

申込詳細はこちらへ⇒http://kokucheese.com/event/index/91250/

==============================================

 

アメリカから、次の日曜日に東京でおこなう「放射能防御女子会」開催に関しての、熱い思いが届きました。最近、不思議なんですが、海外の方から、いろんな形で、やはり強い思いが届いているのに、日本では、むしろ冷めている感覚です。とてもとても不可思議な感じがします。

-------------------------------------------------------------------------------

 木下さんが開催する女子会、とても意義の有る事だとおもいます。素晴らしいです。できれば私の親友に出席してほしいと心から思っているのですが、まだ、彼女に伝えられていません。木下さんとスカイプしたとき、一人だけ、木下さんにも説得しているお友達がいるといっていましたが(多分度々ブログに貴女として出てくる方だとお察ししますが)、私もその親友に関してはそういう気持ちなんです。本当に悲しいけど、姉妹は諦めました。でも彼女は話ができるから、行って色々学んでほしいと思うんです。

 参加者が子供を持っていない女性に限られているので、私は木下さんの提示している条件から外れているのですが、日本にいたら是非参加したいといつも告知を見るたびに思います。それは女性として母親であるからこそ、会に参加したら、その視点から、これから子供を産みたいと思っている女性に伝えられる事が有ると思うからです。

以下、私の思いを綴りますので、もしよければ女子会で集まる、意識の高い女性の方達へ私の思いを伝えて下さい。

 私は海外に住んでいる者です。311の前、私は日本に帰り、自分の家族の側で一生ではなくとも、数年間を自分の日本側の家族過ごす事を熱望しておりました。311の後も、正直現実を直視できないまま、自分の感情に流されて、本当に安全なのかな?と思いながらも方向転換などを具体的に考えるでもなく、真剣に突き詰めて知識の有る人への意見を乞うでもなく、当初の計画通り、流れに逆らうようなことをとりわけする訳でもありませんでした。というか、あえてそれをするのを避けていました。

 ところが、ある事で、もう現実をみないわけにはいかなくなったのです。そしてこれまで質問をするのを避けていた人たちにあえて核心に触れる質問をしてみたところ、その答えは、まさに木下さんがブログで訴え続けているものと同じものだったわけです。

 もう、腹をくくるより他はありませんでした。ジャーナリストの木下さんを前にこんなことを言うのは気が引けますが、自分の大学での専攻、今までの仕事内容からリサーチに関しては私はこれに関しては他の事よりも自信があります。好きか嫌いかで言えば、リサーチや研究や読書が大好きです。だから、それまではあえて真剣に検索をしなかったのです。自分自身で検索や調査をし始めたら、このまま海外にいるほうが安全だということが解り、自分が今まで持ち続けていた、がんばる目標にしていた、自分の子供や親やその他の家族と一緒に東京と言う場所を舞台に描いていた夢や計画を諦めなくてはいけないことが、自分自身でうすうす解っていたからです。「そんなはずはない」と思いたかったし、自分の故郷に対して希望を捨てたくなかった。子供の頃、おばあちゃんと何度も行った思い出の遊園地が放射線が高い危険な場所として報じられている事を信じたくありませんでした。でも、何度も何度も調査に行った人のガイガーカウンターの数字が跳ね上がる画像を見て、「もうダメなんだ。」とやっと、自分自信を現実に対して納得させよう、諦める勇気を持とう、悲劇を受け入れようと決心がつき、英語、日本語(特に英語のサイト)を渡り歩き、リサーチを始め、話をすべき人にも絶望的な思いで連絡を取り始めました。

リサーチをして行く上で、もう、政府や学者が何を言おうとも、関東に子供をつれて帰るという選択肢はないのだということが解りました。

 たたきのめされた思いでした。自分の子供を連れてここが私の通っていた学校だよ、と子供たちと思い出の土地を回りたいと思っていました。でも、もうそれは多分かなう事のない夢になってしまって、どうしても実行したいなら、それは命がけの行為になってしまうということ。

自分の子供に対して母親が自分の親(おじいちゃん、おはあちゃん)や兄妹の子供達と交流させながら育てたい。そう思うのは母親として当然の事でしょう。私はおばあちゃんやいとこと育ちましたから、余計にそう思いますし、海外にいるとそういった思いはもっと強く募ります。

でも、私にとって今東京に自分の子供を連れて帰るという事はもしかしたら、自分の母親の葬式の前に、自分の子供たち全員の葬式をしなくてはいけなくなるかもしれないという可能性を受け入れるということなのです。この考えにたどりつき、それでも、家族や友達がまだ関東圏内に居る為、現実を直視することを拒否しようとするほんの一部の自分自身と、もう行ってはダメだということが解っている大部分の自分自身との間で苦しんでいる時に、私は木下さんにメールを出しました。
 
真実がどんなに醜くおぞましい事であっても、それを受け止めて理解する覚悟をしない限り先へは進めない、
対策がとれないことだけは解っていたからです。
 
第一線で、自分の身の危険を顧みず、避難を叫んでいる人の言葉を聞けば、きっとはっきり心が決まると思ったからです。
こういう決心は決してブレる心で決断してはダメなのです。本当に固まっていないと途中で折れてしまうから。

 木下さんと話したあと、何度も何度も夫婦で相談した結果、現在は多少収入は減ってもいいから、アメリカ国内で移動できるような手段はないのかと動きだしたところです。どのみち他の世界情勢も手伝って、現在は少なくとも日本への引っ越し秒読みという状態ではないので。それでもまだ日本行きの可能性は否めませんが。関東へいくことは選択肢から外しました。

 遠く離れた海外にいる私でさえ、これほどの葛藤、苦しみがありましたので、現在その地にすんでいる人が通過しなければ、いけない試練は並大抵のことではないということは本当に、痛いほどわかります。幸い、私には他人に対して「放射能が原因で」移動をやめたと言わずにすむ環境があります。でも、日本に住んでいらっしゃる方達にはその環境がありません。だからなおさら大変だということもわかります。皆に避難されたり、嫌な事を言われたりすることも少なくないと思います。
私も海外からでさえ、どうしても解ってほしくて話をした人に何度も「非国民」と罵られ、友達もなくしたし、もうこじれて修復不可能な人間関係できてしまいました。
 
でも、どれも、死ぬよりはマシです。
 
女子会に集まる意識の高い女性の方達には希望があると私は信じています。
 
 それは何故か?それはこれから起こりうるる可能性がある事態に対して、最悪の事態を現状から想定せず、行動をとらないという事は母親として賢明ではないということを理解されてると思うからです。私自身も母親です。子供の命を守ることは母親の最低限の義務だと私は思います。そして子供(これから産まれるかもしれない子供も含めて)を守る為には母親も元気でなくてはいけません。子供のほうが放射線に対して敏感なのでとかく子供のことばかりに意識が行ってしまいますが、母親の健康だって汚染地帯にいれば同時に脅かされているのです。母親が病気になってしまう事は子供とって大変大きな問題です。ましてや、胎児は母親から離れられない訳ですし、放射線から受ける負の影響は何十倍にもなるのです。
 
 日本は防災の観念が崩れています。原発が爆発したとき、日本は30キロ以内の人は避難、アメリカやその他の国は80キロより遠くに避難するよう指示がでました。米軍というのは危機管理に関しては徹底しています。最悪の事態を予測して数字をはじき出すのです。何故なら彼らの国に置いて国防に関して間違えは許されないからです。私はアメリカが全てにおいて素晴らしいとはぜんぜん思いませんが、危機管理に関しては日本よりもはるかに信憑性があると思います。80キロ圏内をはじき出している元のデーターは日本政府が隠していたスピーディーのものではなく、核兵器を全世界を相手に先を争って開発した国が日本国内に防災ではなく国防の一部として、同盟国である日本が攻撃の対象になった場合に、緊張関係にある近隣諸国が核実験を行った場合に、米軍基地が米国の一部として争いのターゲットになった場合に、そのリスクとダメージを最速で分析する為に独自に設置している計器の数字なのです。
311直後、米軍は日本国内の日本人の基地従業員にも指示があるまでは飲むなという注意の元、ヨウ素材を素早く配布しています。本来は同じ事を日本政府が日本国民にするべきなのです。311直後、日本の米軍基地内に住む全ての軍人家族に自主避難の手段を提供しました。でも選択は個人の自由。残るのも行くのも自由。避難したい人には皆に飛行機の切符を用意するという内容です。避難した人もいるし、しなかった人も沢山いる。でも、それは裏を返せば、避難しないという選択をしたために、あとで健康被害が出ても、保障の対象になるかはわからないということなんです。選択の自由を与えたのだから、そこで避難せずに健康被害を被るリスクを選んだあなたの責任。こういう理論が成り立つ。これも完全に納得はいきませんけど、その選択さえ与えない日本よりはまだマシなのかなと思います。
大丈夫じゃないのに、大丈夫というのはもはや犯罪です。でも、まさに日本政府がおこなっていることがそうなのです。
 
だから、どうかなんとかこれから子供を産む女性の方達には、どうにかして避難する方法をみつけて自分を守ってほしいです。
顔も名前も知らない方達ですが、本当に心からそう願ってやみません。
 
女性手帳とか子宮頸癌ワクチンの議論を一所懸命に政府はしていますが、彼らがしている事は、火事になって燃え盛る家を見ながら、そこに入れる新しい家具を選んでいるようなものなのです。全く意味不明で現実味のない行動です。
 
少子化対策も子宮頸癌ワクチンも女性が生き延びて、子供が生きていて初めてその議論の意味をなすものなのです。
 
私は無力です。日本の子供たちを、女性を救う財力も力もありません。日本に残る家族や友人を説得する事すらできませんでした。
でも、女子会に集まる意識の高い方達にならきっと届くのではないかと思い、木下さんにメールさせていただきました。
 
一日本人として同じ女性としてどうか御願いします。
赤信号を他の人と一緒にわたらないで下さい。
どうか、どうか、御願いします。

--------------------------------------------------------------------------------

【5/26(日)放射能防御女子会 IN 三宿】

 13:10開場。13:30~16:30。「世田谷がやがや館」 世田谷区池尻2-3-11

 申込と詳細→ http://kokucheese.com/event/index/90304/ 

尚、キャンセルもこくちーずでお願いします。詳細は申込ページでご確認を。 

独身女性、お子さんのいない既婚女性の会です。母になっていない女性が、被曝の話を考える会です。

===============================================

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

 健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒ 

 nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

  講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

  事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

   ================================================

 ブログ記事にコメントしたい方は、メールタイトルは統一して⇒「ブログのコメント」

 1.ハンドルネーム

 2.コメントしたい内容(400字以内、厳守)

 3.本名とあなたの属性(例として主婦とか会社員)←3は公開しません。

 僕の方でこうしたコメントのうちで、僕が意味のあると判断したものだけ、1と2のみを明記し、ブログ記事の一番後ろに加えてゆきます。コメントの掲載されるのがどの記事なのかに関しては、僕の都合になります。

  ================================================

 下記の東京、三軒茶屋の開催は、現在満員です。キャンセルが出たら随時受け付けます。

 【5/25(土)木下黄太と話す被曝問題】

 http://kokucheese.com/event/index/90388/




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。