社会というのは、誤魔化せばどんどん誤魔化す意識が蔓延し、その意識に追随しないものを排撃する構造になりつつあると理解しています。
そうしたおかしな話は、日本で蔓延しつつあると理解しています。
東日本大震災の時におきたコストコでのスロープ倒壊。
この事案は、元の構造計算をした一級建築士が起訴されましたが、二審で逆転無罪となり、確定しました。
この時に、裁判所は、元の設計を受けて、引き継いだ担当者、さらに発注側の責任に踏み込んで言及し、そちら側の問題点を指摘している状態となりました。
しかし、確定後に再捜査した東京地検は、結局踏み込まず、不起訴処分としたようです。こうした消極的判断をする東京地検への疑義もありますが、それ以上にこうした状況を肯定する言説が、ネットニュースのコメント欄で多数を占めている状態が顕現しています。リンク先で確認してください。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6247379#socialComments
「大地震だから想定できない」
「個人の責任は問えない」
「災害は想定通りにいかない」
ネット媒体の偏りはあるとはいえ、こんな言説コメントばかりが書き込まれ、そのコメントを多数が肯定しています。
あの大地震で、首都圏でそこまでの人的被害が出たのは、8人が死傷したあのコストコ事故だけです。
明らかにそういう突出した事態があり犠牲者が出ている事。
更に裁判でわざわざ具体的責任について言及が他の関係者に為されている事。
こうした状態があるのに、むしろ事故は致し方なかった、責任を問わないという選択を強く肯定する人々がネット住民の中で圧倒的多数という事です。
僕はこういう人々を、本当にまともではないと思っています。勿論、問題をおさめたい意向がある人々が、組織的に工作的に何かをしている可能性も否めませんが、それでもネット住民の多数は同様の感覚なのだろうなと思います。
こうした責任を問う事すら、受け入れないような感覚は、本当に原発事故の日本ではありとあらゆるところで蔓延していると僕は思っています。
放射能事故という致命的被害を認めないことを社会全体が積極推進すると、同じようなことが、社会のいろんなレベルで起きているのだろうとも思います。
こうした放射能とは関係がない、しかしながら大震災の違う被害に関しても、裁判所で示された道筋よりも、そうしたことによって8人が死傷した現実を罪に問う事すらあきらめろと言っているような人々が、少なくともネットでは多数となるのが日本社会という事です。
怖ろしい国、怖ろしい意識の国民になりつつあるのだと僕は思います。
僕は安倍政権や自民党を否定したら、こうした状況が改善すると単純に考えてはいません。
勿論、戸籍を公開する蓮舫代表、その背後にいる野田幹事長の民進党も論外です。
こうした政治の劣化も、こんな誤魔化しを続けている国民が多くなっていると、その反映に過ぎないですから。
日本は詰んでいます。
僕は、出来る限り、こうした詰んでいる日本や日本人に対して、幾ら嫌がられても警鐘を鳴らすことを続けるつもりです。
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今年は、交通事故被害の身体影響もあって、講演会は、3月の京都講演以来となります。年内は他での講演会もなかなか開催できないと思います。