北朝鮮のミサイル精度が、きちんと原発を狙えるのかどうかは、勿論不明ですし、無理ではないかとする見解も根強いです。
しかし、北のミサイル実験が相次ぎ、ICBMまで可能になったと言われている現在(アメリカへの直接攻撃も不可能でなくなったという認識)、北のミサイルによる原発攻撃も、想定するリスクとしては、まじめに考えなければなりません。
原子力規制委員会がこうした安全保障に万全の対処が出来る人々とは思えませんが、少なくとも真剣に対応する必要があります。
再稼働を懸念し、高浜原発周辺住民との意見交換会で、冗談と言いながらも、「(原発よりも)東京のど真ん中に落とした方が良い」と田中原子力規制委員会委員長が話したそうです。
呆れるしかありません。
原子力規制委員会委員長という立場をこの人間は分かっているのか。
頭は大丈夫なのかと思います。
可能性として、北朝鮮が原発に命中させる精度があると思えないから、原発への北朝鮮ミサイルのリスクは低いという想定をしていて、おそらく、原発よりも首都の中心を狙う方がリスクとしては可能性が高いと思うというような見解を真面目に話すなら、わからなくはありません。想定が妥当かどうかはともかくとして。
冗談めかして、「東京に落とした方が良い」と、高浜原発周辺住民に対して発言する合理性も論理性も必要性も皆無です。
これは一体何なのでしょうか。
この田中原子力規制委員会委員長が失言癖のある人物というだけなのか?
僕はこうした冗談を時と場所と自分の立場を踏まえずに、どうして話してしまうのかと更に考えます。
放射能国家ではこうしたおかしな話はわんさか増えています。勿論、政治体制がおかしなことを進めている国では変なことは多くなりますし、被曝した人々の内面で強く思っている意識が、更に強く外部に表現される状態も多くなりますから。「東京にミサイルを落とした方が良い」というおかしな発言が、原子力に関する日本の責任者が宣う状況も生まれているのだろうと思います。
正気の沙汰ではありませんが。
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