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【西日本のある公立小学校で、心臓まひによる急死、ブルガダ症候群などを尋ねる「心臓検診調査」】
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結局、方法がないということが、はっきりとしています。
方法がないことを社会に対して伝えている状態と言うことは、この危機がさらに増す可能性も当然のことながら、否定できません。
一部の新聞報道(※1)などによりますと、東京電力は格納容器に水を満たして、容器内の核燃料を取り出すことが難しいため(元々穴が開いているから、その穴をふさがない限り、そもそも水で満たすことはできないのは常識で、その常識を覆せない)、今度は容器の横に穴を開けて、ロボットに取り出させることを検討しているようです。小型のショベルカーが入るのかもしれません。
この話は何を示しているのか。
そもそもむき出しになっている格納容器に新たに穴を開けて、中の燃料を取り出すことしか、もともと選択肢がなく、その取出しを水をいれないまま、むき出しにして行うと、一定量の放射性物質が拡散する可能性はおそらく完全否定はできず、しかし方法がないから、そのリスクがあっても、取り出すことをすすめられないのかというのが、この話の本質と思います。
たぶん三年間という時間の経過の中で、いろいろと議論は続いているのでしょうが、そのままの状態で放置はできないし、全体をそこで固めてしまっても、チェルノブイリのように老朽化が進むと、また数十年後に危険が生じることの繰り返しになります。だとしたら、多少の放出リスクはあっても、水も満たさずに、穴をあけて、そのまま取り出すことに、踏み切れないのかということを考えているのだろうと思います。
この話について、実は興味深い意見記事があるのに、殆ど誰も注目していない記事があります。
当時の総理大臣、菅氏の先月の投稿記事(※2)です。一部、引用します。
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福島第一原発の2号機が心配だ。4月9日の経産委員会での東電の広瀬社長からの答弁や、改めて見たNHKスペシャル、また2011年3月15日私自身が東電本店にいた時の記憶などをもう一度整理して考ている。
総合すれば2号機の格納容器は圧力の上昇で、2011年3月15日午前6時ごろ、下部の圧力抑制室が破損し、穴が開いた。その穴の位置が低いためいくら注水しても、現在も格納容器の底から60センチ以上は水がたまらない。
メルトダウンし、格納容器の底にメルトスルーした核燃料は数十トンになるので、燃料デブリが水面から頭を出している可能性もある。そのため2号機格納容器内の線量は70シーベルトと極めて高い。余震や材質の劣化により格納容器の損傷が進めば汚染水だけでなくデブリ自体が外に出る危険性はないのか、不安だ。
東電は格納容器下部の穴を塞ぎ、止水したいといっている。しかし内部は70シーベルトと人が直接浴びれば数分で死亡する高い線量であり、穴が開いているということはすぐ外側も線量は高く、穴を塞ぐ作業は極めて困難だ。
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当時、官邸内で「俺が一番、原発の技術的なことは分かる」と豪語されていた、東工大出身の菅元総理らしく、格納容器を覆う大きな格納容器を作ることの提案まで、為されています。
彼の提案の是非はともかくとして、この情報が現況の福島第一原発の惨状そのものであり、有効な対策がなされないまま、3年という月日が経過したことを、記述は如実に物語っています。
放射能という代物が、何らかの形で暴走がおきている場合に、それを人間が制御できる可能性は極めて低いということだけ、ほぼ間違いはないとだけ、はっきりと分かります。
そうした中で、大気中に拡散するリスク(温度が下がり、初期段階のような状態ではないとはいえ)を多少とっても、核燃料を格納容器から穴を開けてむき出しで取り出すことも考えているということです。
方法がない無間地獄に、僕らは置かれていて、そのリスクが隣り合わせで生き続ける事を、いや生き続けられないかもしれない事の選択を迫られている気がしています。
放射性物質の拡散による健康被害はない、鼻血はデタラメという政府見解がマンガ相手に公にされる、マンガそのままの国家・日本に住んでいる私達。なぜそのようなマンガ国家となるしかないのか、それは更なる危機が内包されていることの証左の一つかもしれません。
※1 http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20140511k0000m040108000c.html
※2 http://blogos.com/article/84755/
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函館は今週土曜開催!
【5/17(土)木下黄太ウクライナ報告会in 函館】
13:30開場、14:00開演
場所 市民会館大会議室 函館市湯川町1-32-1
入場料大人800円、学生無料 (予約不要)
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札幌はあと6日、日曜午後開催!
【5/18(日) ウクライナ報告会 IN 札幌】
13:30開場。 14:00開演~16:00終演予定(三十分程度は延長可能性あり)。
札幌駅前、佐藤水産本店文化ホール (札幌市中央区北4条西3丁目交洋ビル3F)
申込⇒http://kokucheese.com/event/index/164701/
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6/1(日)静岡東部で、チェルノブイリの報告会の開催が決定しました。
静岡東部での放射能防御活動の再構築を考えています。
静岡県・三島市や沼津市エリアでの開催です、是非ご参集下さい。
13時15分開場、14時~16時30分終了予定。
(静岡県駿東郡長泉町下土狩1283-11)
沼津駅から二駅のJR御殿場線下土狩駅隣接。新幹線三島駅よりは1.5キロで、徒歩19分。駐車場有。
終了後、情報交換会があります。
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/171965/
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「美味しんぼ」について、福島県も抗議しているようです。内容はリンク先のPDFファイルを確認してください。
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週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」に関する本県の対応について
平成26年5月12日
福島県
週刊ビッグコミックスピリッツ4月28日発売号の「美味しんぼ」の内容につきまして、県内外の多くの皆様から、出版社に対して県として対応すべきであるとの多くのお声をいただいております。
「美味しんぼ」において、作中に登場する特定の個人の見解が、あたかも福島の現状そのものであるような印象を読者に与えかねない表現があり、県内外の多くの皆様に不安と困惑を生じさせており、県としても大変危惧しております。
県では、これまで全ての県民を対象とした「県民健康調査」「甲状腺検査」「ホールボディカウンター」等により、県民の皆様の健康面への不安に応える取組を実施してまいりました。
また、県産農林水産物については、「農地等の除染」「米の全量全袋検査などの徹底したモニタリング検査」等により安全性の確保と、正しい理解の向上に取り組み、市場関係者や消費者の理解が進むとともに、観光分野においても、観光客入込数が回復傾向にあるなど、ようやく本県への風評も和らぎつつある状況に至ったところです。
このような中、「週刊ビッグコミックスピリッツ」4月28日及び5月12日発売号の「美味しんぼ」の表現は、福島県民そして本県を応援いただいている国内外の方々の心情を全く顧みず、深く傷つけるものであり、また、本県の農林水産業や観光業など各産業分野へ深刻な経済的損失を与えかねず、さらには国民及び世界に対しても本県への不安感を増長させるものであり、総じて本県への風評被害を助長するものとして断固容認できず、極めて遺憾であります。
「美味しんぼ」及び株式会社小学館が出版する出版物に関して、本県の見解を含めて、国、市町村、生産者団体、放射線医学を専門とする医療機関や大学等高等教育機関、国連を始めとする国際的な科学機関などから、科学的知見や多様な意見・見解を、丁寧かつ綿密に取材・調査された上で、偏らない客観的な事実を基にした表現とするよう強く申し入れております。
また、これまでの経過を次のとおり併せてご報告させていただきます。
4月30日に出版社より本県に対して、「[5月19日発売号]において、漫画の誌面では掲載しきれなかった様々な意見を紹介する検証記事を掲載する」として、次の3点に関する取材又は文書回答を求める依頼があり、さらに、5月1日には[5月12日発売号]に掲載する「美味しんぼ」原稿の送付がありました。
(出版社から取材依頼のあった事項)
・「美味しんぼ」に掲載したものと同様の症状を訴えられる方を、他に知っているか。
・鼻血や疲労感の症状に、放射線被曝(※依頼原文では「被爆」)の影響が、要因として考えられるかどうか。
・「美味しんぼ」の内容についての意見
本県においては、上記に対して5月7日に出版社あて以下のとおり県の見解を示し、申し入れしております。
■出版社へ申し入れした内容
・「週刊ビッグコミックスピリッツ」4月28日及び5月12日発売号における 「美味しんぼ」について [PDFファイル/143KB]
今後も本県の正確な情報の発信に努めながら、復興に向けて全力で取り組んでまいります。
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この一生懸命さが、僕にはどうしようもない状態として、更に認識されます。
健康被害がおきないことを前提にし続ける組織や人々の感覚は、そういう見解を述べることに対して、ある種の固執症的な対応とまで思えるほど、執拗な様相を見せています。
だからこそ、「福島を救おう」「子どもたちを助けよう」、こうした掛け声に拘る人々に言いたいです。
こういう固執的な言説を言い張る汚染地の体制側、それに追随する一般大衆に対抗手段はありません。
熱病的な状態です。
関わるだけ、時間の無駄というのが福島のリアルと僕はずいぶん前から判断しています。
そして巻き込まれるだけで、一つ間違えばこちらが命を失いかねません。
僕は福島への安易な呼びかけは、やめるべきと強く思います。
原発事故は東電や政府に責任があります。
しかし、その後の選択には、福島県の自治体や福島県民がおこなっているものです。
それを外からどうのこうの言う時間はとっくの昔に終わっています。
そして、汚染は関東南東北一帯には広がっています。
福島に拘っていたら、ほかに有効なことが出来る術を喪失します。
今、日本は更なる危機を内包している状況です。
貴女の優先順位を間違わないで下さい。
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30人限定【5/31(土) 木下黄太と話す被曝問題 in 世田谷】
「美味しんぼ」の鼻血表現さえ、差別や風評被害と言い出す、日本政府や福島の自治体。推進側は、原作者のリンチまで平気で呼びかけるご時勢になっています。そうした中で、被曝に関して、どう考えていくべきなのか。対話して、自分の位置を確認する作業になります。
13:15開場 13:45~16:15終了予定。
開催場所 玉川台区民センター 世田谷区玉川台1丁目6-15
東急田園都市線用賀駅徒歩8分
申込受付中。
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/173706/
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※コメント欄投稿ルール
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我が家では昨年秋口に1匹のノラ子猫を保護しました。目や鼻に炎症があり相当弱っていたのですが、獣医師にかかり薬と良質な餌を与えたのち、1週間ほどで見違えるほど回復しました。ここまではノラならよくある話だと思うのですが・・・
その後2か月ほど経過し、去勢手術のため再度獣医師にかかったところ、事前検査にて白血球数値の通常な高さを指摘されました。単に白血球の数値だけが通常の猫の上限値の2倍以上という状態でした。半日かけていろいろ検査をしましたが結局原因が何なのかわからずじまいでした。餌もよく食べるし見た目は元気だったので経過観察とし、1か月後、2か月後と検査をするに従いだんだん数値は下がり、今では正常範囲内です。
この子はノラの時に相当被ばくしてしまったのかな、と思っています。とりあえず今は回復して元気なのでよかったですが。
尚、我が家は計4匹猫がおり、この子猫以外に2匹はいわゆる保護猫でしたが(2匹とも震災前に保護)、血液検査の数値は正常でした。また完全室内飼いで、震災以降は餌は海外産の良質なプレミアムフード、水はRO水を飲ませています。・・・震災前は国産原料を使ったフードを与え、そして天気の良い週末はリードを付けて自宅庭の芝の上を散歩させていたのですがそれが一切できなくなり非常に悔しいです。