長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

唄稽古は菖蒲浴衣。

2018年06月13日 09時02分50秒 | お知らせ
 「…又五郎が落ち着く先は、きゅうしゅうさがら、九州相良…」
 と、表題を書いておりましたら、先ごろ逝去された竹本住大夫お師匠様のお声が頭の中を経廻りました。
 昭和のある時期から平成のつい昨年ぐらいまで、人形浄瑠璃文楽界では、“たゆう”という敬称・芸名に使用される漢字表記には別があって、固有名詞は「○○大夫」、普通名詞は「太夫」と書き分けがなされておりました。
 
 イギリス演劇界におけるシェークスピア物のタイトルの読み方・発音の違わせ方と、共通した感覚かと思います。
 
 早や卯月晦日となりました。

 母のリクエストに従い、雪中のタケノコ掘りならぬ、雨中の書取り帳を求めて書店をハシゴ…などという非日常の一方で、今週末は成城ホールにて世田谷区民文化祭がございます。

 ご案内を…と思いながら、演奏会のことは他のご出演社中の皆さまにお任せしまして(スミマセン…)、今週末の土曜日16日夕刻5時より下北沢稽古場にて、ご恒例、いずれもさまもご参加いただけます、毎月第3土曜日17時から月一回の杵徳家元唄稽古がございます。

 このシリーズは、三味線ではなく長唄の“うた”を月一回、稽古を重ねまして、長唄という音曲に親しんでいただくためのプロジェクトで、曲ごとに参加メンバーを募っております。

 今回はかの有名な「菖蒲浴衣」でございます。
 何というジャストなシーズン…!!!
 皆さまぜひ、この一年に一度しかない6月という季節に(しかも明日から旧暦五月!)お稽古はじめをなさってくださいませ。(詳しくはお問合せいただきたく、お願い申し上げます)
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
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