最近は、格安SIM、スマホ、IP電話などの進出が盛んであり、家電量販店・大手のスーパー・ネット販売等で売り上げが増えてきています。それでも、ネット上のユーザーの評判を読んでいますと、おそらく3大キャリアを擁護・選択する意見だと思われるものが一般的に多いように感じます。実際、自分の回りには格安スマホを所有している人はたった一人しかいません。知人や親戚10人を挙げてみると、A氏65歳・・・docomoガラケー、B氏65歳・・・docomoガラケー、C氏73歳・・・イオンの格安スマホ、D氏38歳・・・auスマホ、E氏64歳・・・docomoスマホ、F氏35歳・・・auスマホ、G氏32歳・・・auスマホ、H氏29歳・・・Yモバイルスマホ、I氏23歳・・・Yモバイルスマホ、J氏20歳・・・softbankスマホという実態でした。
上記のような結果は、誰がアンケートとかを取ってみても、ほぼ同じような結果になるでしょう。
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前置きとしての格安スマホをめぐる現状認識は、このぐらいにしてさっそく標題についての考察に入ります。
まず、報道によれば格安スマホが最近、かなりの流行のきざしを見せているはずなのですが、現実はそうでもないのです。つまり、自分の周りの身近なアンケート調査では、予想に反して、「たった一人しか格安スマホを購入していないのはなぜか?」という疑問が湧いてくるのです。今回は、そういう観点から論評しようと思います。
これは、一般的に言われていることですが、格安スマホは原則自己責任であり、困ったときのサポート体制が不十分だということ、また、特に緊急時の110、119、緊急防災通報、0120、0570などが使えないことがあるから、いわゆる利便性の面から言って、キャリアのガラケーやスマホには一歩譲る性能だと考えられています。
ならば、ガラケーと格安スマホの二台持ちならば、そういった不安もないし通信料金の節約にもなるし大変好ましいのではないかと考えられますが、そういうのは理屈であって、実際は、キャリアメールから離れられない事情があるのです。というのは、GメールなどのFreeメールに移行すると、友達にいちいち受信許可の設定をしてもらわないといけないから面倒だと考えたり、子どもの居場所確認のために「安心ナビ」がやめられない・・・といった種々の理由で、やはりキャリアのガラケーやスマホの方がより便利で使いやすいというわけです。
結局、ガラケーを使い込んで非常に愛着を感じている人は、これ1台で十分間に合っているし料金も安いために、わざわざ二台もちまでして格安スマホを購入する必要性がないと考えるのです。また、キャリアのスマホにしても、2年縛りではあるが、他社に乗り換えるとキャッシュバックだとか実質無料で7~8万円もするiphoneが実質無料で手に入るとか、学割、家族割、固定回線とのセット割など種々の特典もあるので、月額の通信料金がこれによって毎月差し引かれることもあり、三大キャリアと契約する人が結構多いのです。
これに対して、いわゆるMVNOの場合は、実際、10万円もするシムフリーの新品のiphoneを一括購入して格安シムを挿入して使っても、結局何の特典も無くて、通話料金は別途1分40円で使えば使うほど経費がかかるので、よくよく計算すると却ってお高くついてしまった・・なんてことも十分考えられるのです。
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ですから、キャリアのスマホやガラケーは格安スマホよりも利便性や価格面も含めてすべて優れている場合があるのです。