給紙エラーが起こる原因
最近、前面給紙方式のインクジェットプリンタ=キャノンMG3630やエプソンEP710等の場合に給紙エラーが年賀状印刷で多く出ています。特にコーティングが施されているインクジェット紙の年賀状の裏面で失敗する確率が高いので、自分は、諦めて後面給紙方式のプリンタ=canonのIP2700を使っています。理由は、給紙ローラーにコート剤が付着し、滑りやすくなっているからです。対策は、ローラーの清掃を行う事によって解決しますが、給紙トレイを取り外してから本体を90度倒してプリンタ内部に手を突っこんで水を吸収させて絞り切った雑巾でローラーのコート剤を拭き取らないといけません。この作業はEP710の場合は内部が見えにくいので、ちょっと面倒ですから、一人では無理です。また、プリンタ本体を90度もとに戻すときに誤って乱暴にガタンと音を立てて強い衝撃を与えてしまうと、今度は印字ヘッドの送りやスキャナのメカが壊れてしまう惧れがあります。取説には書いてないけれども、印字ヘッドを固定したり、スキャナのヘッドが動かないように処置しないと、元も子もないと思います。
紙送りエラーの事例 年賀状印刷で、官製はがきのインクジェット紙で昨日からエプソンのEP710で紙送りがうまくいかなくてブレて二重印刷になっています。原因は3つあり、第一にコート剤の給紙ローラーへの付着、第二に前面給紙方式が厚紙を巻き込んで紙送りするのに適しないこと、第三に左か右の余白が充分でない年賀状はローラーの紙送りが左右で不均等になって二重映りします。下記の例では、紙面の上2/3が右余白が無いために二重映りで、下1/3あたりから、左右とも少し余白があるためにほぼ均等に紙送りされて、上部よりはブレが少なくなり、下にいくほど鮮明に印刷されています。
紙送りが成功する事例
その1 印刷業者に写真製版を依頼した官製年賀状はがきは、写真をのりで貼り付けているので2倍に分厚いのですが、裏面に印刷すると、意外にこれが正常に印刷できています。これは、恐らく印地面がコーテイングされていない紙質なので滑りにくく、且つ分厚いのでローラーの圧が強くて正常に紙送りがなされて綺麗に印刷ができるからだと思われます。
その2 裏面が光沢紙のはがきは、正常に印刷できています。ふちなし写真印刷の場合は全面が均一にインクが染み込んでいるので紙送りが正常にスムーズに進み、非常にきれいな写真画質で印刷されます。
その3 後面給紙方式のプリンタ=キャノンIP2700、MP490では、インクジェット紙に正常に印字できています。これは、紙送りの際に後面から給紙される方式であり、スムーズに紙送りできて鮮明に印刷されます。