最近、或る知人から午前9時前に私のスマホ(050PLUS)に電話がありましたが、回線が混雑していたせいか、すぐに切れました。そこで、改めて9時ちょうどぐらいに050PLUSから電話をかけなおしましたが、音声不明瞭で途切れていましたからほとんど聞き取れませんでした。そこで、固定電話でかけなおすときれいな声で通話できました。
これは、どういうことかと推測すると(あくまでも素人考えであることをお断りしておきますが・・・)、ひとつの原因は、自分の格安SIM(250KB/S)の速度が遅すぎて帯域不足であったのではないかという問題です。いまひとつは、知人のNTTの光電話が混雑していて帯域が狭くなっていた状況に加えて、家庭内のLanやテレビの視聴も重なってリソース不足となり光電話の帯域が不足気味であったのではないか?ということが考えられます。
ご承知のとおり、NTTの光電話はISDNと同様の帯域(64KB/s)をIP電話としてパケット通信で使いますが、ISDNと違うところは、電話専用回線を使っているわけではないので常に安定した通話状態が確保されるとは限らないということです。
つまり、光電話というと100MB/sで高速というイメージですが、その実態はいわゆるベストエフォート型のインターネット回線を使ったIP電話に他ならず、したがって回線速度が不安定な場合、極力切断されないように最低でも5MB/s程度は光電話の帯域を最優先に確保されるような仕様のルーターがNTTから貸与されているそうであります。
ところが、電話をかけた時間帯が午前9時ごろですので、これは各職場で仕事が始まった直後の時間帯です。おそらく、NTTの光回線もNTTコミュニケーションズの回線も、MVNOのドコモ回線も極端に混雑していた時間帯だと考えられます。ですから、一番のボトルネックである格安SIMの速度(250KBでベストエフォート)が050PLUSの最低帯域の40KB/sを下回ってしまった結果、双方の電話の音声が不明瞭になったのではないだろうかと推測されます。
ところが、こういう状況でも、自宅のJ-comの固定電話から知人のNTTの固定電話にかけると、非常にきれいな声でやり取りできていました。これはJ-comのインターネット回線(120MB/s)がその日の午前9時ジャストでも、非常に安定して40MB/s程度を確保できていたからだと思います。(これは確認しています。)
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ごく一般的には、NTTの光電話にスマホからIP電話をかける場合は、相手も固定電話とはいえIP電話の一種であることから音質が回線速度にひどく左右されますから、こちらのスマホの回線速度が高速で安定していることが必須条件になります。
ですから、いわゆる格安SIMの低速回線(250KB/s)では、050PLUSは固定電話宛が3分8円で非常に安いから採用したいところですが、スマホの機種によっては聞き取りにくくて相手から苦情が出る場合がありますので、その場合はお仕事では避けた方がよろしいかと存じます。
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以下は、私の個人的な経験ですので、一般的な話ではないのですが、何かの参考にしてくだされば幸いです。
Priori2というスマホで、ヨドバシカメラの低速SIMの場合、Smatalkを使った場合は、昨日このブログで言及したように050PLUSよりは、わずかに8KB程度帯域に余裕がありますから、比較的、音質が良いのも事実です。実は、今朝は、①近所の歯医者さんに受診予約の電話をかけたのですが、050PLUSの時のようにブツブツと音声が途切れたりかすれたりせずに音量も大きく聞こえやすい声で快適にお互いに通話ができました。また、そのほかに②冒頭の知人の固定電話と③近隣の公的機関の固定電話、④姪のスマホにも、今日の午後4時過ぎにSmatalkで電話をかけましたが、すべて明瞭に聞こえていました。ですから、やはり、Smatalkでは必要十分とされる帯域がたったの32KB/sであるという利点が、通話品質に良い影響を与えていると考えられます。それと、恐らく音声コーデックの圧縮・解凍処理のスマホへの負担がうんと軽いのではないかと考えられます。
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