「新生東芝アクションプラン」ーーー。
これは昨日、東芝が発表した構造改革につけられたネーミングである。
明るすぎる。ポジティブすぎる。なんでやねん?
なんせその中身といったら、実に暗くて重いもの。7800人削減、ヘルスケア事業は売却、という実に暗くて重い改革なのだ。
「人員対策は7800人に、半導体部門の2800人を加え、全体で1万600人という大きな数。今のところ他社への転籍はソニーの半導体へ異動する人員のみで、そのほかに関しては社内の配置転換、早期退職になる。ただし配置転換は受け皿がそれほどないので、ほとんどは早期退職をお願いする形」(東芝の代表執行役社長 室町正志氏)
早期退職。別名、希望退職。正確には、「希望なきリストラ」である。
むろん、“希望”という接頭語のついた退職のもと退職を余儀さくされたのは、東芝だけではない。
ソニー、モバイル分野で2015年度末までに2100人の人員削減
•セガサミーホールディングス、300人の人員削減
•日本コロムビア、リストラの一環で全従業員の約3割の人員整理を実施
•カドカワ(旧KADOKAWA・DWANGO)、232人を削減
•損保ジャパン日本興亜ホールディングス、200人の人員削減
•ニッセンホールディングス、120人の人員削減を実施
•日本たばこ産業(JT)、1754人の人員削減
•シャープ、3234人の人員削減
•ルネサス エレクトロニクス、2300人の人員削減
•ワールド、453人の人員削減
今年に入ってから9月末までで、これだけの“名の知れた”東証一部上場企業で、人員削減が実施されている。
ルネサスでは早期退職後、人材派遣会社に再就職した元社員を、派遣社員として再び雇用するという、わけのわからない事態も起きた。
そして、おそらく2016年はさらに、増える。
リストラターゲットは50代。希望退職の先にある「絶望」