県内のハローワーク(公共職業安定所)で働く職員のうち2015年4月現在、71・3%に当たる290人が単年度契約の非正規雇用であることが分かった。国民に安定した雇用機会を確保する目的で設置されている行政機関で、非正規雇用が多用されている実態は労働行政の矛盾だ。
厚生労働省によると、全国のハローワークでは14年度、全職員の6割に当たる1万6737人が非正規だった。県内の非正規率はそれより10%以上も高いことになる。県内自治体職員の非正規率が平均4割であるという点から見ても、ハローワークの非正規率は突出している。
その要因として厚労省は、リーマンショック以降、急速に悪化した雇用情勢を受け国が緊急政策を打ち出したことで臨時の労務が増加したためとする。
しかし県内の非正規率はことし4月に7割、全国
社説[職安の非正規7割]公務の在り方を見直せ
厚生労働省によると、全国のハローワークでは14年度、全職員の6割に当たる1万6737人が非正規だった。県内の非正規率はそれより10%以上も高いことになる。県内自治体職員の非正規率が平均4割であるという点から見ても、ハローワークの非正規率は突出している。
その要因として厚労省は、リーマンショック以降、急速に悪化した雇用情勢を受け国が緊急政策を打ち出したことで臨時の労務が増加したためとする。
しかし県内の非正規率はことし4月に7割、全国
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