気象庁によりますと、この冬は2つの理由で本州付近への寒気の南下が弱いために、
暖かく記録的に雪が少なくなっていると分析しています。
1つ目が「偏西風の蛇行」です。
平年であれば、九州から関東の南の海上付近を吹いている偏西風が、
今シーズンは日本海から東北付近を吹いていて、寒気の南下をいわば
「ブロック」するような状態になっているということです。
もう1つが「北極振動」です。
北極付近と中緯度地域の気圧がシーソーのように互いに変動する現象で、
今月は北極付近の気圧が低く中緯度の気圧が高い「正の北極振動」と呼ばれる状態が明瞭になり、
北極付近の寒気が流れ出しにくくなっているということです。
”北極振動”をキーワードにしてわかりやすい画像を調べてきました。
◆寒冬、大雪の年に現れる負の北極振動
◆今シーズン、正の北極振動
◆日本付近を流れる上空の偏西風
このように暖冬少雪の原因がはっきりわかっていても
自然現象なので未然に防ぐことができないのが悔やまれます。
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