私は65才過ぎてから、ある企業でお手伝いすることになりました。今日のタイトルである43歳差の方は新卒で入社された22才の社員です。入社したのは同期になりますが将来を嘱望されている若者です。
立場は異なりますが、同じ営業部門に配属されました。
単独での営業活動は未経験の若者です。
ある日、新幹線の沼津駅で待ち合わせしました。客先までレンタカーで移動します。運転が慣れていないのか?こちらもヒヤヒヤして助手席に座りますが、私の足は突っ張ったままでした。
この日は客先との打ち合わせですが、普段は先輩社員と一緒に行動し、後ろから営業学?を学んでいたのでしょう。やはり、一人前に営業活動できるようにと、上司に頼んでこの日は私と二人です。
沼津港近くの食堂で昼食ですが、説明する内容や資料、そしてどのように説明するのかを聞きました。いわゆるOJTです。OJTとは、新入社員などを育成する上で、「On The Job Training」の略で、先輩社員が後輩に対し、業務に必要な知識やスキルを実践しながら伝承する、というやり方です。人材が効率的に成長し、人が人を育てる風土が会社に定着する効果も期待できる実践教育の一環です。
なんでこの店だったかは、覚えていません。この店にハンバーガーとアジフライがあったのかなぁ~?
テーブルを前にして、資料と説明内容を聞きました。足りるところもあれば足りない部分もあります。資料も多すぎます。先ずは、相手に何を伝えたいのか?説明する時間はどのくらいあるのか?こちらが言いたこと(説明したいこと)ではなく、客先(相手)が何を求めているのかをミニプレゼンをしてもらいました・・・。
私は三回目の仕事先(定年60歳。さらに65歳まであるところで働き、その後この企業でのお手つだいです)。相手は新卒の社員です。同期と言いながらも経験やそれなりの知識と人の心を読むこともある程度の差はあります。
彼は美味しそうなハンバーガーでした。
私はアジフライだったかと思います。何故、この店にこのような異なる品があるのか分かりません。
食後、どこかに電話を入れていました。きっと緊張をときほぐすために一服しているのでしょう。先輩の営業マンと行動すると、付いて行くだけになってしまいます。
先方で私もアシストしましたが、彼が中心となってプレゼンを行いました。数回は一緒に同行し要領も理解してきたのでしょう。段々一人で営業活動も出来るようになってきました。
そして、数年後には数十億の仕事を受注したのです。
人は育ててなんぼです。相手の心や必要としているものをいかに読むかも重要です。
たまたま成功したOJT(社員教育)の事例でした。夕方の富士山を見ながら、新幹線で缶ビールを開けました。これも私の経歴から65歳過ぎて、企業から手伝って欲しいと言われた所以かと思います。彼(若手社員)の努力で、事業所も300以上プラス1となりました。その後も5~6件を受注したと聞いています。(彼だけで何百億円単位にもなる受注になるのでしょう)
これから、30年後くらいには会社を引っ張っていく立場になるのでしょう。そうなって欲しいものです。