男おひとりさま道

男おひとりさま道

男おひとりさま道（By 上野千鶴子）、まっしぐらな私に危機が訪れた。正月に母と姉夫婦と甥が、我がマンションに来ると言うのだ。

私は来るべき運命の日に備えて、大掃除をしなければならなかった。土風にさらされたドア拭きから始まり、全部屋に掃除機をかけ、クイックルワイパーも３回実施。その他トイレ掃除や洗面所、台所の拭き掃除も終え、まあ、これで勘弁してくれるだろうと安心を祈った。

さて来るべき運命の日の今日、姉と母を出迎えた。まず最初にマンションのドアに飾ってあるお飾りが逆さになっていると指摘を受け、あわてて付け直している中、玄関が汚いと言われ、テーブルの上拭いたのかだの、フローリングにシミが付いてるだの、電球の傘がほこりだらけだの、ことごとくダメだしされ、だんらんの場が一挙に大掃除という緊張状態に変わり、言われるがまま右へ左へと奔走しなければならなくなった。

ひと段落した処で、やっぱり女がいないとダメだわと、散々言われ、私は反論できずに沈黙せざるを得なかった。最後は怒り狂う姉を母がなだめるといった妙な構図になってきた。

後で姉に詫びを入れたら、いいのよっ！男ってそんもんよ！きれい好きな男なんて何かやらしいわ！と言われた。とりあえず、合格ってことなのかな？虫のいい解釈だけど。。

世間では婚活と騒いでいるが、女のおそろしさは、はかりしえないと、思ってしまう。男おひとりさま道の是非を改めて考えざるを得なかった。