悪がき高校生 昼食編
高校三年の時、私はクラスの友達と校舎から少し離れた所にある「ほか弁」を買って、公園でよく一緒に食べていた。私は「鳥のからあげ定食」が好きで、よく買って食べていたと思う。遠い雲を眺めながら、試験勉強で忙しい最中、なごやかなひと時を過ごした。
ある日、どちらからともなく、ちょっと遠出してみないかと言いだし、私たちは普段は行かない、その先の道を歩くことになった。15分ぐらい歩いただろうか、道の先に中華料理屋があった。私はそこで初めて天津丼を食べた。すごくおいしかった。
互いに満腹になり、紅潮したほほを風にさらして、校舎へと戻っていった。校舎へ帰ると、6限目の授業中だった。あと15分後ぐらいで終わる時間帯だった。私たちは、中へ入ることに躊躇し、結局、廊下で立ち話をして、授業が終わるのを待つことにした。廊下でしゃべっているその声は教室の中まで響いて、まる聞こえだった。
それでも中にいる生徒や先生は何も言わず、授業を進めていた。授業が終わって、先生とすれ違い、教室に入ると、皆立ち上がって帰り支度を始めた。
皆、自分のことだけで精いっぱいなのだ。他の生徒のことなんか眼中になかった。大学受験とは、こうも人間を腐敗させるものか、と思った。
私も友達も他の生徒も皆、無関心に甘んじていた。
高校三年の時、私はクラスの友達と校舎から少し離れた所にある「ほか弁」を買って、公園でよく一緒に食べていた。私は「鳥のからあげ定食」が好きで、よく買って食べていたと思う。遠い雲を眺めながら、試験勉強で忙しい最中、なごやかなひと時を過ごした。
ある日、どちらからともなく、ちょっと遠出してみないかと言いだし、私たちは普段は行かない、その先の道を歩くことになった。15分ぐらい歩いただろうか、道の先に中華料理屋があった。私はそこで初めて天津丼を食べた。すごくおいしかった。
互いに満腹になり、紅潮したほほを風にさらして、校舎へと戻っていった。校舎へ帰ると、6限目の授業中だった。あと15分後ぐらいで終わる時間帯だった。私たちは、中へ入ることに躊躇し、結局、廊下で立ち話をして、授業が終わるのを待つことにした。廊下でしゃべっているその声は教室の中まで響いて、まる聞こえだった。
それでも中にいる生徒や先生は何も言わず、授業を進めていた。授業が終わって、先生とすれ違い、教室に入ると、皆立ち上がって帰り支度を始めた。
皆、自分のことだけで精いっぱいなのだ。他の生徒のことなんか眼中になかった。大学受験とは、こうも人間を腐敗させるものか、と思った。
私も友達も他の生徒も皆、無関心に甘んじていた。