ナカナカピエロ おきらくごくらく

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少年水泳

2011-01-25 00:20:29 | 日記
少年水泳

私は水泳が苦手だった。

小学校二年生まで泳ぐことができず、足をつけたまま、手だけで泳いでる真似をして、同じ同級生から、「泳げてないじゃん!」とからかわれていた。

その夏休みにYMCAの夏季水泳コースに通った。そこでとりあえず、息つぎなしのバタ足だけマスターした。そのうち息つぎができるようになり、25メートル泳げるようになった。気がつくと平泳ぎができるようになり、潜水で25メートル潜ることもできるようになった。

中学生になると筋肉が付き、校内で行われた水泳大会で平泳ぎを泳ぎ、同年生の中で一位を取れるようになった。
しかしながらクロールだけは泳げなかった。

大学生になり、暇ができると、毎日のように近くの県立体育館のプールに通い、そこでクロールをマスターしようと思った。私は、泳ぎのうまい人が水の中で、どのように手を動かしているのか、水中から観察した。そしてクロールをマスターすると、毎日50メートルのプールをクロールと平泳ぎをおり混ぜ、1000メートル泳いだ。

大人になって、甥っ子が小学生の時、水泳を教えてくれと姉から頼まれた。何回かクロールのコツを教え、とりあえず何とか息つぎをしながら、クロールを25メートル泳げるようになった。次に平泳ぎを教えてくれと頼まれたが、どう教えていいか分からなかった。平泳ぎは知らない間に身についていたからだ。

苦労して身につけた物ほど、より多くの恩を得ることができる。私は痛切に感じた。
コメント
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