神に召されるとき
この世は安定しているようで
実は不安定の地盤の上に
成り立っているようなものである
いつ地盤の底が抜けて
我々は宇宙の彼方に放り出されるか
わかったものではない
いつもかわらぬ日常は
死ぬまで続くとは荒唐無稽な解釈である
そうであるならば
神に召されることを光栄と思うが良い
神に召されて殉教できるなど
これ以上の幸せではなかろうか
私はいつでも準備はできておる
後は天命を待つのみである
この世は安定しているようで
実は不安定の地盤の上に
成り立っているようなものである
いつ地盤の底が抜けて
我々は宇宙の彼方に放り出されるか
わかったものではない
いつもかわらぬ日常は
死ぬまで続くとは荒唐無稽な解釈である
そうであるならば
神に召されることを光栄と思うが良い
神に召されて殉教できるなど
これ以上の幸せではなかろうか
私はいつでも準備はできておる
後は天命を待つのみである
蔓植物
蔓植物は何かを拠り所として生きている
何も頼るものがなければ生きていけない
でもそうやって寄生して、なおかつ
たくましく生きて、みずみずしい花を咲かす
植物も多くいることが数多いることが分かると
この世はすべからく共生原理で成り立っている
つまりは色々な生き方があるということだ
蔓植物は蔓植物としての生き方を全うするのみである
蔓植物は何かを拠り所として生きている
何も頼るものがなければ生きていけない
でもそうやって寄生して、なおかつ
たくましく生きて、みずみずしい花を咲かす
植物も多くいることが数多いることが分かると
この世はすべからく共生原理で成り立っている
つまりは色々な生き方があるということだ
蔓植物は蔓植物としての生き方を全うするのみである
夕焼け
空が炎上していた
夕日が空を焼き払っていたのだ
私はそれを見て
夕日の最後の抵抗を見た
焼き尽くした後に残った塵は
星屑となってかろうじて
光彩を放っていた
そして満天の星をきらめかせた後
朝日がそれを皆、灰にしてしまうのだ
空が炎上していた
夕日が空を焼き払っていたのだ
私はそれを見て
夕日の最後の抵抗を見た
焼き尽くした後に残った塵は
星屑となってかろうじて
光彩を放っていた
そして満天の星をきらめかせた後
朝日がそれを皆、灰にしてしまうのだ
修羅
冬が去って
春が来ました
暖かい風と冷たい風が
交錯する中
満開の桜は未練なく
散っていきました
私は桜が散る中を
修羅となって駆け抜けました
人間というものは
過去と未来を去来して
何故、現在に留まるのでしょう
一本の光の矢ごとく
一点の曇りなく透明であれ
私の不安と悲しみと怒りは
やり場なく過ごし黙過せらるる
冬が去って
春が来ました
暖かい風と冷たい風が
交錯する中
満開の桜は未練なく
散っていきました
私は桜が散る中を
修羅となって駆け抜けました
人間というものは
過去と未来を去来して
何故、現在に留まるのでしょう
一本の光の矢ごとく
一点の曇りなく透明であれ
私の不安と悲しみと怒りは
やり場なく過ごし黙過せらるる