fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

傷だらけの二人

2015-04-17 20:12:58 | 映画
月曜日、シネマート心斎橋で映画を観てきた。

傷だらけの二人』、韓国の映画で純愛物、観終わった後、切なさと暖かさの入り混じったなんとも言えない気持ちになった。

チンピラだけれど家族思いのあったかい心の持ち主テイルを演じたのはファン.ジョンミン、あの『新しき世界』で主人公の義兄弟的な役を演じて青瀧映画賞を取った演技派。

テイルが一目で恋に落ちる相手役に『がんばれクムスン』のハン.ヘジン。

この二人が本当にいい。

犯罪すれすれの仕事でなんやかんやと家族に迷惑を掛けたりするけれど、憎めない男テイルが魅力的、40歳にして熱烈に恋に落ちる純情に思わず涙してしまう。

テイルに付きまとわれて最初はつれない素振りだが、次第にテイルを愛するようになるホジョン役のハン.ヘジンの透明感のある美しさと、気品のある演技が素晴らしい。

クムスンの時も健気さに心打たれたけれど、この映画でも健気に懸命に生きてるホジョンにやっぱり心打たれた。

前半、まぁよくあるやくざと堅気の女性の恋愛ものなのか、と思いながら見ていたが、テイルがホジョンのお金を増やすつもりが騙されるあたりから、ありきたりな映画の運び等なんのそのガガーンと突き抜けていく話の展開にすっかり心を持っていかれちゃいました。
下手すればお涙ちょうだいになりそうなストーリーなのにそうならずに心底観てよかったと思わせるお話に持っていくなんて、監督さん素晴らしい!

さすが、さすがです!

テイルの兄夫婦、姪、お父さんもよかった。

兄夫婦、テイルを厄介者と疎ましく思いながらも愛にあふれている、テイルを捨ててしまいたいけれど愛ゆえに捨てられない、

ちゃっかりしているけれど可愛くて元気いっぱいでテイルを叔父として心から慕っている姪

テイルを常に心配しつつ愛している父親(ひょうひょうとした演技がいい)

少し切なくてユーモアあふれる家族の愛が心に沁みる。

あちこちのコメントに泣いた、泣いた、と書いてあったが、もちろん私も後半ほとんどずっと泣きっぱなし。

観終わった後、トイレで鏡を見たらひどい顔してました、サングラスでも持ってくればよかった、、、みたいな、、、。

これもまた、沢山の人に観てほしい素晴らしい映画だった。

こんなにいい映画を観た後は、もっと人のことを信じたいと思うのだ。



清らかな美しさがあるハン.ヘジン


テイルを囲む家族模様があたたかい




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