私たち夫婦は、なんとなく朝にお互いのスケジュールを言い合います。
毎日、仕事に義母の介護に趣味にと忙しい夫
最近は暑くなったし5時過ぎに帰ってきた時には、いつものジョークも言えないくらいお疲れのご様子
今朝も「今日は何にも予定がないの？」と聞いてみました。
「いや、今日も忙しい。
薬をもらうためにおふくろを病院に連れて行って、自分もちょっと病院に行く用事があるし
午後からはヘルパーさんにおふくろをお風呂に入れてもらう準備があるし、うんぬんかんぬん。
薬をもらうのに別におふくろを病院に連れていく必要はないねんけど
最近運動不足やから少しは歩いてもらおうと思ってね。」
そう、夫は義母にとっても優しい
歯医者の検診も月一で連れて行ってるし、あれこれ気遣いがすごい。
ここまで読んで、さぞや義母も夫に感謝しているであろうとお思いかもしれませんが
元呉服店のお嬢様であった義母は、夫に「ありがとう」の一言すら言わない。
常にプライド高く泰然としている。
なので、夫と義母の様子を見ていると
谷崎潤一郎の〈春琴抄〉の春琴と丁稚の佐助を思い起こしてしまう。
たまに夫が「ホンマにありがとうの一言も言わへん！」と、愚痴っていますが
それでも何くれとなくお世話してるので、えらいなぁ、と思います。
「あなたも手伝ってあげれば？」と、皆さんお思いでしょうが
夫は私以上に気が付くし、私に自分の母親の面倒を見てもらうのは多少遠慮があるようです。
それに義母は私にも絶対「ありがとう」と、おっしゃらないし
無表情なので、私のお世話が嬉しいのか迷惑なのか？？
何をして差し上げても甲斐がないので、夫がお世話出来ない状態の時だけお世話する
暗黙の了解でそうなっています。
（夫と私の関係は、普通の夫婦とは少し違います。
夫の性格上、距離がある感じです。夫は私に頼ることがあまりないです。
うちの母が長く病に伏していた時も、夫は全く無関心でした、「あなたのお母さんでしょ」みたいな
かといって私達は仲が悪いわけではなく、どっちかと言うと仲良し
不思議な関係ですが、私も慣れて今では居心地がいいです。）
でも義母は、ありがとうも言わない代わりに絶対に愚痴も言わないし大変な様子を見せないというか
色々出来ないことも増えて気の毒、と思わせないところがすごいです。
「あっちも痛いこっちも痛い、早よ死にたい」なんてことは言わない人
そこは見習いたいです。
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この前テレビで辻村深月さんの〈かがみの孤城〉がアニメ化される
と、言っていました。
今、読んでいる本なのでうれしくなりました。
青少年向けの小説かもしれませんが、とても面白いです。
読み終えたら感想を書きたいです。
映画は、来週の月曜日に〈ベイビーブローカー〉を観に行くつもりです。
韓国の俳優さんは演技が上手いですからね。
ソン．ガンホさんとハンサムなカン．ドンウォンさんが出演するので楽しみです。
