だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

読書 あのねのね 📚 星空の約束

2024年06月22日 | クリエーター・モード
2022年10月初版か―

「星空の約束」 三輪裕子・作 森正幸・絵 あかね書房刊

【内容紹介】 ネットより
同じ団地で小さいころから一緒の洋平と雄斗。
ところが、小5の春、雄斗がコロナ禍の影響で三宅島へ引っ越すことに。
雄斗は「夏に遊びにこいよ、約束だぞ」と洋平に言い残して島へ。
それから一年。洋平にも、山形への引っ越し話が持ちあがった。
小6の夏を逃しては、雄斗との約束を果たせないと考えた洋平は…。
コロナ禍で離れ離れになった少年たちが、島で再会を果たし、食べて、遊んで、畑仕事して、とびっきりの夏を過ごす物語!





三輪裕子さんもこのブログに何度も登場されていますね。
新刊が出ると拝読していますが、この本をご恵贈いただいた頃から、ワタクシメは入退院を繰り返すことになります。
もろもろ落ち着いて「デイジー図書」にしてもらったりしていて、やっと読めたのが2023年の秋口でした。
たぶん昨年の夏休みには多くの子どもが読んで感想を書いたのではないでしょうか?
夏休みが近付くと宿題の「感想文」のことを考えてしまうのは、ワタクシメの悪い癖(笑)
ワタクシメは学校から「何冊か読んで一番気に入った作品の感想文を書きなさい」とお題が出ると、一番ページ数の少ない作品を選びしらばっくれていました(。-_-。)
「長編でもおもしろい作品は文字が目に飛び込んでくる=あっという間に読めちゃう」と知ったのは大人になってからです(/ω\)
「星空の約束」は207ページで長編ではありますが、読みやすいですから、まずは本を広げて見て下さい📖

少年たちの汗が飛び散る冒険物語

三輪裕子さんの作品は子どもの日常にある冒険モノが多いですが、「母親@主婦」ならではのエッセンスが香り、読者に「安心感」をくれます。
三輪さんが創作活動を始められたのはママになられていたと思うし現在はお孫さんもおいでですが、悪い意味での「母親臭さ」はまったくありません。
トシをとると、ワタクシメも含めついつい「お説教ぽいこと」を書いたり言っててしまう傾向があります💦
また「自分の中に子どもがいなくなった」と、児童文学を描かなくなる人もいます。
三輪裕子さんの魅力は年齢や環境が変わっても、「ありのままの今の自分」を主人公の少年少女に置き換えて物語を綴られることです。
実生活に味付けして作品を仕上げているから、すーっと読めるのだと思います。
この「味付け」が難しいんですけどね(^_-)


三輪裕子のブログ 《紅蓮(ぐれん)のポケット》

作家さんのブログを読みながら作品を読むと、「おもしろいなー」とワタクシメは思っています。
三輪さんは2015年に三宅島に移住されました。
「移住」までのイキサツもドラマチックですが、旅のことや登山のこと、おいしいモノを食べたこと・・・ずっと以前にはお母様を介護されていたこと、プライバシー保護のない(笑)ブログです。
そこに書かれていたことが何年かすると「作品」として昇華され、命が吹き込まれていく感じがします。
「星空の約束」も三宅島に引っ越す雄人と、山形に引っ越すことになった陽平の物語。
離れ離れになった二人が三宅島で再開しひと夏を過ごす様子は、「島暮らし」に悪戦苦闘する三輪さんと重なります。

「ブログ」に対する考え方は人それぞれですが、ワタクシメは「三輪裕子のブログ」と重ね合わせて読んで、「+α」の楽しみ方ができました🌊

👓 三輪裕子さんの作品は何作も点訳やデイジー図書になっています。



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読書 あのねのね 📚「じゅげむの夏」

2024年06月17日 | クリエーター・モード
読書バリアフリーについて

前回少し触れましたが、ワタクシメはもともとは床に本などを置き、足でページをめくることがほとんどでした。(手が不自由なので)
病気をし長く寝たきりで全身の筋力が低下しまして、だんだん回復してきましたが、手先に関しては「厳しい」です⤵⤵⤵
文字の大きい児童書や絵本は足元に置いて読めますが、老眼だもんで👀、手元で読むようなモノは介助が必要です✋

以前ご紹介した障害者サービスで「朗読データ@デイジー図書」というものがあり、ワタクシメはこれを利用しています。
デイジー図書は「サピエ」が管理し「障害者登録」すれば地元の図書館を通してCDを借りられますし、サピエから直接ダウンロードもできます。
以前は「視覚障害者」に限られていたようですが、現在は身体不自由者や、もろもろのケースに対応ていると思います。

「サピエ」は、視覚障害者を始め、 目で文字を読むことが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字、 音声データなどで提供するネットワークです。
「サピエ」は日本点字図書館 がシステムを管理し、 全国視覚障害者情報提供施設協会 が「運営」を行っています。


デイジー図書は持ち込みで「これを朗読して下さい」とリクエストすると、絵や図など挿入してあるモノの解説も入れてくれます。
問題は、児童書でも長編だと作成するのに半年くらいかかること。
絵や図の説明は全盲の方には伝わらないかなーっと。
それからAIによる朗読は「誤読」が多いこと💧
「テキストデイジー」というものもあり、それは文字を見ながら音を聞ける仕組みなので全盲や知的障害者でなければ「誤読だー」と笑えますが、時々「意味不明の言葉」が出てきます。

最近は有料のオーディオブックも増えていますが、「図書館」にしかない書籍や児童書もありますから、まずは図書館に相談することをお勧めします。
前置きが長くなりましたが💦
これから何回かは恩着せがましく(笑)「ワタクシメがわざわざリクエストしてデイジー図書にしていただいた作品」をご紹介します。
先輩や友人の作品ばかりですが(。-_-。) 「よい作品」をピックアップしますかすら、「夏休みの宿題」のお役に立てれば嬉しいです。


「じゅげむの夏」 最上一平・作 マメイケダ・絵 佼成出版社





最上一平さんは、このブログにたびたび登場されますね!
作家としても人間としても素敵な方です😊
一年くらい前に「オンライン講演会」を伺っていたら、のろけ話と近刊予定の「じゅげむの夏」の宣伝をされていました。(ちなみに奥様も児童文学作家のばんひろこさんです)

デイジー図書が完成が遅くなり、ワタクシメが読み終えた頃に「課題図書」にもなり「産経児童出版文化賞」などなどに輝きました✨✨✨
だから、今更ワタクシメが下手な紹介文を書くのは恥ずかしいですが●~*

ただ、ワタクシメも一読して「これは課題図書になる!」と確信しました。
「夏休みの宿題」で仕方なく読む子どももいるでしょう。
「筋ジストロフィーま悲しい物語かなー」と敬遠する方もいるかもしれません。
しかし「じゅげむの夏」はわくわくする冒険物語で、「スタンドバイミー」のような世界観を楽しめます。
子どもが「あの夏に読んだよなー」と一生忘れない一冊になります!
親御さんも先生も、ちゃんと読んで「じゅげむの夏」を味わって下さい。
すでに「点訳本」もあるそうですから、しょうがいのある子もない子も読めますよ(^_-)

【あらすし】  ネットから
山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくの仲よし4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。
かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとって、かっちゃんは特別な存在ではない。
親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに、川へダイブしたいと言い始めた。
天神集落の子どもにとって、川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんなならわしだった。
「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。来年になったらとべなくなるかもしんねえし」。
人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼくらは綿密に計画を練ったのだけれど……。
夏の匂いが濃く立ちこめる山あいの村で、死という確かで曖昧なものを共有しながら、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの夏の日をみずみずしく描いたさわやかな作品。


少しだけ感想📝
「筋ジストロフィー」は悲しい病気です。
ワタクシメも子どもの頃から何人も友達をなくしました。
筋ジストロフィーの子と友だちになると、誰に言われるともなく間近に迫る「さよなら」を感じていました。
でも、その子を特別あつかいせず、たんたんと過ごしました。
「じゅげむの夏」の登場人物と同じように、「この子には来年がないかもしれない」と知ってはいても、毎日ごく普通に接していました。
それが身近にいる者の「命との向き合い方」でした。
かっちゃんが「将来の夢」を書くシーンは切ないですが、カラリとした読書感です。

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読書 あのねのね 「那須正幹先生 さわりだけ~゜・_・゜~」 📚

2023年06月02日 | クリエーター・モード
5月26日は、日本児童文学者協会2023年度学習交流会

リモートで参加しました👀

学習交流会の後で協会賞などの授与式やパーティーがあるので🍷🍺、元気な頃は電動車椅子でトロトロしながらも目一杯オシャレして参加していました。
コロナ禍ですべてリモートだった「集まり」も少しずつ復活し、ワタクシメの生活も牛歩ながらもいい方向に。
パソコンの画面を見、参加者のお話しを聴き、
「少しは社会復帰できているかなー」と、ワタクシメ的には嬉しい時間でした!

テーマは「那須正幹のことば」

=学習交流会のフライヤーより=
日本児童文学者協会の元会長である那須正幹さん(1942~2021)は、「ズッコケ三人組」シリーズなど、児童文学作家として数多くの作品を発表し、多くの読者に愛されました。また、那須さんは広島県出身で、自身が三歳の時に被爆したことから、平和を愛し、ひとりの人間として平和の大切さを訴えるメッセージを発信し続けました。
  2021年7月に那須さんは亡くなられましたが、那須さんの著作権は、児童文学の、引いては子どもたちのために役立ててほしいとの思いから、その遺言に基づき、日本児童文学者協会にすべて遺贈されました。那須さんが遺したことばに、改めて耳を傾け、そこからなにを学ぶのか、今一度考える機会にできたらと思います。


すべての著作権を「日本児童文学者協会」に遺贈!
すごいことです。
昨年度だけで那須先生の著作権収入は一千万円余あるようです。
※著作権の原則的保護期間は、著作者が著作物を創作した時点から著作者の死後70年を経過するまでと定められています。
つまりこの先70年近く、那須先生の著作権収入が日本児童文学者協会に入ってくるということ。
「太っ腹」の一言では表せないご遺志です。
「日本児童文学者協会」に子どもたちの平和な未来を託されたのでしょう!

那須先生の代表作「ズッコケ三人組」はエンターテインメントの大道だとワタクシメは思っていますし、講演会でも愉快なお話しをされている印象しかありません。
しかし今回の学習会で、那須先生は広島に生まれ三才で被爆、その体験から平和を願い創作活動を続けておられたことを再認識しました。
2022年11月に刊行された『遊びは勉強、友だちは先生―「ズッコケ三人組」の作家・那須正幹大研究』の中の那須先生のエッセイなど「那須正幹のことば」に書かれているそうなので、さっそく読もうと思います。

「ゴロウデラックス」に出演されたことをご存知ですか?!

上記の「那須正幹大研究」は刊行されましたが、那須先生の遺されたモノをまとめる作業は続いています。
「著作権管理」をゆだねられたのは選りすぐりの方々ではありますが、相当大変な重責を担われました。

そのメンバーの一人がワタクシメ「岡田なおこ」を世に出してくださった編集者(恩人)なので、学習会の感想とお礼と慰労のことばに添えて、
「那須先生が「ゴロウデラックス」という深夜番組に出演されたことはご存知でしょうか?
これは私としては児童文学史上に遺る事件だと思っています(笑)ので、一応お伝えしておきます(アホですみません)
こんな体になり、少しずつ読書を復活しているところで、那須正幹大研究は未読ですが
もしゴロウデラックスのことが書かれていなかったら、今後何かに記してください・・・」とメールしました。

そうしたら、恩人である編集者さんから、
「ゴロウデラックスを早速ネットで検索しました。
2014年9月に出演していました。
このことは誰も知らないと思います。
貴重な情報をありがとうございました・・・」との返信。


「貴重な情報」かぁ~。
ウーム<(_ _*)>

児童文学の作家さんがNHKでもなく徹子の部屋でもなく「ゴロウデラックス」に出られたのは那須先生だからこそ!
那須正幹先生のご本ならすぐに手に入りますし、楽しいですから、「那須正幹大研究」も合わせてお読み下さい📕
那須先生の作品は「これ!」と選べないので、さわりだけで失礼いたします<(_ _)>





注・『ゴロウ・デラックス』は、2011年4月15日(14日深夜)から2019年3月29日(28日深夜)までTBSテレビ系列で放送されていた読書バラエティ番組で、稲垣吾郎の冠番組である。ゴロウデラックスは稲垣吾郎かMCを務めた読書バラエティー番組です。
日本文学界の大物も多く出演しましたのに、SMAPの解散により打ち切りになりました。


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読書 あのねのね 「マレスケの虹」 📚

2023年05月21日 | クリエーター・モード
森川成美さんに“恋”してるかも(笑)

アハハハー。
深い意味はありませんよ(@_@)
森川成美さんとは数えるほどしかお会いしたことはなく、Facebookでつながっているお友達です。

ワタクシメが森川成美さんに恋した理由は「だーばぁの流儀」をちゃんと読んで下さっていること⤴
・・・ワタクシメが「福祉タクシー廃止」で悩み苦しんでブログに書いている頃「児童文学の集まり」があり、ばったり森川さんにお目に掛ったら、
「どうやって来られたの? 福祉タクシーが使えなくて大変だったでしょう」と真剣に心配して下さって、ワタクシメは感激したのです。

・・・森川さんがご自身のブログに下記のようなことを書いてくださったこと( ..)φ。。。
「私は周囲にたまたま岡田さんと同じような種類の障がいのある方が身近にいなかったのですが、中略 文学の会でお目にかかったら、森川さ~~んと、お声をかけていただくようになって、中略 岡田さんは、こちらの気遣いや遠慮をふっとばしてしまうようなエネルギッシュな方で、かえって私のほうが体だいじょうぶですか、って気遣っていただくこともあるぐらいで、ある意味うれしいというか、爽快というか・・・」森川成美の創作日記より

最近大活躍で魅力的な作品をバンバン描かれている森川さんが、こんなふうに声にし文字にし遠慮なくしょうがいのあるワタクシメと向き合ってくださるところに惚れていて、それは彼女の創作活動につながると感じられ、「恋」しちゃったのです(意味不明・笑)。

マレスケの虹  森川成美著  小峰書店刊 2018/10 第43回日本児童文芸家協会賞受賞

【内容紹介】ネットより   感想

第二次世界大戦期のアメリカ・ハワイ。日系二世の少年マレスケは、よろず屋を営む祖父の元で貧しくも平和に暮らしていた。
だが、1941年12月、日本軍による真珠湾攻撃を境に環境は激変してしまう……。

この作品を選んだ理由は、オンラインで「取材裏話」を聞いたからです。
主婦でもある作者がハワイに飛び奮闘したお話しは「愉快」でもありましたが、迫力があり感慨深いものでした。
現地の当時の様子を丁寧に描写しています。
ハワイの日系人の苦難は何となくしか知らなかったので、勉強になりました。
外国に住む日系人たちは、戦争の恐怖だけでなく「アイデンティティの問題」で苦しむのですね。
我が家にも「芋助@甥っ子」がいます。彼はアメリカで生まれ育ちましたが外見は生粋の日本人なので、主人公のマレスケと甥っ子がリンクして、個人的に辛い箇所がありました。



「遠慮がない」はワタクシメではなく、森川成美さんの方です。
お互い「見掛けによらず」かしら(笑)
森川成美さんには持ち前の「思い立ったら一直線」で作品をどんどん発表していただきたいと思います。






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読書 あのねのね 「トンヤンクイがやって来た」

2023年05月20日 | クリエーター・モード
ねりまのお父さん 

今回ご紹介する作品を描かれた岡崎ひでたかさんのことを「ねりまのお父さん」と呼んでいました、ワタクシメ。
さかのぼるとワタクシメがデビュー前からお世話になり一緒に勉強していた山口節子さんのことを「ねりまのお母さん」と呼ぶようになり、そのうち山口節子さんにパートナーが出現!
母のハートを仕留めたのは児童文学つながりの岡崎ひでたかさんでした🌺
熟年のお二人は「事実婚」とのことで、公私にわたり仲睦まじく活躍されていました、
「ねりまの母」のお連れ合い様なので「ねりまのお父さん」と勝手に決めて甘えるワタクシメに、岡崎ひでたかさんは常に優しく接してくださいました。

「トンヤンクイがやって来た」は、歴史モノ・戦争モノ・長編・・・ワタクシメの究極の苦手分野<(_ _*)>

発行後すぐに購入したのに読めずにいました。
しばらくして、この作品は「日本児童文学者教会賞」に輝き、
「こりゃー何としても読みきって、ねりまの両親に感想を伝えねば」と張り切った矢先、岡崎ひでたかさんは亡くなってしまったのです。
授与式で山口節子さんが、岡崎さんとの取材旅行や、入院中に受賞の連絡を受けた岡崎さんが涙し喜ばれたエピソードなど話されて、なお辛くなり、長らく封印していました。

最近「デイジー図書」の力を借り読むことがてきましたが、朗読者の声が岡崎さんの声に聞こえ、悲しみの中にも、やさしさや力強さを感じられました。

岡崎ひでたかさんの書斎には、未完の原稿、メモや資料、やり残した思いが遺っていると思いムスメ@ワタクシメは「無念さ」を抱いて苦しかったのでしたが、本書を読み「ねりまのお父さんは完全燃焼したんだ」と胸のモヤモヤが晴れました。
やっと皆さんにご紹介し、お勧めできます!

ロシアによるウクライナ侵攻を筆頭に戦争する国において苦しめられているのは、庶民、主に子どもたちです。
世界中で「平和」を求めている今こそ、読んでいただきたい作品です。

トンヤンクイがやってきた  岡崎ひでたか著  新日本出版社刊  2015/12

【内容紹介】
トンヤンクイとは、中国の言葉で東洋の鬼=日本軍の意味です。
物語は1937年夏、日中戦争の開始から、太平洋戦争の終わる1945年8月15日までの8年間、
中国の農村に住む少年ツァオシンと日本の東京に暮らす少年・武二の両者の「戦争」を交互に描いています。
どちらも家族を奪われ、危険と恐怖と餓え・・・
それでもたくましく生き抜くさまを丁寧に綴っています。





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