だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

最近のお気に入り@ハリー杉山 (*^-^*)

2017年08月31日 | 日記
とても涼しい8月31日


昔々ワタクシメが子ども~学生時代は「8/31」は、夏休みが終わるサイテーサイアクの日」でした。
思春期の頃、「8/31にダークダックスのコンサート行く」と母上と約束したのをドタキャンしました。
「夏休み最後の日」で気分がふさいでたのです。
その「ドタキャン事件」を、ワタクシメは今でも後悔しているので、
よい子のみなさん、ママとの約束は(多少イヤでも)守った方がいいですよ!

それから、確か小3の8/31、オヤジ様が心筋梗塞を起こし、死に掛けました。
ちょうど夕食の時間で、献立が「サバの味噌煮」だったと思います。
それ以来、「味噌煮」系は好きじゃなくなったので、
ワタクシメに何かご馳走しようかなーという方がいらっしゃいましたら、
「味噌煮」は避けていただければ幸いです。でも、脂ののったサバの味噌煮はおいしいですよね(笑)

またしても、どーでもいい前振りが長くなりましてwwwゴメンナサイ<(_ _)>

本日8/31は「夏の終わり」にふさわしく、とても涼しいです。

近頃、学校によって2学期の始業が異なり、ワタクシメの近所の子たちは一間前から「平常運転」していますが、
皆さまの地域ではいかがですか?


ハリー君の写真を探して、約10日

わけあって、ちょっと更新が止まっていました。

  ↓ この写真・新聞の切り抜きをココに載せたくて、あれこれ試してたんです。
    うまくいかないので、別の写真で間に合わせて、更新しようかなーと考えていたら、ネットの中にありましたぁ!(^^)!
    
    東京新聞朝刊リレーエッセー「私の東京物語」は8月18日より、タレントのハリー杉山さんが書いていました。
    全10話。それが今日で終わったので、写真が解禁になったのかも知れません。
    写真に写っているのは、母方の祖母である杉山ふみさん(2010年撮影)
    連載の第3-4回は「おばあちゃんとの想い出」で、 8/23、この写真の回では、おばあちゃんの戦争体験を書いています。




まずは・・・ハリー杉山のプロフィール


この頃売れっ子なのでご存知の方も多いでしょうが、ざっとご紹介しますね(^_-)

父親がイギリス人(ニューヨーク・タイムズ東アジア支局長などを務めていたジャーナリスト)で母親が日本人。
11歳の時に母親とイギリスへ移住し、ウィンチェスター・カレッジ・ロンドン大学 東洋アフリカ研究学院入学。
中国語、英語、フランス語、日本語と4カ国語が話せるそうです。
投資銀行に勤務しながら、資生堂MA CHÉRIEやユニクロ、リーバイスの広告、ルイ・ヴィトン、エルメス、MISSONIなどのファッションショーに出演するなど副業活動。

まだまだ素晴らしい経歴がありますが、その他省略。
もともと「タレント」は副業だったんですね。
家柄もよく「お坊ちゃま」ですよ。

現在は、
    4時も!シブ5時・NHK総合 毎週月曜~金曜 16:00~16:50
    ノンストップ!・フジテレビ 毎週月曜~木曜 9:55~11:30
    バイキング・フジテレビ 毎週月曜~金曜 11:55~13:45 不定期出演
    POP OF THE WORLD・J-WAVE 毎週土曜 6:00~8:00
                            などなどに出演し活躍されています。

ハリー君に期待!

ワタクシメ、ファンになってからハリー君の経歴を見て、驚いたんです。
でも・・・このようなバックグラウンドがある人だから、
「私の東京物語」というエッセーの中で、祖母が体験した戦争のことや、
かつて「敵国」であったイギリスの人(ハリーの父)を祖母がどんな気持ちで受け入れたか?
祖母の体験を(将来)自分の子どもにも語っていこう! と、こういった内容が書けるのです。

ーー地に足のついた人だなーと感心しました。

ハリー杉山のブログにも、「人種差別」「終戦記念日」をテーマに書いていますし、
「父の日」には今は介護施設で暮らすお父様について、介護について率直に述べられています。
もちろん若い誰もが書くようなネタもありますが、真剣に「社会」と向き合う姿勢が伝わってくるのです。

前に書いたケリー隆介も社会的なことに踏み込みながら、音楽番組をやっています。
だいぶ前に『永田町大好き! 春香クリスティーンのおもしろい政治ジャパン』 2013年7月4日、マガジンハウスを紹介しましたが、
クリスティーンもスイス出身、父が日本人のハーフです。
「部屋が汚い」ことでも有名になりましたが(涙)、社会派の番組にも多く出演していて興味津々(@_@)

「タレント」は個性や特技・・・秀でたモノが不可欠です。
ハーフやクオーターは「若い時」はルックスで日本人の目を引きます。
しかし、ハッキリ言っちゃうと、年を取ってからは「純正日本人」の方が無難に美しいですわ(あくまで主観)。
ただ長く活躍しているハーフのタレントには日本人が控えがちの「社会的意見」をしっかり表しています。
日本人の若いタレントも見習ってほしいものです。

年を重ねても「素敵だなー」と感じるハーフやクオーターさんは、内面に日本人+αの光る物があるんです。
その「+α」をどう生かすか、活かせるポジションを確保し続けられるがが「実力」なのでしょう。
ハリー君を例えにとると、上記の経歴が「+α」の部分ではなく、
経歴を生かして彼自身が生み出す「+α」がおもしろいんですよ。
これからも、より魅力的な「ハリー杉山」になっていくことに期待しています。


涼しい一日で8/31は終わりました。
これからハリー君の番組でも観ながら食事をします。



















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今夏の大ヒットは・・・ミュージカル「にんじん」でした!

2017年08月21日 | 日記
一足早く、今夏のまとめ

予報では9月になっても残暑は厳しいようですが、ちょっと涼しくまったりしているので、今夏のまとめを書きます。

昨夏は一にも二にも「yellowmonkey復活!」がだーばぁ史上に残るビッグイベントでした。
それに比べれば・・・静かですが(笑)、大竹しのぶの舞台「にんじん」を鑑賞できたことが、
非常に感動的に心に刻まれた出来事でした。

ーー還暦の大竹しのぶが14歳の少年に。
           約38年ぶりの再演ーー

かなり話題になっています。
ワタクシメは8月早々観に行きまして、カーテンコールで泣きました。
舞台はよく観に行きますが、泣くほど感激することはあまりなく、ましてや「カーテンコールで泣く」なんて予想していませんでした。
物語が「ハッピーエンド」でなかったので、観客の心に「悲しみ」を残しておいて、それをカーテンコールの中で昇華させる???という演出だったのかも知れません。
本当に素晴らしい舞台でした!


年齢を重ねてこそ「出来る」こと

「大竹しのぶは素晴らしい・天才である」と、そんなことは百も承知していますが、還暦で「にんじんの役@幼気な少年の役」は無理でしょう・・・と思っていました、ワタクシメ。
ところが、
違いました。

大竹しのぶは「天才」いや「奇才」です!
何でもできてしまう、
どんな人物にも「なり切れる」、
「演じる」のではなく、その人物になってしまえるんです。

ワタクシメは38年前の初演は観ていません。
当時もかなり話題になっていましたから「観たい」と言えば母上はムリしてもチケットを取ってくれたでしょう。
※ 母上は「演劇部のなれの果てw」で、観劇が趣味でしたから。

しかし、ワタクシメは「にんじんを観たい」と思いませんでした。
それは昨日ココに書いたことと関係します。
母上が「にんじん」を読んでいて、聞いてもいないのに、
「これ、かなしいお話なのよ」と言い、頼んでないのにぃ、「にんじん」がイジメ(虐待)を受ける場面を音読したんです。
母上は・・・演劇部じこみですから、読み聞かせは上手でしたよ。
あの「読み聞かせ」も、ある意味「イジメ」かもねー(怒)
母上の大きな大きな大きなお世話がトラウマになり、ワタクシメは名作「にんじん」を避けて生きてきたわけです(いつもながら大袈裟)

だけど、いい加減ワタクシメも「いい年」になりましたし、前評判がチョーよかったですから、
ネット申し込みをしまして、メデタク抽選にあたり、見ることができましたー パチクリ・パチクリ!(^^)!

ワタクシメが「無類のトラウマ?」を乗りこえて生きているように、大竹しのぶ様も波乱にとんだ人生経験をしてきたからこそ演じられる「少年」を観ることができました。

これぞ「芝居」!
「演ずる」とは、こういうことよ・・・と見せつけられた感じです。

そして「にんじん」を通して、
どんなに苦しくても「生きる」しかない。
希望を求めて前に進むことを、教えられました。



【松竹株式会社】ホームページより抜粋  (写真も含む)

「にんじん」をご紹介して、終わりとします。
東京公演もまだ続いていますし、来月から大阪です。
当日券もありそうなので(もう無理かな?)
人生に悩みを抱えている方は、ご覧になったらいかがでしょう。
にんじんは「答え」はくれません。
「答え」を出して道を拓いていくのは、あなたです!  もちろんワタクシメです p(^^)q

-イントロダクション-
大竹しのぶが22歳で演じた伝説の音楽劇“にんじん”に38年の時を経て再び挑む!

1979年8月の日生劇場では、世界初の試みとしてこの作品が“音楽劇”として上演され、22歳の大竹しのぶが孤独な影を隠した少年をはつらつと演じました。
そして2017年8・9月、38年の時を経て、新橋演舞場・大阪松竹座にて同じ“にんじん”役を演じます。



原作は、フランスの作家ジュール・ルナールが執筆した小説「にんじん」(1894年)。
-Story-
「まっ赤な髪で そばかすだらけ そうさぼくは みにくいにんじん!」
ここは、フランスの片田舎の小さな村。まっ青な空、濃い緑の森、
そして澄み切った小川の流れるこの村では、今日も村人たちが楽しそうに歌っています。でもその中にたった一人、仲間はずれの男の子がいました。それが、にんじん(大竹しのぶ)。
 
にんじんのような真っ赤な髪、そばかすだらけの顔、だから父親のルピック氏(宇梶剛士)や母親のルピック夫人(キムラ緑子)までが、“にんじん”と呼ぶのです。
にんじんだって、フランソワと言う名前があるのに…………。

にんじんには、婚約者マルソー(中山義紘)との結婚式を控えて夢中の姉エルネスティーヌ(秋元才加)、
甘やかされてわがままに育った兄フェリックス(中山優馬)がいますが、二人ともにんじんには無関心です。
それぞれが勝手気ままの家庭に、新しくルピック家に女中としてやってきたアネット(真琴つばさ)もあきれる始末。

誰にも愛してもらえないにんじん。みんなにどうでもいいと思われているにんじん。だから、どうしてもひねくれてしまうにんじん…………。
そんなにんじんの数少ない友達の名づけ親(今井清隆)は、にんじんを優しくなぐさめるのですが―――。

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「イチオシ! 課題図書」 その④ 「ボタンちゃん」  

2017年08月19日 | 日記
今更ながらの更新です<(_ _)>

ちょいと近頃トリコンデおります、ワタクシメ。
ブログ自体の更新が止まっていました。
「オトリコミ」のあれやこれやも描きたいですが、夏休みも終わりに近づき、読書感想文が書けずに自暴自棄になっている少年少女の皆さま、
あきらめるのは、まだ早い。
またしても「お役に立たない」と思われますし、今更どーしよーもないかも知れませんが(汗)
ワタクシメも・・・あきらめず・・・性懲りもなく・・・書きます φ(..)。。。

今回の「イチオシ 課題図書」は昨年度ほんとに「課題図書」に選ばれた作品なので、真面目なよい子はとっくに読んでいる作品です。
でも「だーばぁ流」のセレクト理由も書きますから、ブログの最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)


「ボタンちゃん」 小川洋子作  岡田千晶絵   PHP研究所, 2015/11/27

【出版社ホームページより転載】
ボタンちゃんは、丸いお顔の女の子です。
ボタンちゃんはアンナちゃんのブラウスの一番上にとまっています。
ボタンちゃんの仲良しは、なんといってもボタンホールちゃんでしょう。ふたりはいつも一緒です。
ところがある日、大変なことがおこりました。
ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまい、ボタンちゃんは転がりおちてしまいました。
ボタンちゃんは、子どもべやのゆかをすすんでいきます。
やがてたどりついたのは、おもちゃ箱のうらがわです。
するとどこからか小さな泣き声がきこえてきました。
泣いていたのはガラガラです。
「アンナちゃんはもう、ぼくのことなどわすれてしまったのでしょうか」というので、ボタンちゃんはガラガラをなぐさめてあげました。
ふたたびボタンちゃんがころがっていくと、今度はよだれかけにあいました。

『博士の愛した数式』などで人気の小川洋子初の絵本。ボタンちゃんと忘れられた「思い出たち」との心温まる物語。





ワタクシメ。地味に(笑)、小川洋子さんのファンです(・´з`・)

小川洋子さんはたくさんの作品を描かれています。
ざっくり「受賞歴」は下記の通り。
1988年『揚羽蝶が壊れる時』海燕新人文学賞
1991年『妊娠カレンダー』芥川賞
2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞
2004年『ブラフマンの埋葬』泉鏡花文学賞
2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞
2012年『ことり』芸術選奨文部科学大臣賞
2013年 早稲田大学坪内逍遙大賞

ワタクシメが小川さんに魅かれたきっかけは「受賞歴」とは、まったく関係ありません。
ワタクシメは知る人ぞ知る「佐野元春の崇拝者?」で、小川さんも「佐野元春」に影響を受けているようです。

※ 小川洋子は歌手の佐野元春のファンでもあり、1993年に佐野の歌詞を基にした短編集『アンジェリーナ』を発表した。(ウィキペディアより)
  岡田なおこは佐野元春の代表作である「「SOMEDAY」(サムデイ」のタイトルを拝借して2007年に「サムデイ~いつか」を描いた。(なおペディアより)

「元春つながり」という理由で勝手に親近感を持っていて、小川さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「パナソニック・メロディアス・ライブラリー」は、
毎回欠かさず聴いています。

この番組のキャッチコピーは「本のページをめくると心にメロディーが響いてくる。」です。
ワタクシメも「サムデイ」をタイトルにして児童書を描くほど「音楽好き」なので、小川さんも様々なメロディーを重ね合わせながら創作をされているのではないかと、
こちらも勝手に想像して共感して、「この人とは話が合うに違いない・笑」と思っているわけです(^_^)v


図書館に行こう!

さて話を「ボタンちゃん」に戻します。
先日、図書館に立ち寄った際、たまたま「ボタンちゃん」がワタクシメの目にとまりました。
ワタクシメは小川さんが絵本も描かれていると知らなかったので、「同姓同名の作家かなー」と気になって、本を取ってみたのです。
それが「ボタンちゃん」との出会いでした!

むかし昔、大昔、よく母上と図書館に行きました。
現在は家の近所(庭みたいな所w)に大きな図書館がありますが、当時は山坂超えて、ワタクシメの足で30分位歩かなければなりませんでした。
「若さに任せ」えっちらおっちら歩いていく娘が心配だったのか・・・
母上も本が読みたかったのか・・・(?_?)
とにかく母上の車で図書館に行き、母娘で競って「読書」した時期があります。
もともと母上は読書家で、乱読タイプで、ワタクシメは「読破冊数」では毎回負かされていました(泣)
でも母上の方が先に「図書館通い」を止めたのです。
ワタクシメを車で送り迎えはしてくれても、自分はあまり借りなくなったのです。

母上が言うには、
「本が私を呼ばなくなった」
「本が目に飛び込んで来なくなった」とのことでした。

そのうち障がい者に対する「図書サービス」が誕生しました。
それはファックスなどでリクエストすると自宅まで配達してくれるものです。(他にも朗読サービスなどもあります)
ワタクシメも30分、本を担いで歩くのがつらくなり「配達」を頼むようになりました。

10余年前に、我が家の庭に図書館ができたし(どこまで庭なんだって? 笑)、インターネット予約もできるのでメールが来たら受け取りに行きます。
返却日が過ぎたら、こっそり「返却ポスト」を使ったり ^m^ します。
ワタクシメ自身が外に出られない時にはヘルパーさんに頼んだりもします。

とても便利になりました。

でもむかし母上が言ったような「本に呼ばれる」感覚は減りました。
せっかく図書館に行っても「カウンター」で用事を済ませてしまうことも少なくありません。
ネットに必要な情報を入力し検索し、9割方は予約してしまうし、
予約しないまでも、ある程度目星を付けてから「図書館」に行きます。

そういう利用法が悪いわけではありませんが、都心部は図書館の数も多いし、バリアフリー化も進んでいる(はずだ)から、
老いも若きも、図書館に足を運んで下さい。
思わぬ出会いがあって楽しいですよ!(^^)!


“ボタンちゃん”からの問い掛け

この作品は「小さいころ、好きだったものはありますか? それは今、どこにありますか?」と読者に問い掛けています。
まったく偶然ですが、珍しく図書館の中をうろうろしていて目についた一冊が、母上のくちぐせだった「本が私を呼ぶのよ@おいでおいでするのよ」を思い出させてくれました。
この「おいでおいで」は、母上特有の表現ですがwww
背表紙の文字とかタイトルが気になってページをめくったら面白かったという経験はありますし、
相性が合う作家の作品は、「読もう」としなくても文字が目に飛び込んでくるものです。
「読書が苦手」という方は、本から「おいでおいで」されていないのかも知れません。
「小さいころ、好きだった物」を探すような感じで、図書館の中を歩いてみてはいかがでしょうか?




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「イチオシ! 課題図書」 その③ 「大人のSMAP論 」

2017年08月06日 | 日記
SMAPについて、大人っぽく考えてみよう (^^♪

このコーナーは自然消滅したのかなーと思っている方も多いと思いますがぁぁぁ、
夏休みも中盤になり、焦っている“よい子”の皆さん、お待たせしました!

今回はジャンルのまったく異なる書籍をご紹介いたします。
「よい子の皆さん」よりも、「いい年した大人」に読んでいただければ幸い (#^^#)



大人のSMAP論 (宝島社新書) 新書 – 2016/12/10
速水 健朗 (著), 戸部田 誠 (著), みきーる (著)



発行日を見ていただきたいのでが、この本はSMAPの解散が決まり発表され、それでも、まだファンたちが、
「解散がうそであってほしい」
「今からでも撤回してほしい」とさわいでいた頃、本書かれました(対談形式)。
だから、今読むと「ズレ」をもありますから、2016年12月31日をカウントダウンしていた切なさを思い浮かべてお読み下さい。

SMAPのファンはもっと違う本など、たくさん読まれたと思うので、SMAPに関心のない方にこそ、オススメの一冊です。
なぜSMAPの解散で老弱男女、日本社会が大騒ぎしたかがわかります。


内容紹介  Amazonより抜粋

ありがとう! SMAP “革命的アイドル"の奇跡と偉業を語り尽くす!!

第1章 オンリーワン×5=ナンバーワン     SMAPは皇室のような象徴的存在・「妾腹のジレンマ」を背負ったスタート
                      身近な彼氏であり国民的なアイドル・震災後に国民に寄り添う存在に・SMAPだけが長くアイドルでいられた理由

第2章 解散騒動をめぐるカンカンガクガク   SMAPの解散はアイドルの「生前退位」?
                      『スマスマ』公開謝罪をどう見たか・自由を体現し、自由を奪われるという皮肉
                      ジャニー喜多川という妖精・解散を選んだのはSMAPの誠実さ

第3章 音楽論:自由と覚醒のSMAPOP      ジャニーズ史上初「初登場2位」のデビュー・「いちばん売れた渋谷系」としてのSMAP
                      分断されたSMAPとファンをつなぐベスト盤・




第4章 メンバー論:5(+1)人の超人たち    美形で優秀なのに「ダサい」を追求する中居正広
                     日本の恋愛とファッションを変えた木村拓哉
                     森且行の脱退前と後で何が変わったのか
                     すべてを受け入れてくれそうな稲垣吾郎
                     全裸事件でも好感度アップの「いいひと。」草彅剛
                     光と闇の両面を持つ切なさのかたまり香取慎吾


第5章 テレビ論:高性能総合芸能体かく戦えり SMAPのバラエティはとんねるずの系譜? ・歌、演技、笑い……テレビの「何でもあり」を体現
                      名作揃い! SMAPのドラマ・SMAPは元祖2・5次元アイドルだった
                      ジャニーズは家族だから解散がショッキング・『スマスマ』は海外スターの貴賓室

第6章 SMAPなきジャニーズと芸能界の未来   偉大すぎる先輩なきあと後輩たちは・継承の難しさ――多様性の象徴であるがゆえ
                      アイドル「高齢化問題」を乗り越えろ・世代交代とSMAP再結成の可能性



「たかがアイドル」と思っている方も多いでしょうが、「SMAP解散」のニュースはNHKで速報として流されました。
解散報道を受けての「謝罪生会見」は「公開処刑」とも評され、その番組の瞬間最高37%の視聴率を記録。
「解散しないで嘆願書名活動」とか・・・“異常事態”となりました。
これは一つの大きな「歴史的事件」「文化論」として捉え、「SMAP」を生んだ日本社会を考えると興味深いです。

上記の目次、そして見出しでお分かるように・・・単なる「芸能ネタ」をつづっていません。
第1章にある「SMAPは皇室のような象徴的存在・」
      「身近な彼氏であり国民的なアイドル・震災後に国民に寄り添う存在に・SMAPだけが長くアイドルでいられた理由」
ここを読むだけで「SMAPが存在した意義」、それゆえの「解散騒動」「SMAPロス」が理解できます。

ワタクシメ、この本を読みつくづく「2020年の東京五輪・パラリンピック」にSMAPは必要だったと痛感しています。
すでにゴロウちゃん、ツヨポン、しんごの「事務所移籍」が決まり、SMAPが復活する可能性はほとんどなくなりました。
5人がバラバラでも「ジャニーズ事務所」に残ってくれれば、五輪・パラリンピック、特にパラリンピックを盛り上げる活動ができたでしょう。
「個人」ではなく、あの5人は「皇室」にも匹敵する象徴的存在です。
敗戦国であった日本がみるみるうちに復興したのにも似て、
SMAPがサポートすることで、日本人の心が一つになり、2020年に向かっていけたはずです!
名実共に「復興五輪」となったと思うし、
パラリンピックがSMAPの応援で成功にすれば、インクルーシブな考え方が急速に進むと思います。
それが「幻」となり、残念でなりません(涙)


きっかけは速水建朗さん

「SMAP」のことは好きでしたが、こんな本を読むほどのファンではありませんでした、ワタクシメ。
でも「読んでみよう」と思ったきっかけは”評論家・速水建朗“が、熱く語っていたからです。

速水さんはメディア論、都市論から、ショッピングモール研究、団地研究、音楽、文学、格闘技まで幅広い分野で執筆&編集をしておられます。
はっきり言って「社会派・辛口・へそ曲がり(笑)」なコメンテーターです。
ワタクシメが毎朝聞いているラジオ番組の金曜日担当。
何の因果か、SMAPが解散する12/31は金曜日でした。

約3時間の番組中、速水さんは何度もコンタクトレンズを直していたようです(うるうるしていたんです)
普段バッサバッサとコメントする速水さんの意外な一面を垣間見たことで、彼の著書に興味を持ったわけです。

ワタクシメ自身「これから読もう」と思っているのですが、タイトルにひかれたモノを何冊かあげておきます。(↓ ご参照下さい)
頭がカタクなっている方や、新しい思考回路を育てたい方は、「ナナメ読み」でもいいので、目を通してみては如何でしょうか p(^^)q




単著[編集]
『ケータイ小説的。 "再ヤンキー化"時代の少女たち』(原書房、ISBN 978-4-562-04163-3、2008年6月)
『ラーメンと愛国』(講談社現代新書、ISBN 978-4-06-280041-9、2011年10月)
『都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代』(角川oneテーマ21、ISBN 978-4-04-110307-4、2012年8月)
『1995年』(ちくま新書、ISBN 978-4-480-06745-6、2013年11月)
『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書、ISBN 978-4-02-273539-3、2013年12月)

共著[編集]
『社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術』[1](シックス・アパート株式会社編 日経BP社、ISBN 978-4-8222-4566-5、2007年)
『団地団 ベランダから見渡す映画論』(共著 大山顕・佐藤大、キネマ旬報社、ISBN 978-4-87376-386-6、2012年2月)
『すべてのニュースは賞味期限切れである』(共著 おぐらりゅうじ、アスペクト、ISBN 978-4-7572-2383-7、2014年12月)
『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』(共著 円堂都司昭・栗原裕一郎・大山くまお・成松哲、文春文庫、ISBN 978-4-16-790759-4、2016年12月)

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