奈良散策 第1187弾
6月1日、馬見丘陵公園に行くついでに、広陵町にある百済寺にも行ってみました。前から気になっていたお寺だったのですが、やっと行くことできました。
百済寺は馬見丘陵公園の南東2.5kmほどのところにあります。お寺の北側には百済寺公園があり、そこに駐車場がありました。その公園から撮った写真です。百済寺の三重塔が見えています。その右側にあるのは本堂です。
近寄ってみると、三重塔はずいぶん立派なものでした。寺伝によると、舒明天皇のときに、聖徳太子が建立した熊凝精舎の由緒をつぎ、百済川河畔に建てた百済大寺の跡と言われています。しかし、その後、桜井市吉備の吉備池南東堤で百済大寺と思われる基壇が見つかっているので、よくは分かりません。
百済寺は現在は隣にある春日若宮神社によって管理されているとのことです。
鳥居をくぐると三重塔のすぐ脇を通ることになります。この三重塔は鎌倉時代中期のもので、重要文化財になっています。内部には大日如来座像があるそうです。
さらに進むと神社の境内になります。
この神社には摂社がたくさんあります。
これが拝殿です。
振り返ってみると、立派な三重塔が聳えています。
拝殿の横には絵馬の飾ってある建物がありました。
そして、これが本堂です。江戸時代は多武峰領に属していたため、談山神社の本殿の造替の際に、旧本殿を移築したと考えられ、大織冠と呼ばれています。内部にはご本尊の兜跋毘沙門天像が安置されているそうです。
境内の一部には空海が掘ったという、梵字池があります。梵字の形をした池です。
ちょっと見ると、水がないみたいですが、よく見ると、ウキクサで覆われていました。白い花はオオカナダモではないかなと思いました。
池のそばにはイヌビワの実がなっていました。
反対側から池を見てみました。
萩がいっぱい咲いています。
池の縁に山部赤人の歌碑が建っていました。万葉集「百済野の萩の古枝に春待つと 居りし鶯 なきにけむかも」。
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