奈良散策 第1089弾
3月3日は「大和な雛まつり」の最終日でした。それで、それまでに行ったことのないところに行ってみました。
それは、いつも歩いている藺町(いのまち)通りから見える、こんな「箱本物語館」という看板があるところです。駐車場の奥の建物に看板があるのでどこから入るのかも分かりません。
ちょっと戻って手前の道を曲がってみると、入り口がありました。
普通の民家みたいなのですが、「箱本物語館」という看板が出ています。
入っていいのかどうか分からなかったのですが、思い切って入ってみると、そこにひな人形が飾られていました。
ここは水木十五堂(水木要太郎)に関する資料を集めた博物館です。水木十五堂は元治2年(1865年)に愛媛県伊予市で生まれ、明治23年(1890年)に奈良に移り住み、以後、尋常中学校(現郡山高校)で教鞭を取り、その後、奈良女高師(現奈良女子大)の国文・国史の教授となり、地誌の研究と教育に貢献したそうです。多芸・多趣味の方で和歌、俳句、書画などの多くの資料が残されているようです。
「大和名処ならのしるべ」という本を著したという展示がありました。ちょうど、奈良市にある率川神社について調べている最中なので、興味があってネットで探してみると、国立国会図書館で公開されていました。
狂歌や川柳などの作品です。
隣の部屋は赤膚焼という奈良市、大和郡山市付近の焼き物の展示がありました。
もう一つ部屋があって、そこでは源九郎稲荷神社についての展示がありました。ちょうど3月31日に子供たちが狐のお面をかぶって行進する白狐渡御があるのですが、その写真が載っていました。もう一度、入り口付近をよく見たら、市長のあいさつ文が掲示してありました。知らなかったのですが、これは市営の博物館だったようです。
途中の民家の庭に生えていた木です。イチゴノキというツツジ科の植物です。
帰りに菊屋さんという和菓子屋によって桜餅を買いました。ここでもひな人形が飾られていました。
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