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岩手県盛岡から四季通じて自然、食の情報を発信します。

ウェルカムパールハーバー

2009-06-16 21:30:40 | 日記
西木正明著者のウェルカムパールハーバーを読みました。上下刊で1000ページを越える大作です。パールハーバーとはハワイの真珠湾の事です。
第二次世界大戦のきっかけとなった日本軍の奇襲攻撃に至る日米交渉の裏事情が書かれてあります。そこには諜報活動(スパイ活動)を通じ戦争を支持する立場、平和的に解決を探る努力する人々の姿が日米双方に見られます。宗主国の利害、宗教、人種が絡む国際問題は自国の利益を最優先にして動きます。
 その一方では一等国になり上がろうとする日本が中国をはじめとしたアジア諸国を我が物にしようとする野心があります。 日本は政府が軍部にとってかわりそれが戦争へ突きすすむ原動力になってしまったようです。
宣戦布告されたアメリカ側では、真珠湾攻撃はすでに織り込み済みでその次の世界情勢を見据えた戦略が、ありました。
 しかし日本側の抵抗が根強く戦争が長引き互いに多くの犠牲者を出しました。その結末は原爆投下による戦争終結と言う日本おいては、最悪の事態をまねいてしまいました。
 海外に渡航する場合は、飛行機が使われる現在では考えられないほど不自由で特別に客船が、使われ移動が制限されていました。頼りになるのは電報でした。国際電話もない時代です。電報を暗号可し通信します。互いに解読しあう情報戦がくり広げられ重要な展開を見せます。
 これらの事柄を男女の痴情のもつれ合い裏切り、日米間での立場を越えた平和を望む友情が書かれています。最後は個人の信条や思いではどうにもならない国家間の思惑に翻弄される姿で終わります。
奇襲に始まった第二次世界大戦はその後の展開を考えると戦争をなんとか回避して欲しかったと思わずにはいられませんでした。

岩手一等△点研究会

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