通称 南アルプスは、正しくは赤石山脈であり、その盟主が赤石岳である。
ここへのルートは南北の縦走路の他に、静岡県側の椹島から直接登ることが出来る。
長野県側からはしらびそ峠からのルートがあるが、2006年の梅雨の豪雨で崩壊したまま
今だ復旧されず、通行が不能である。
もう一つ、大鹿村の小渋川を遡行して広河原から登るルートがあるが、このルートは、
自ら二十数回の渡渉点を探しながら、腰まで水に浸かりながら歩かなくてはならず、
特に、榛沢からキタ山沢間は狭い廊下状になっており逃げ場がなく、渡渉も深いという。
先月26~27日に計画したが天気が優れず、お泊りのチャリツーリングに変更してしまった。
今日は曇りのち晴れ10%、明日は晴れのち曇り20%と、先ず先ずの天気になりそう。
数日間雨が続いており水量が心配だったが、これ以上遅くなると、水温が下がり渡れなくなる。
渡渉に備えて、つま先が保護されたサンダルと、タイツ・ショートパンツも用意。
午前3時少し前、自然と目が覚めてしまったので、そのまま準備を進め、03:15自宅出発。
152号線を大門峠~茅野~杖突峠を越え、高遠では工事中で通行止め箇所もあり、
大きく迂回されるが、大鹿村の小渋橋から県道を走り、05:55湯折ゲートへ到着。145km。
朝食と準備を済ませ、06:22スタート。 暫くは砂防ダム工事用の林道を歩く。
途中に一ヶ所トンネルがある。 通過にはライトが必要。
30分ほど歩き七釜橋を渡ると、川原歩きが始まる。
暫く堰堤を歩いた後、川へ入る為に靴を脱ぎサンダルに履き替える。
水量が多く川底が見えないので、ストックで水深を測りながら渡渉点を探す。
流れが早い上に水温が冷たく、浸かっていられるのは30秒~1分が限界。
5~6回渡渉を繰り返し1時間ほど遡ったところで、深みと激流に前途を塞がれる。
単独行でテント泊装備を背負った身では、ここを渡るのは危険と判断。
天気も予報より悪そうで、稜線方面は雲に覆われて見えないので、ここで撤退を決断。
とはいえ、今来たところを引き返さなければならない。
水の中では下りの方が水流でバランスを崩し易く危険なので、慎重に渡る。
堰堤まで戻り靴を履き替え暫く休憩、来た時と同じくらいの時間を掛けて09:50ゲートへ戻る。
これからどうするか、一旦大鹿村の中心地の大西公園に寄り、コーヒーで一服しながら考える。
休んでいるうちに、峡谷や稜線方面は雨が降っており、撤退は正解だったようである。
折角この辺まで来ているのだから、何処かでテント泊して、市野瀬から仙丈ケ岳へ登るという手もあり。
下見だけでもしようと、152号線を戻り分杭峠を越え、伊那市旧長谷村へ入る。
以前テレビでドーナッツ饅頭が話題になった店が近くにあるはずなので、ちょっと寄ることに。
こんな田舎の山中で商売が成り立つのかと思ったが、以外と客が来るようだ。5個購入、1ヶ試食。
次は登山口の確認、地図を持って来なかったが、何とか記憶を頼りに辿り着くことが出来た。
しかし駐車スペースがなく、テント泊する場所も見当たらないので、帰宅することに。
自宅へ帰宅の連絡をする為に、途中で道の駅「南アルプスむら長谷」に寄り電話をする。
ここのパン屋のクロワッサンが有名なので買おうかと思ったら、何と定休日。
それでも覗いてみると、大量の予約があり焼いてはいるが、一般販売はしていないという。
折角だから試食だけでもと言ってパンを出してくれたので、有り難く頂戴する。
ほぼガス欠状態になりつつあるので、高遠の外れで給油、価格が地元に比べ高いので半分だけ。
ビーナスラインを大回りしプチツーリング。 出発から11時間15分ほど、14:30無事帰宅。
(右下のボタンで全面表示のスライドショー)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます