秋雨前線の停滞で愚図ついた天気が続いていたが、やっと3~4日好天気になるという予報。
過去何度も挑戦しながら実行出来なかった塩見岳。前回のアクシデント以来、再々リベンジ。
時間が自由になった身なので、欲張って荒川岳~赤石岳まで足を延ばしてみることに。
しかし、4年ほど前に立てた計画なので、体力・天気により変更プランも用意。
今回はテントを担ぎ上げず、避難小屋を利用して宿泊することに。
Aプラン:①鳥倉~高山裏避難小屋、②荒川三山~赤石岳~高山裏避難小屋、③塩見岳~鳥倉
Bプラン:①鳥倉~高山裏避難小屋、②荒川三山~小河内岳避難小屋、③塩見岳~鳥倉 (赤石岳カット)
Cプラン:①鳥倉~高山裏避難小屋、②荒川三山~小河内岳避難小屋、③鳥倉 (赤石岳、塩見岳カット)
どちらの避難小屋も、7~8月のシーズン中は管理人が駐在しているようだが、今はいない。
高山裏は、建物は少し古い。水場まで往復25分。トイレあり。
小河内は、建物は新しく綺麗。水なし。トイレ閉鎖。
初日:2012年9月12日(水)
05:30 自宅出発 ~ 08:00 鳥倉ゲート駐車場。 146km。
08:15 ゲート出発。 鳥倉登山口まで林道を35分ほど歩く。
10:50 三伏峠。 ゲートから2時間35分(登山口から2時間)。
11:50 小屋前で昼食兼用で20分ほど休憩し、烏帽子岳へ。 三伏峠から40分。
12:25 前小河内岳。 三角点のみ。
12:55 小河内岳。 三伏峠から1時間45分。
13:15 小河内岳避難小屋を偵察し、高山裏避難小屋を目指し出発。
14:50 板屋岳通過。 眺望は全くない。
15:30 高山裏避難小屋着。 小河内岳から2時間15分。 本日の行動、7時間15分
先ずは水の確保。 かなりの傾斜地を下り、河原を更に下ること7分。
顔を洗ってさっぱりし、飲水用に3?、雑用水用に4?を汲む。
これだけ持って小屋まで傾斜地を登ること11分、往復で25分掛かってしまった。
小屋に戻ってお湯を沸かし、コーヒーで一服し、やっと寛ぐ。
汲み上げた雑用水を使い、タオルで身体を拭き上げ着替える。
荷物を広げ、寝る場所の用意と、夕食の準備を済ませる頃には陽が傾いて来た。
18時過ぎ、夕陽を眺めながら夕食を済ませると、もうすることがない。
薄暗くなり、18時30分過ぎにシュラフへ潜り込む。
当然今夜は一人かと思ったら、この後2人組が入って来た。
初 日 (右下のボタンで全面表示のスライドショー)
2日目:2012年9月13日(木)
360°の眺望を楽しんだ後、荒川中岳(3083m)へ。 前岳から7~8分。
先を急ぐので6分ほどの滞在で8時05分、赤石岳へ向けて下山。前岳の分岐まで50分ほど。
赤石岳の頂上は雲に覆われ、行っても多分眺望は無さそう。
荒川岳周辺もガスに覆われ、ちょっと天気も心配。 急いで避難小屋へ戻る。
ガスってはいるものの、雨は降りそうもないので、小屋移動を決断、荷物を撤収。
水場はないものの、外のバケツに天水が溜まっていたので、これを使って身体を吹き上げる。
2日目 (右下のボタンで全面表示のスライドショー)
3日目:2012年9月14日(金)
30分弱で前小河内岳。 丁度ここで日の出を迎える。 雲海に浮かぶ富士山が美しい。
ここから見上げる塩見岳の迫力は凄い。 5分ほど休憩し、頂上を目指す。
頂上には15分ほど滞在、9時45分下山開始。 35分ほどで塩見小屋へ戻る。
塩見小屋から1時間50分、三伏峠へ戻る。 三伏峠~塩見岳~三伏峠の往復、約6時間。
残り1/10から雨が激しくなり、ついにポンチョを装着して下る。
3日目 (右下のボタンで全面表示のスライドショー)
2012年9月12日(水)~14日(金) 2泊3日 避難小屋泊り 単独行
以前の、北岳~間ノ岳~農鳥岳はこちら。
夜中に明り取りの小窓からオリオン座が見え、好天気が期待される。
明け方、室温12.6℃。 外気5.9℃。
本日の行程は長いので、暗い内に朝食を済ませ、今夜も泊まるので荷物はそのまま。
昼食と水・雨具だけ持って、辺りが見えるようになった5時前に、荒川三山を目指し小屋を出発。
1時間55分で、荒川前岳(3068m)登頂。
中岳から3分ぐらいのところに中岳避難小屋があり、ここにはまだ管理人が在駐している。
荒川東岳(3141m)までは一旦下り、再度登り返す。
前岳から約1時間、南アルプス南部の最高峰、東岳(悪沢岳)へ。
この頃になると、辺りにガスが湧き始め、赤石岳の頂上もガスって来た。
赤石岳までの往復の行程を考えた時の体力、ガスっている天気に、どちらへ向かうか迷う。
折角奥地まで来たのだから赤石岳を目指すことにし、荒川小屋を目指して下る。
分岐から45分、小屋着。 昼食兼用で20分ほど休憩し、様子を見る。
明るい内に避難小屋までまで戻るのも、行程的にちょっと厳しそうな感じ。
ここまで下りたが、赤石岳は次回へ譲ることとし、Bプランに変更、前岳へ戻る。
小屋から登り1時間、往復で約2時間無駄になってしまった。
途中に細い水場が1ヶ所あり、ここで飲水を確保。
天気が怪しくなっているので、小屋へ戻りコーヒーで一服しながら思案。
明日の行程を考えると、小河内岳避難小屋まで今日の内に行っておいた方が良い。
14時前、高山裏避難小屋を出発。 2時間40分ほどで小河内岳へ。
最後の森林限界からの登りは、体力的にもヘトヘトで長~く長~く感じた。
小屋まで3分ほど、16時40分、小河内岳避難小屋着。 本日の行動、11時間45分
辺りはガスって眺望はない。 この時、2人組がやって来て、今夜は同宿。
時間も遅いので、夕食の準備をしながら寝所も用意。
夕食と明日の準備を済ませると18時半。 このままシュラフに潜り込み、19時就寝。
今日も行程が長いので、暗い内に朝食を済ませ、荷物を撤収。
明け方、室温12.0℃。 外気5.0℃。
5時前、出発の為に外へ出ると、見事な朝焼けに東の空が染まる。
04:55 足元が見える程度になったので出発。
烏帽子岳まで30分弱、更に30分強、避難小屋から約1時間30分で三伏峠着。
ここへ荷物をデポし空身となって、塩見岳を目指して6時30分出発。
三伏山、本谷山を経由して2時間強、8時35分、塩見小屋到着。
ほぼ垂直に見える岩場を手も使いながら通過、55分ほどで塩見岳西峰(3047m)。
三角点は西峰にあるが、3分ほどの東峰(3052m)の方が高い。
周りの山々にガスが掛かりちょっと残念。
朝食が早かったので昼食兼用で20分ほど休憩し、10時40分、三伏峠へ向け下山。
本谷山を通過する頃には周りもガスに覆われ霧雨。 デポした荷物が心配。
本谷山を下るとガスは晴れたが、草木は雨で濡れていた。
心配した荷物は濡れておらず一安心。2時間以上離れる時は、ザックカバーをしておくべきだな。
5分ほどで荷物をまとめ、12時35分、鳥倉ゲートを目指し下山。
下るに従い辺りもガスに覆われ、徐々に霧雨から雨に変わる。
登山口の林道へ出る頃が一番激しかったが、林道を暫く歩くと雨は上がった。
三伏峠から下り2時間10分ほど、ゲートに停めたバイクは濡れていた。
バイクの雨露を払い除け、荷物をまとめ、15時過ぎ、自宅向け出発。 本日の行動、9時間50分
距離は凡そ。 時間には休憩時間を含む。(*荷物撤収、約1時間)
地 名 (km) 累 計 (h-m) 累 計
鳥倉ゲート 0 0
三伏峠 6.0 2-35
小河内岳 3.7 2-05
高山裏避難小屋 ① 5.1 14.8 2-35 7-15
荒川前岳 2.8 1-55
荒川東岳 2.0 1-05
前岳分岐 1.8 1-00
荒川小屋 1.5 0-45
前岳分岐 1.5 1-20
高山裏避難小屋 3.0 1-55
小河内岳避難小屋② 5.4 18.0 * 3-45 11-45
三伏峠 3.7 1-30
塩見岳 5.7 3-10
三伏峠 5.7 3-00
鳥倉ゲート 6.0 21.1 2-10 9-50
総累計 53.9 28-50
甲斐駒ケ岳②、甲斐駒ケ岳①、仙丈ケ岳はこちら。
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