「日本一わかりやすいエネルギー問題の教科書」水野倫之 2012講談社
福島県富岡町の小中学生の質問に答えるという形ですが、ずるい。
自分が説明したいことを選んだだけじゃん。
しかもちゃんと答えてないよね。
Q6「放射線って身体にどんな影響があるの」
それに対して100ミリシーベルト以下は「意見が分かれている」として、つづく「何ミリシーベルトなら安全か」のところで事故後に政府が20倍に甘くしたといっておきながら、20ミリシーベルトがいかにも正しい基準のような扱いをしているのはやっぱりNHKだよ。それって暫定基準だったでしょ。いつまで続けるのかね。5年以上は続けちゃいけないよね。半減期と除染の効果を考えれば、もうとっくに見直して避難させなきゃならないレベルでしょ。水野さんならわかっているはずだ。
それなのに、それに言及できずに20ミリシーベルト/年未満なら生活してもいいような「健康への明らかな影響を証明できなかった」だから基準は変えないのだという政府の姿勢を認めるような態度はどうでしょう。やっぱりNHKだな。(影響が見えてくるのはこれからだよ。はっきりするのは10年~20年後だよ。たぶんそれは補償を減らしたい政府によってデータが隠されるかごまかされるものだよ。表に出てくるのは50年後かもしれないものだよ)
Q9「原子力発電所の事故が起きてしまうとどうなるの」
除染などの見通しが立っていないことを曖昧に示し、食品についても「厳しい検査を行っています」という嘘をつく。モニタリングなんて、どう見たって不十分じゃないですか。「安全を確認して出荷している」というのも嘘。安全なんていえるはずがないじゃないですか。基準値以下であることは言ってもいいが、それを安全と言うことは水野さんでも許されない。
水野さんだから信用できると思ったのに。
やっぱりNHKをやめてからでないと、一歩踏み出した(本当の)発言は出来ないわけだ。
『教科書』とは「政府に都合の良いことを教えるもの」とすれば、タイトルはまさにそのとおりだ。
地球温暖化問題も、生物が充分に対応できる範囲じゃないだろうか。温暖化ガスの排出量削減もやればいいのだけれど、変化の予測をして対応を考えることをもっと徹底すべきだよね。都市のインフラ強化とか移動とか。作物の種類の変更や耕作地の変更。
農作物の収穫が減るっていうのは「かもしれない」であって、増えるかもしれないんでしょ。魚なんて温暖化の影響よりも乱獲が原因なのに。ゲリラ豪雨は都市問題でしょ。
電気自動車の電気はどうやって作るのか。(自然エネルギーで作ってね
森を守るのは必要だが、それによって二酸化炭素が減るわけではなく、増えるのを抑えるだけだと。