「鳩を撃つ」五木寛之 1972新潮社 1976新潮文庫
ジョージ・オーウェルの作品中に「象を撃つ」という短編があり、それで思い出して読んでみた。
あ~、うん。
- 「鳩を撃つ」1971
- 「優しい人々」1972
- 「夜明けのラグタイム」1970
- 「冥府への使者」1971
- 「イエスタデイ」1971
- 「風の柩」1971
まあ、ちょっと憶えていた。
この結末のどうしようもなさに、高校当時読んでなにも感じなかった。
この本をくれた女子は、何を思って私にこの本を渡したのだろう。
一箇所だけ端っこの折れているページがある。
これはわたしが曲げたものではない。
ここに、彼女の思惑があったのかもしれないが、今の私にはそれを理解することが出来ない。
当時、それに思い当たって読んでいたら、何か気付くようなことがあったのだろうか。
作品と同じように、自分の人生のエピソードも決定的なインパクトは与えてくれない。
ただ、薄らいだ記憶、彼女の顔も思い出せない。