山笠は、博多の総鎮守櫛田神社の例大祭。
祭りの期間は7月1日から15日までの約半月。
博多の人々はこれを「やまかさ」、さらには「やま」と親しみをこめて呼ぶ。
決して「やまがさ」と濁らないこと!
クライマックスの「追い山」(7月15日)は、早朝(午前4時59分スタート)、
待ちに待った一番山笠が櫛田入りする!
めぐりあわせ・・・一番山笠の櫛田入りに込められた台上がりに注目!
舁き山(かきやま)と飾り山(かざりやま)が見れるのも15日まで。
土居、大黒、東、中洲、西、千代、恵比須の七流れからなる、「走る山笠」を
博多の人々は、舁き山と呼ぶ。その山笠のボルテージが一気に加速し始めるのは、
舁き山が登場する7月10日の「流れ舁き」から。
フィナーレとなる15日の「追い山」までの6日間、オイサ!オイサ!の力強い
かけ声とともに、重さ1トンにもおよぶ舁き山が、夏を迎えた博多の街を駆け
巡る。
因みに、オイサ・オイサの掛け声は、「残したい日本の音百選」に選ばれた。
飾り山は、歴史上の人物やその年を象徴するテーマをもとに、博多人形師の手に
よって、美しく壮大に飾りつけられる。
高さ10mにもおよぶそのスケールは、舁き山とはまた違った『静の迫力』を味わう
ことができる。
また、舁き山との違いとして挙げられるもう一つのポイントは、表と裏、つまり
2つの面に施される装飾であり、山笠では「裏」と呼ばず、「見送り」と呼ぶ。
現在、14箇所に展示されている飾り山笠、「表」の表題として多いのは、古典や
歌舞伎などの史実を題材としたもの、「見送り」には子供に人気のキャラクター等
が用いるられている。
山笠の法被(はっぴ)は、流や町会などで異なり、百十種以上の様々なデザイン
を持った山笠法被は、博多山笠の深い歴史を語る1つの象徴である。
山笠の行事は、町単位で運営されているため、その所属をはっきりと識別する
制服として着用されており、山笠期間中、山笠の世話をする人たちには、この
法被が正装として認められている。
これからの日程
7月9日 夕方
全流れお汐井取り
いよいよ動き出す舁き山笠を控えて、参加者全員が箱崎浜でお汐井(清め砂)
を取り、筥崎宮と櫛田神社に参詣、期間中の安全を祈願する。
少ない流れでも300人以上、多い流れになると千人を超す。
7月10日
流れ舁き
この日から山笠が動き出す。各町を前に当番町の役員が、棒の上に座って、「今年も
よろしく」の博多手一本を入れたあと、勢い水を浴びながら、自分たちの流れ区域内
を隅々まで舁き回る。
7月11日 早朝
朝山
朝山は、別名「祝儀山」とも呼ばれるように、町総代などを招いて縁起物である
御神酒や肴などを出すもの。町総代たちは、帷子(かたびら)に角帯を締めて参加
する。各流れの域内で時間は異なるが、午前5時から6時にかけて行われる。
7月12日 15時59分
追い山ならし
本番さながらの追い山笠のリハーサル。
昼間に行われることと、走る距離が若干短いこと以外は本番と同じで、「櫛田入り」
「全コース」の両方で時間を計るので、どの流れも気合が入る。また、7つの山笠が
一同に集まるのはこの日が初めてとなる。見物客も少なく、初心者にはお勧めである。
7月13日 15時30分
集団山見せ
大博通から明治通を経由して、福岡市役所まで7つの舁き山を舁いてゆく。
この時だけは、台上がりを地元の名士がつとめる。
7月14日 夕方
流れ舁き
いよいよ翌朝に迫った追い山笠に備えて、流れ区域内を舁いて呼吸を仕上げる。
追い山になると、熟練した人しか肩を入れることができないため、慣れない人
にはこれが最後の機会となる。
7月15日 午前4時59分
追い山笠
午前4時59分、櫛田神社の大太鼓の音に合わせて、一番山笠が櫛田入りする。
清道旗を廻ったところでいったん止まり、手拭いを取って博多祝いめでたを
見物衆と一緒に歌う。それが終わるとまた舁き出して、いよいよ5キロのタイム
レースが始まる。
7月15日 午前6時
鎮めの能
祭りを締めくくる「鎮めの能」が櫛田神社の能舞台で奉納され、これで15日間の
一連の行事がすべて終了となる。
そして、オイラであるが、な・な・なんと!12日から名古屋へ出張!トホホ・・