福島県の中通りに、三春町(みはるまち)という城下町がある
先にも書いたが、オイラが生まれたのはその隣町。城下町とただの農村とでは大違い!
なんとなく三春の街と住人には、オイラの街にはない“品”を感じたものだ
この三春町、オイラがもの心ついたころから云い伝えられてきたことがある
それは、“三春”という町名の由来だ
三春とは、梅・桃・桜の花が一度に咲き、三つの春が同時に来るから三春になった・・・と、
ずーっと、そう信じてきた。しかし、オイラの町ではそんな現象はまったく起きない!!
すぐ近くなのに!なぜ三春だけ!!これは奇跡か?
そう思って調べたところ、実のところ、現在の三春の気候で、こうした状況にはならない!
あったとしてもそれは偶然なことであり、かなり稀(まれ)なことであることが判明!
では、なぜ三春という地名になったのか?
それは、三春の地名が初めて記録に表れる南北朝時代まで遡る
当時の文献を見ると、そこには「三春」ではなく「御春」と表記されている
前回の「3」の回でも書いたが、3・三には“おめでたい”という意が込められている
そのため、三には、“御”と同じ意味があるとされてきた
つまり、「ミハル」という読みが先にあり、それに「三つの春」という文字を充てた・・
その結果、「三春」という表記に落ち着いた・・・というのがオイラの推測である
ところで、三春町は、多くの有名人・著名人を輩出している
最近では女性登山家の田部井さん、昔は、独眼竜正宗の正室“愛姫(めごひめ)”も三春
彼女のお父上(田村氏:三春城主)は、政宗の南奥羽統一を助けたと伝えられている
ちなみに、オイラの父方の本家は三春町にあり、本家の当主がいうには、当家と田村氏とは
姻戚関係にあり、とくに、愛姫とは深い因縁があるという・・・
その証として、本家の蔵には、愛姫の輿入れの際に使われたという“籠”が遺されている
しかし、伊達正宗といえば約400年も昔の人物。みんな本物とは云うが・・・・
いずれにしても、オイラが会社を定年になったら詳しく調べてみようと思う
さて、こんな諺があるのをご存じだろうか?
花に三春の約あり(はなに さんしゅんの やくあり)
三春とは、初春、仲春、晩春であり、いまでいえば3月、4月、そして5月をさすが、
あらかじめ約束したかのように、その時期に花が咲くということを意味している
2013年 季節外れの雪と滝桜
三春を全国的に有名にした“滝桜”
その滝桜も時期がくれば約束したかの如く!?花を咲かせる
とはいえ、全国からくる観光客で溢れかえる!!まったく花見の情緒ってもんがない
こうなりゃ「花より団子」
少しだけ滝桜を見たら迷わず“Café 碧い月”へ