濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

三春

2016年03月07日 | ひとりごと・・

福島県の中通りに、三春町(みはるまち)という城下町がある
先にも書いたが、オイラが生まれたのはその隣町。城下町とただの農村とでは大違い!
なんとなく三春の街と住人には、オイラの街にはない“品”を感じたものだ



この三春町、オイラがもの心ついたころから云い伝えられてきたことがある
それは、“三春”という町名の由来だ

三春とは、梅・桃・桜の花が一度に咲き、三つの春が同時に来るから三春になった・・・と、
ずーっと、そう信じてきた。しかし、オイラの町ではそんな現象はまったく起きない!!
すぐ近くなのに!なぜ三春だけ!!これは奇跡か?

そう思って調べたところ、実のところ、現在の三春の気候で、こうした状況にはならない!
あったとしてもそれは偶然なことであり、かなり稀(まれ)なことであることが判明!
では、なぜ三春という地名になったのか?

それは、三春の地名が初めて記録に表れる南北朝時代まで遡る
当時の文献を見ると、そこには「三春」ではなく「御春」と表記されている

前回の「3」の回でも書いたが、3・三には“おめでたい”という意が込められている
そのため、三には、“御”と同じ意味があるとされてきた

つまり、「ミハル」という読みが先にあり、それに「三つの春」という文字を充てた・・
その結果、「三春」という表記に落ち着いた・・・というのがオイラの推測である



ところで、三春町は、多くの有名人・著名人を輩出している
最近では女性登山家の田部井さん、昔は、独眼竜正宗の正室“愛姫(めごひめ)”も三春
彼女のお父上(田村氏:三春城主)は、政宗の南奥羽統一を助けたと伝えられている

ちなみに、オイラの父方の本家は三春町にあり、本家の当主がいうには、当家と田村氏とは
姻戚関係にあり、とくに、愛姫とは深い因縁があるという・・・

その証として、本家の蔵には、愛姫の輿入れの際に使われたという“籠”が遺されている
しかし、伊達正宗といえば約400年も昔の人物。みんな本物とは云うが・・・・
いずれにしても、オイラが会社を定年になったら詳しく調べてみようと思う



さて、こんな諺があるのをご存じだろうか?
花に三春の約あり(はなに さんしゅんの やくあり)

三春とは、初春、仲春、晩春であり、いまでいえば3月、4月、そして5月をさすが、
あらかじめ約束したかのように、その時期に花が咲くということを意味している


2013年 季節外れの雪と滝桜

三春を全国的に有名にした“滝桜”
その滝桜も時期がくれば約束したかの如く!?花を咲かせる
とはいえ、全国からくる観光客で溢れかえる!!まったく花見の情緒ってもんがない



こうなりゃ「花より団子」
少しだけ滝桜を見たら迷わず“Café 碧い月”へ

3(さん)という数字

2016年03月07日 | ひとりごと・・

オイラの秘密基地がある横浜には、「横浜三塔」として知られる、開港記念会館(ジャック)、
神奈川県庁(キング)、横浜税関(クイーン)という歴的建造物が存在する



この三塔が連携した「三塔の日」というイベントが昨日(6日)行われたが、オイラを含め、
多くのハマっこは、こうした「三塔の日」などという記念日を聞いたことがない!
オイラも、新聞の小さな記事を見過ごしていたら、知らないまま・・ということも



そんなわけで、普段は非公開の“旧税関長室”に入れる!
ということで、早速、クイーン!の称号をもつ横浜税関へでかけてきた



そこには、進駐軍の親方“マッカーサー”が使用したといわれる執務机がある
実は、オイラ、旧税関長室を訪れるのはこれが2回目だった

つい最近まで、オイラは横浜税関の研修講師をしていたことがある
受講生のみなさんには本当にお気の毒で災難だったと思う・・・

その待ち時間に、研修担当者の計らいで旧税関長室を案内してもらったことがあった
その詳しい内容はバックナンバーでご確認願いたい



さて、税関長室の中央に鎮座する立派な机こそが親方の“執務机”と思い込んでいたが、
実は、親方の執務机は窓際に置かれた小さなほう!今回の見学会での大きな発見だ!!
これも貧乏人の性(サガ)なのか・・・ものの大小で判断するオイラの悪い癖だ・・・



さて、3の倍数および3の付く数字だけアホになる!というギャグが一時流行ったが、
日本人はなぜか「三・3」が好きだ!特に、オイラより年上の世代の“あるある”では、
駐車場や下駄箱を選ぶとき、空いていれば迷わず「3番」を選ぶ
これこそ“長嶋さん世代あるある”

さらには、三大○○、御三家、三人娘、のように3つをひとくくりにするのも好きだ
また、結婚式や朝礼の定番!話す時は3つのポイントがあげるのも“3あるある”

諺も3がらみが多く、「早起きは三文の得」、「石の上にも三年」、「三度目の正直」など、
普段から馴染み深いものばかりではあるが、なぜ三なのかは疑問にも思ったことがない



三三九度や七五三といったおめでたい儀式でも「三」を欠かすことはできない
これは三に限らないが、祝いや儀式といえば「奇数」と決まっている
一例をあげれば、1月1日、3月3日、5月5日、7月7日などおめでたい日がそうだ

お祝いごとのご祝儀も偶数を避けるのが一般的だ。なぜなら、偶数は”2で割り切れる”
そのため、”縁を切る”からと縁起の悪いものとして避けられてきた



また、3(三) には「中立」という意味もある
中立・公平を意味する「第三者」がそうだ

とりわけ、一般的に一番馴染み深いものがある。酒席での「かけつけ3杯!」
酒の弱い奴にとっては地獄としかいいようがない悪習であるが、オイラクラスになると
自ら進んで「かけつけ3杯!」を実行してしまう

また、√3 を「ヒトナミニオゴレヤ」と語呂合わせで覚えた世代だ
だから、俗にケチな人間のことを「√3」と言ったりする・・・うけるのはオヤジだけ!?

これだけじゃない!三色餅に第三京浜!!三色同刻、三暗刻は麻雀の役!!
三点倒立、三点支持・・・本当に日本人は三・3が大好きだ!

なぜ3(三)が大好きなのか?奇しくも三つの理由が見つかった
ひとつめは、3(三)という数字は、調和を意味しているそうで、これは、三は「満つ」や、
「充つ」に通じる非常におめでたい数であるから・・・という説



ふたつめは、陰陽思想では「一」は物事の始まりを表す神聖な数字、そして「三」は、
その次に最も区切りがよく、しかも縁起のいい奇数だから
みっつめは、一や二は点や線でしかないが三になってはじめて、面となるから

諸説あるが、いずれにしても、日本人は3・三が好きなことに間違いない!!



あっ!そういえば、オイラの田舎の隣町も町名に「三」がつく
隠れ家的カフェ「碧い月」がある“三春町”だ
日本三大!サクラの“滝桜”で全国的に有名な町である

それにくらべりゃオイラの田舎(町)には何もない・・・・