(レア猫さんのみかづきさんが、突然宝物を持ってきた。)
今日は9月3日。朝晩涼しくなった。
9月1日、快晴。吹く風は爽やか。
久しぶりに尼崎に行って来た。
商店街の中を歩きながら、改めて随分変わったなぁと思った。
昔から営業している店の何と減った事か・・・。
全国何処にでもあるチェーン店の飲食店、携帯ショップが行くたびに増えて行く。つまらない。
長年、婦人雑貨の店をしていたねこ吉の茶道、生け花の先生宅もギャラリーに変わっていた。
4年前お会いした先生はお元気だろうか・・・。
写真は、猫あつめのレア猫みかづきさん。
夜に現れると聞いていたので、まさか朝の10時頃、尼崎に行く阪神電車の中で開いたi padに、トコトコ現れたみかづきさんに慌てふためき、記念写真を撮りそこない、かろうじて携帯で撮った写真はピンボケ、写り込み。
商店街の四つ角で、ねこ吉は立ち止った。
昔は、右角は和菓子屋さんだった。
夏にはガラスケースに葛饅頭が入ってた。
一杯10円?の冷やし飴、冷やしコーヒーを売っていた。
今は、訳の判らないお店になっていた。
左角はかばん屋。今も昔も変わらない。
向かいは、チェ-ンの薬局になっていた。
確か、この道を西へ、西へ歩いて行けば、母の伯父さんの家があったはず。
今もあるのだろうか・・・。
伯父さんは裕福な人で、お中元、お歳暮を山のようにもらう。
身内に手厚い人で、貧しい姪を気遣ってくれた。お中元、お歳暮の季節になるとおすそ分けに預かるのである。
奥さん(後妻さん)から電話がかかって来て、「取りにおいで。」と言われる。
親戚からショッピングカートを借りて、荷物持ち要員として、ねこ吉も母について行く。
勝手口のチャイムを押せば、お手伝いさんが出てくる。
奥さんは満面の笑みで出てきて、挨拶をし、我が家に用意した物を出してくれる。
達筆な人だから、贈答品の熨斗を書き直し使いまわしもしていたようだ。
目の前の納戸には、贈答品が山のように入っていた。
頂いたものをエンヤラヤ、エンヤラヤ引いてと帰って行くのである。
奥さんの笑顔が、営業用の貼りつけ笑顔であることは、子ども心にも気がついた。
家に帰って、もらったお砂糖の缶から、普段使いの砂糖入れに砂糖を移すのはねこ吉の仕事。
金属のオタマでガリガリと崩していく。
もらったお砂糖が古いからカチカチに固まっている。
大丸の金色と深緑の缶。今でも思い出せる。
まだ、賞味期限とかに厳しくない時代のことではあるが・・・。
もらったチョコレートが白くなっていて食べられなくて悲しい思いをしたこともあった。
母に、「もらって文句は言えないけれど、人にものにあげるときは古い物をあげてはいけないよ。」と言われた。
お母さん、ねこ吉はその教えをしっかり守っていますよ。
冷蔵庫の中には賞味期限の切れたものが入っていますが・・・。
話は大きくそれたが、ねこ吉は、四つ角の道を西へ、西へと歩き始めた。
辺りは古い家もあるけど、介護ステーションや薬局などができて、昔の雰囲気は無い。
もう突き当りは蓬川だ。
蓬川より向こうということはあり得ない。
引き返し、一区画をぐるっと回ることにした。
「あったぁ!この家だ。」
門や塀は変わっていたけど、表札はそのまんま、雨にさらされ色褪せてはいるけど。
家の佇まいはほとんど変わっていない。ひっそり、ホントひっそりしている。
ただ、勝手口がなくなってガレージになっているような気がする。
門の近くの柿の木が一杯青い実をつけていた。
半世紀も昔の話。当然貼りつけ笑顔の奥さんは故人だが・・・。
この家には、今誰が住んでいるんだろう。
何となく時間が止まっているような・・・。
門を開けると時空を超えて、あの奥さんが貼りつけ笑顔で出てくるような気がした。
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今日は9月3日。朝晩涼しくなった。
9月1日、快晴。吹く風は爽やか。
久しぶりに尼崎に行って来た。
商店街の中を歩きながら、改めて随分変わったなぁと思った。
昔から営業している店の何と減った事か・・・。
全国何処にでもあるチェーン店の飲食店、携帯ショップが行くたびに増えて行く。つまらない。
長年、婦人雑貨の店をしていたねこ吉の茶道、生け花の先生宅もギャラリーに変わっていた。
4年前お会いした先生はお元気だろうか・・・。
写真は、猫あつめのレア猫みかづきさん。
夜に現れると聞いていたので、まさか朝の10時頃、尼崎に行く阪神電車の中で開いたi padに、トコトコ現れたみかづきさんに慌てふためき、記念写真を撮りそこない、かろうじて携帯で撮った写真はピンボケ、写り込み。
商店街の四つ角で、ねこ吉は立ち止った。
昔は、右角は和菓子屋さんだった。
夏にはガラスケースに葛饅頭が入ってた。
一杯10円?の冷やし飴、冷やしコーヒーを売っていた。
今は、訳の判らないお店になっていた。
左角はかばん屋。今も昔も変わらない。
向かいは、チェ-ンの薬局になっていた。
確か、この道を西へ、西へ歩いて行けば、母の伯父さんの家があったはず。
今もあるのだろうか・・・。
伯父さんは裕福な人で、お中元、お歳暮を山のようにもらう。
身内に手厚い人で、貧しい姪を気遣ってくれた。お中元、お歳暮の季節になるとおすそ分けに預かるのである。
奥さん(後妻さん)から電話がかかって来て、「取りにおいで。」と言われる。
親戚からショッピングカートを借りて、荷物持ち要員として、ねこ吉も母について行く。
勝手口のチャイムを押せば、お手伝いさんが出てくる。
奥さんは満面の笑みで出てきて、挨拶をし、我が家に用意した物を出してくれる。
達筆な人だから、贈答品の熨斗を書き直し使いまわしもしていたようだ。
目の前の納戸には、贈答品が山のように入っていた。
頂いたものをエンヤラヤ、エンヤラヤ引いてと帰って行くのである。
奥さんの笑顔が、営業用の貼りつけ笑顔であることは、子ども心にも気がついた。
家に帰って、もらったお砂糖の缶から、普段使いの砂糖入れに砂糖を移すのはねこ吉の仕事。
金属のオタマでガリガリと崩していく。
もらったお砂糖が古いからカチカチに固まっている。
大丸の金色と深緑の缶。今でも思い出せる。
まだ、賞味期限とかに厳しくない時代のことではあるが・・・。
もらったチョコレートが白くなっていて食べられなくて悲しい思いをしたこともあった。
母に、「もらって文句は言えないけれど、人にものにあげるときは古い物をあげてはいけないよ。」と言われた。
お母さん、ねこ吉はその教えをしっかり守っていますよ。
冷蔵庫の中には賞味期限の切れたものが入っていますが・・・。
話は大きくそれたが、ねこ吉は、四つ角の道を西へ、西へと歩き始めた。
辺りは古い家もあるけど、介護ステーションや薬局などができて、昔の雰囲気は無い。
もう突き当りは蓬川だ。
蓬川より向こうということはあり得ない。
引き返し、一区画をぐるっと回ることにした。
「あったぁ!この家だ。」
門や塀は変わっていたけど、表札はそのまんま、雨にさらされ色褪せてはいるけど。
家の佇まいはほとんど変わっていない。ひっそり、ホントひっそりしている。
ただ、勝手口がなくなってガレージになっているような気がする。
門の近くの柿の木が一杯青い実をつけていた。
半世紀も昔の話。当然貼りつけ笑顔の奥さんは故人だが・・・。
この家には、今誰が住んでいるんだろう。
何となく時間が止まっているような・・・。
門を開けると時空を超えて、あの奥さんが貼りつけ笑顔で出てくるような気がした。
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