ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

制服

2023-02-06 20:18:37 | 思い出


(ねこ吉が歩いている前をちょこちょこ歩き回るセグロセキレイ。)

今日は月曜日。ゴミ収集日です。
ねこ吉もさすがに片づけに少し精を出してます。
衣装ケースに貯め込んだ布などかなり捨てた。

一番上の引き出しから、娘の高校時代のセーラー服が出てきた。

懐かしいなぁ・・・。



(黒っぽい所は2号線で、車がビュンビュン走ってる。危ないよ。)

阪神大震災の年が高校受験だった。

娘の志望校は、六甲山の山に沿って建っていたので、表から見たら1階、裏から見たら地下。
そのせいか、地震の被害が少なかった。
古い建物だったから、地震で倒壊して学校が無くなっているのではないかと思っていた。



受験の前日、何とかお風呂に入れてやろうと思ったけど、ガスが止まっていた。
知り合いのNさんのご主人が東京で買ってきたという電気の棒状の物を譲ってもらって、お風呂に水を貯め、電気の棒を朝から突っ込んでおいた。
水が冷たいので、なかなか温度が上がらなかった。

カセットコンロでヤカンに湯を沸かし、台所と風呂場を何度も往復して、娘にお湯を渡して洗髪を終えた。
阪急電車も途中までしか復旧していなかったので、JRと両方乗り継いで苦労して高校まで行ったようだった。



(ゴミ袋をあさる気か!)

合格発表の日は、地下鉄サリン事件が起こった日だった。

たぬ吉と娘が合格発表を見に行った。
携帯電話もなかった頃。
テレビを見ながら電話を待っていた。

ニュースで地下鉄サリン事件を写していた。
飛んでもない事件が起きたと思った。ねこ吉は、とっさにオーム真理教の仕業だと思った。

このことは、以前ブログに書いたけど・・・。



待ちに待った電話がかかって来て、本当に合格したことが嬉しかった。
マンションは全壊、水道と電気がやっと繋がったばかり。
これから、どうやって暮らして行こうかと途方に暮れていたから、娘の志望校合格は大きな希望だった。
午後から、合格者は制服を注文するので、たぬ吉とバトンタッチ。

娘の高校は、セーラー服だった。
セーラー服と言えば、白線とスカーフが定番だけど、娘の高校は白線ではなく黒線だった。
スカーフは無し。胸元で黒い紐を結んであった。
何とも地味なセーラー服だった。

しかし、憧れていたセーラー服だ。嬉しかったと思う。



2,3年生ともなれば、娘はスカートをたくし上げミニスカートにして、
横の髪をパラッと垂らし、シニヨン?みたいな高校生らしからぬヘアスタイルで通学していた。

「高校生らしい服装をしなさい。」というねこ吉と何度喧嘩をしたことか。



娘の高校の玄関は、入学した時と卒業する時しか使ってはいけなかった。

憧れのセーラー服を着て、入学式に行った日に玄関を入って以来、卒業まで通らない。

卒業式の日、娘は玄関から友達と満面の笑みで一番目に出てきた。
1組でもないのに何故1番目?

自由に出て良かったらしく、皆で譲り合っていたので娘たちが、「ファーストペンギン」になったらしい。
その日は、スカートの丈も普通丈、髪は三つ編みに編んでいた。



昨晩、LINEで、

「高校の制服が出てきた。どうする?」

「要らないです。」

「じゃあ、明日捨てます。」

「よろしく」

という訳で、本日捨てました。













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