(阪神なんば線日本橋で降りてすぐ国立文楽劇場はあった。小雨に煙っていた。)
ねこ吉は、今日初めて文楽を見に行った。
コロナ以前、たぬ吉はほぼ毎月文楽を見に行っていた。
何度か誘われたけど、いつもねこ吉の返事は、「絶対寝そうだから行かない!」
そんなねこ吉が、一度ぐらい見に行ってもいいかなと思ったのは、YouTubeで「国立文楽劇場 お客様へのお願い」の動画を見たときだった。
エスカレーターを文楽の人形がソーシャルディスタンスを保って上って行く。
その最後に狐さんが抱かれて上って行く。
「あの狐さん可愛い!」
たぬ吉に、狐がいっぱい出る演目があったら見に行きたいと伝えておいた。
(入るなりマスクをした大きな頭がドド~ンと・・・。)
第一部「蘆屋道満大内鑑」に狐が出てくるというので、今回チケットを取ってもらった。
長い間緊急事態宣言が出て、色んなことが制限される日が、またいつやって来るか判らない。
つくづく世に棲む日々も減って来たと思う今日この頃。
文楽も縁があって見られる間に見ておこう。
開演時間よりかなり前に劇場についてしまい、撮れた席は前から3列目のど真ん中。
ここなら、よく見えるわ。
たぬ吉が、「そんな前に行ったら全体が見えない。」と言っている。
ねこ吉は、「全体よりも顔がみたいよ。」という。
開演時間まで、あちこち写真を撮ったり、お土産を買ったり、資料室に入ったり・・・。
たぬ吉の得意分野だから、いくらでも蘊蓄垂れ放題。
蘊蓄は、右から左に抜けていき・・・。
優しい顔をしたお馬さん。
この上にお人形が乗るんです。
ライブで聞く、三味線、太鼓、義太夫はお腹に響いて迫力があった。
義太夫の竹本織大夫さんは、Eテレ「にほんごであそぼ」に出ていたから見たことがあった。
狐さんがピョ~ン、一瞬で早変わり。
「恋しくば尋ね来てみよ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉」の歌を障子に書いて姿を消す狐さん。
切ないねぇ・・・。
筋書きと「錦秋文楽公演ご鑑賞記念」というお菓子をお土産に買った。中身は栗饅頭1個と、大野屋のラムネ。高かったわ。
小さな落雁のようなラムネ。
こんなラムネ初めて食べた。何とも品のいいラムネだった。
たぬ吉は、明後日第二部「ひらかな盛衰記」を一人でまた見に来るんだって!
チケットを買ってたわ。