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リビングコープの園芸コーナーには、ハロウィンのカボチャたち。気が早いね。
お天気が良くなったら、すごく暑くなった。寒暖差に身体がついていかないよ。ヘロヘロになって家に帰ってきた。
涼しい部屋で、「坪内稔典百句」を読み直している。
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ねこ吉が、坪内稔典の本を読むきっかけは、「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」が気に入ったからだけど、他にもねこ吉好みの俳句がたくさんある。
「がんばるわなんて言うなよ草の花」この句好きです。
よく別れ際に、まるで挨拶の代わりに、「頑張ってね。」といわれることがある。
ねこ吉は、頑張るという言葉が好きじゃない。阪神大震災で、「頑張って!」と辟易するほど言われた。
小さい頃から、「頑張る」のは超苦手。
だから、ねこ吉も「がんばるわ」なんて返事をしたくない。
「花冷えのイカリソースに恋慕せよ」
これは、「わけわかめ、意味トロロ」なんだけど・・・。
稔典の句は、固有名詞がよく出てくる。
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イカリソースといえば、林間学校に行った時のことを思い出す。
ねこ吉は、小学校6年生の時、芦屋六麓荘にあるお嬢様学校「芦屋女学院」の林間学校に5日間ぐらい通った。
「こんな学校ですよ。」という、今でいうオープンキャンパスのようなものだったと思う。
ねこ吉は、お受験など縁がなく、公立中学に行くことが決まっていたのに。
何故行ったのか判らないけど、友人と一緒に電車とバスを乗り継いで通った。
芦屋山の手にある綺麗な別世界のような学校だった。
皆で運動場に出て体操をしていたとき、そこから、ビーチパラソルのあるプールが見えた。
周りの子たちが、「あれは、イカリソースの社長の家よ。」と言っていた。
ねこ吉は、今でもスーパーでイカリソースを見ると、あのプールを思い出す。
「多分だがイソギンチャクは義理堅い」
どの辺が義理堅いのか判らないけどこの句も面白い。
稔典先生は、
「常識を壊していかないと、放っておいたら俳句はどんどん古い方に行ってしまう。」
とおっしゃっている。
ねこ吉は、難しいことは判らないけど、意表を突く面白い句が好きです。