ねこ吉は、超怖がりなのに「兵庫の怖い話」という本を借りてしまった。
作者は尼崎市出身だった。
「ジェームス山に潜む老紳士」が読みたくて借りたけど、目次を見たら、「尼崎の怖い話」があったので、そちらから読み始めた。
エグい挿絵もあって、借りた事、読んだ事を後悔。
今晩眠れないかもしれないから、それ以上読む事を断念。
もう、サッサと図書館に返却します。
こんな本借りるなんてアホでした。
ここで、子供の頃の思い出を・・・。
ねこ吉の家はお風呂が無く、銭湯に行っていた。
脱衣場の天井近くには、いつも映画のポスターが貼ってあった。
見たい映画を番台で言うと、割引券をくれたり、うまくいけば招待券をもらえる事もあった。
夏になると怪談映画のポスターのオンパレードで、ねこ吉は、番台を通る時から下を向いていた。
ポスターを見ないように下を向いて服を脱ぎ、お風呂に入ったら、ガラス戸を通してポスターが見えないように奥の方に行き、体を洗うのもそこそこに、また下を向いて出て、早々に服を着て急いで帰っていた。
夏の銭湯が本当に嫌だった。
そんな怖がりなのに、何をトチ狂って、こんな本を借りてしまったんだろう・・・。