猫の足元にあるのは煙草の吸殻である。
誰かが灰皿に捨てずに、その場にポイ捨てをしたのだらう。
煙草のポイ捨てで思ひ出すのは、以前勤務してゐた職場の上司のことである。
その上司とお客様のところへと行つたのだが、その上司は私の服装にケチをつけた。量販店で売つてゐるやうな安物スーツでお客様の前に出るのは非常識だといふ。
確かに私は量販店で購入したスーツを着用してゐたが、長期間クリーニングに出してゐないといふ不潔なものではない。
この上司、人混みで煙草を歩きながら吸ひ、その煙草を路上にポイ捨てをして私を「非常識」と罵つたのだ。
私は常識人ではないかもしれないが、非常識な行動をとりながら他人を「非常識」と罵る面の皮の厚さは持ちあはせてゐない。
タイトルは、さだまさしの歌(さだまさし作詞作曲、渡辺俊幸編曲:1977年)の名を拝借。
(2009年9月5日、熱海市初島、ニコンD80,シグマ70~300㎜DGF4~5.6,ISO320,プログラムオート)
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