以前、「三鷹牟礼」(2009.10.2)と題する写真を掲載したが、その写真撮影後、京王線の千歳烏山駅へ歩き、そこから電車に乗り、初台駅で降りた。そして東京オペラシティへ行き、当ブログ「オカリナ吹く横顔」(2006.6.10)他で掲載のオカリナ演奏家・舞歌さんの演奏を聴きに行つたのだ。
東京オペラシティの「サンクンガーデン」といはれる会場は、コンクリート他の石材で囲まれ、楽器の音色が程よく響く。それゆゑ舞歌さんお気に入りの会場だといふ。
この日は曇天で涼しかつた。この気候と秋といふ季節が哀愁を帯びた曲に合ふと感じたのだらうか、舞歌さんは哀愁を帯びた曲を中心に演奏してゐた。
写真はもの憂げな表情にてオカリナを吹く舞歌さん。
舞歌さんのこの表情と、ホワイトバランスを「蛍光灯」にして青みを強調したといふ小細工で哀愁感を表現できてゐるだらうか。
タイトルは「秋はさみしい」(西條八十作詞、古賀政男作曲、糸井しだれ唄:1940年)といふ古い歌の題の拝借である。
舞歌さんはこの歌を演奏してゐたわけではない。おそらく知らないだらう。
舞歌さんがこの日演奏した曲、舞歌さんのこの写真の表情が、なんとなくこの歌の名に合つてゐるやうな気がしたのである。
(2009年9月21日、新宿区西新宿、ニコンD80,シグマ70~300㎜DGF4~5.6,ISO640,1/200秒,f5.6)
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