Festina Lente

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今日の1枚

2004年11月09日 | MUSIC&ART
マーラー 大地の歌

ブリギッテ・ファスベンダー(アルト)
フランシスコ・アライサ(テノール)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

20年位前に、サントリーウィスキーのコマーシャルで
この組曲の「青春について」という曲を使っていました。
俵屋宗達の「風神雷神図」が、アニメーションになっていて
当時画期的だったことを覚えています。
マーラー:大地の歌
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ファスベンダー(ブリギッテ), アライサ(フランシスコ), マーラー, ジュリーニ(カルロ・マリア)
ユニバーサルクラシック

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マーラーがこの曲を書いた19世紀後半のヨーロッパは
大アジアブームでした。フランスではジャポニスムとかいって
日本の浮世絵の技法がゴッホや、印象派のモネなんかにも大きく
影響を与えた時代。この大地の歌の歌詞のテキストになっているのは
「シナの笛」という詩集。この詩集、唐詩選などの漢詩のドイツ語訳
ということに当時なっていたらしいですが、これがなんと全くのでたらめ。
まあ、詩を読むと、漢詩っぽいことが書いてありますが、そんな漢詩どこにもない。
それでも雰囲気は伝わってくるし、聴いていてとても楽しいです。
特に最後の曲「告別」は、「エービッヒ、エービッヒ・・・」と歌いながら
終わりとても悲しい。エービッヒとは、ドイツ語で「永遠」という意味。
「永遠の別れ」、これは身を切られるように辛いです。
コメント (1)
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