大橋建一市長から和歌山市観光発信人を委嘱され1ヶ月が過ぎた。
勤務地である広島市で、機会を見つけては名刺を渡し、「和歌山市に来られたことはありますか」と尋ねている。
「ツアーで高野山と白浜温泉へ」「パンダを見にアドベンチャーワールドへ」「勝浦に泊まって熊野へ」と、和歌山市周辺を目的地に訪れたことのある方は少ない印象を受ける。
「和歌山市は大阪市内から1時間の所です」と話すと、「そんなに近いの」と驚かれる。
「和歌山市には、和歌山城がありますし、猫のたま駅長も居ますよ」と話すと、「ローカル線を盛り上げている三毛猫でしょう」と返ってくる。和歌山電鐵(株)の親会社である両備グループ・岡山電気軌道(株)(本社:岡山市・小嶋光信社長)の存在もあってか、たま駅長の認知度が高い。
休暇で和歌山市へ帰省し、和歌山駅東口の線路沿いを通りがかった。偶然、和歌山電鐵貴志川線のホームから たま電車が発車するところで、フェンスによじ登り電車を見る子ども達や、他府県ナンバーの車から降りカメラを構える人が見られた。ホームではたま駅長のグッズ販売が盛況だった。
和歌山市は、鉄道(動物)をはじめ、歴史・温泉・海の幸など、観光客の多様なニーズに対応できる資源を持っている。大阪市内から1時間で来られるという立地と、観光資源の奥深さを訴求すれば、和歌山市を訪れる方が増えるかもしれない。この2点を県外で発信していきたい。
(次田尚弘/広島)