首都圏で和歌山県の観光情報や特産品を扱う県観光連盟のアンテナショップ「わかやま紀州館(東京都千代田区)」は、開設10周年を機に、それまで使用されていた当て字の「喜集」を「紀州」に改めた。
【写真】わかやま紀州館の店頭
同館は平成16年2月9日、有楽町駅近くの東京交通会館の地下1階にオープン。有楽町駅とは地下通路で直結するなど東京の一等地でアンテナショップとしての役割を発揮してきた。
この程、「紀州」=「わかやま」を大々的にPRしようと改名された。
直売コーナーでは和歌山から直送した農作物や冷凍加工品、湯浅醤油や銘酒、パンダやたま駅長のグッズ販売など、紀州を凝縮した店になっている。
観光情報を扱うコーナーでは各市町村や観光協会のパンフレットが並べられ、カウンターで詳しい説明が受けられるほか、本紙をはじめ地方新聞を閲覧できる。
また、都内の大学と提携した講習会の企画、旅行エージェントやマスコミへの広報活動が積極的に行われるなど、和歌山の魅力を広めるチャンスを創出している。
同館のプロジェクトリーダーを務める菊本さんは、首都圏から和歌山までのアクセスを紹介した「東京方面から行くわかやま アクセスガイド&時刻表」という小冊子を見せてくれた。
「ここで和歌山の魅力に触れ、そこからいかに来県してもらえるかが重要です。紀州館のスタッフの思いが詰まっています」と話し、和歌山の情報発信基地をスタッフの方々が一丸となり、新しい「紀州館」が創り上げられていることを強く感じた。
(次田尚弘/東京)