前号では、バランスが取れた味わいが特徴で、西日本では珍しい「なつっこ」を取り上げた。
今週は、桃の全国の栽培面積で第3位を誇る「川中島白桃」を紹介したい。
川中島白桃は、長野市川中島町の農園で品種改良を行う過程で発見された桃で、昭和36年(1961年)に発見者の名前から「池田1号」と名付けられ、栽培が始まったとされる。
その後、発見者の池田氏は川中島地域の他の生産者にもこの品種を広め、昭和52年(1977年)、地名にちなんだ川中島白桃に名が変えられた。
果実の重さは250g~350gと大きく、果皮は色付きしやすく産毛が多い。
食してみると、果肉はやや硬めでしっかりとした食感がある。甘味が強く、酸味は少ないが、やや渋みが残る傾向で、果汁は少なめ。
硬めの食感が苦手な方は、果実をそのまま使い、レモンや砂糖で煮たコンポートにすることで柔らかくなり、タルトやケーキにして楽しめるほか、煮詰めてジャムに加工する方法もおすすめ。
農水省の統計によると、栽培面積の第1位が福島県(234ha)、第2位が長野県(222ha)、第3位が山梨県(214ha)、第4位が山形県(213ha)、第5位が和歌山県(84ha)となっている。
全国の総生産量は約1200haと桃全体の約1割を占め、桃の中では3番目に多い栽培面積となっている。
収穫時期は産地によるが、収穫は早いところで8月上旬頃から始まり、遅いところでは9月いっぱいまで続く。食べ頃は8月下旬から9月中旬。
和歌山県内でも栽培が盛んな川中島白桃。単に食するだけでなく加工品としての楽しみ方もできる品種。アレンジしてその美味しさを堪能してほしい。
(次田尚弘/和歌山市)
今週は、桃の全国の栽培面積で第3位を誇る「川中島白桃」を紹介したい。
【写真】濃い色付きが特徴の「川中島白桃」
川中島白桃は、長野市川中島町の農園で品種改良を行う過程で発見された桃で、昭和36年(1961年)に発見者の名前から「池田1号」と名付けられ、栽培が始まったとされる。
その後、発見者の池田氏は川中島地域の他の生産者にもこの品種を広め、昭和52年(1977年)、地名にちなんだ川中島白桃に名が変えられた。
果実の重さは250g~350gと大きく、果皮は色付きしやすく産毛が多い。
食してみると、果肉はやや硬めでしっかりとした食感がある。甘味が強く、酸味は少ないが、やや渋みが残る傾向で、果汁は少なめ。
硬めの食感が苦手な方は、果実をそのまま使い、レモンや砂糖で煮たコンポートにすることで柔らかくなり、タルトやケーキにして楽しめるほか、煮詰めてジャムに加工する方法もおすすめ。
農水省の統計によると、栽培面積の第1位が福島県(234ha)、第2位が長野県(222ha)、第3位が山梨県(214ha)、第4位が山形県(213ha)、第5位が和歌山県(84ha)となっている。
全国の総生産量は約1200haと桃全体の約1割を占め、桃の中では3番目に多い栽培面積となっている。
収穫時期は産地によるが、収穫は早いところで8月上旬頃から始まり、遅いところでは9月いっぱいまで続く。食べ頃は8月下旬から9月中旬。
和歌山県内でも栽培が盛んな川中島白桃。単に食するだけでなく加工品としての楽しみ方もできる品種。アレンジしてその美味しさを堪能してほしい。
(次田尚弘/和歌山市)