監督は良心的人情派喜劇が得意なフランク・キャプラ。出演はクラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール。
大学時代、英語の授業で観た。クラーク・ゲーブルがヒッチハイクをしても車は止まらない。クローデット・コルベールが太ももを露わにすると、車がすぐに止まるシーンが印象的だった。
フランク・キャプラ監督では・・・
三人組の男たちが大富豪の老女(北林谷栄)を誘拐する。しかし、この人物、自分の身代金の金額を上げるなど一筋縄ではいかない。既に誘拐は老女と警察(緒形拳)の間でのやり取りになっていた。誘拐した三人組の運命は?事件は解決するのか?
僕はこの映画をロードショーで
観た。何の気なしに観た映画だったが、その面白さに痺れた。良い意味で凄く裏切ってくれた。オススメの映画である。
ベイビー・ドライバー、彼は音楽を聴きながら、窃盗団の逃亡を助けるドライバーとして天賦の才能を持っている。そんな彼にも彼女が出来るが、闇のバスにその恋を阻まれる事になる。ベイビー・ドライバーと恋人は魔の手から逃げ果せる事が出来るのか?映画の結末は?
流れるようなドライビングテク、耳に付いて離れない音楽。この映画は新しい表現方法を提示したのかもしれない。
巨匠・木下惠介脚本・監督の三十年にわたる男と女の愛憎劇。主演は高峰秀子。彼女を犯してしまう地主の息子に仲代達矢。彼女の許嫁に佐田啓二。この映画がデビュー作の田村正和。
初めてこの映画を観た時、人の怨念はここまで凄まじいものかと痛感した。木下惠介は旅館の部屋に寝そべって、アタマから脚本を唱え、それを助監督が口述筆記する。物語の構成や終わりを考えてから脚本を作らないかというと、「予定調和」に終わってしまうからだと木下惠介は説明する。山田太一もこれを体験し、脚本術を学んだという。
自らも医者の資格を持っている大森一樹監督作品。京都の医大を舞台に若者たちの悲しみや歓びを描いていく。出演は、古尾谷雅人、伊藤蘭ほか。大森監督は僕の高校の先輩であり、親近感を持っていたので、映画にも感情移入して観られた。
この映画では女優さんがヌードになっている。それは、伊藤蘭だったのだろうか?
この映画は何度観た事だろう。ファンタジーに満ちている。監督は「風と共に去りぬ」のビクター・フレミング。主演はジュディ・ガーランド。彼女は太りやすい体質だったので、主役ドロシーを演じる為に、覚醒剤を服用して撮影に臨んだらしい。
その後、薬剤中毒と神経症に苦しみ、結婚する事、5回。47歳でこの世を去った。娘はライザ・ミネリ。
1960年代後半の京都。舞台に、日本人高校生が在日の女子高生に恋をする青春ドラマ。塩谷瞬と沢尻エリカ。放送禁止になった歌「イムジン河」が二人を結びつける。
映画のエンディングに流れた「あの素晴らしい愛をもう一度」に感動し、僕の顔は涙てわぐちゃぐちゃになった。
エネルギー資源が石炭から石油に変わり、貧困で喘いでいる炭鉱の街。炭鉱を閉山して、「常磐ハワイアンセンター」を建設する話が起こっている。街の女性達は(蒼井優、山崎静代ほか)フラダンスを踊るフラガールを募集している事を知り、色めきたつが。親たち(富司純子ほか)は反対する。
東京から現れたフラダンスの先生(松雪泰子)は素人の炭鉱の娘たち本気で教える気は無かった。
何とか生徒が集まり、猛特訓が始まる。
常磐ハワイアンセンターの開業の日、生徒の初舞台。遠くからそれを見る先生の姿があった。
南海キャンディーズ・山崎静代が女優としての実力を発揮した映画でもある。

今日で連休も終わり。プールに8日行けた。プールで泳いだ日は不整脈も治まり、心も穏やかになる。体が疲れると、余計な事を考えなくて済むのだろう。
グラドル「柳瀬早紀」は一時引退して、その後、業界に復帰。名前も「柳瀬さき」に変えた。業界から離れた理由は分からないが、セクハラの可能性もあるかもしれない。
グラビアアイドルはギリギリまで見せてなんぼの世界。精神的に追い詰められたのだろうか?「巨乳」の女性はしばしばコンプレックスがあり、身体のラインが分かる服は着たがらない。矛盾する精神状態が彼女を一時引退に追い込んだのかもしれない。あくまでも、すべて僕の想像だが。
山田太一脚本の大ヒットドラマ。三流大学生・中井貴一、時任三郎、柳沢慎吾と看護師・手塚理美、石原真理子と中島唱子の青春群像ドラマである。
全編にサザンオールスターズの曲が使われている。このドラマにサザンを使おうと提案したのは、プロデューサーの片島謙二。6人の青春群像にサザンがよく合っているのだ。
このドラマの中の手塚理美は神々しいほど綺麗で可愛い。ドラマの中では、時任三郎の彼女という設定。二人でラブホテルへ行くシーンがあるのだが、僕はうらやましいと思いつつ、興奮していた。
手塚理美は実生活では、真田広之と結婚し、離婚する。イケメン好きなのだろうか?現在の所属事務所は吉本興業と聞いたが本当だろうか?
手塚理美は昨年の大河ドラマ「青天を衝け」で主人公の母親役をやっていたが、さすがに歳取っていたなぁー
その小説を初めて読んだ時、雷に撃たれた様な衝撃を受けた。
黒澤明監督が好きで、「わが青春の黒澤明」という文庫を買い求めた。作者の植草圭之助は、黒澤明の幼馴染で、脚本家。黒澤明の名作「酔いどれ天使」の脚本を書いている。
この本のあとがきにあったのが、植草圭之助の「冬の花 悠子」という本があるという事実。黒澤明に関する本がとても面白かったので、即買い。
物語の発端は、戦争直前の東京・吉原。植草圭之助の自伝的小説だ。
圭之助は吉原遊廓を訪れた。そこで偶然出逢ったのが、遊女「紫」こと悠子。悠子に恋をした圭之助は、悠子と共に大胆にも吉原遊廓から足抜け(逃走)を試みる。
足抜けに成功した悠子だが、既に彼女の身体は結核に蝕まれていた。
敵機が東京上空を飛び始める戦局の中、二人の儚くも純粋な恋は最後の輝きを放っていた。脚本家と遊女の恋の行方は如何に。彼女が吉原遊廓の放った追手に捕まる事は無いのか?
この小説を初めて読んだ時、思ったのは、さすが脚本家が書いているだけあって、情景が目に浮かぶなぁーと言う事。そして、男女の機敏が繊細に描かれているという事だった。時を忘れ、夢中になって読んだ。
ちょっとシチュエーションは違うが、映画「小さな恋のメロディ」のマーク・レスターとトレーシー・ハイドの恋に似ていると思った。純愛なのだ。二人の恋が上手くいきます様にと祈る様な気持ちの僕。どこか、小説「冬の花 悠子」の「童話」の様なところが映画「小さな恋のメロディ」に似ているのかも知れない。その魅力が僕を惹きつけて離さないのだろう。
この「冬の花 悠子」はそんな気持ちにさせる一冊だった。眩ゆいばかりのラブストーリーを御所望なら、この一冊を推薦します。中公文庫。入手は古書のみ。
読んだ方はきっとこの作品を今、映像化して欲しいと思うだろう。僕もそう思う。
鈴木京香演じるトップモデルと大沢たかお演じる知的障害を持つ青年のラブストーリー。江ノ電が走る湘南を舞台に涙なくしては観られないドラマ。
放送では、チャップリンの「スマイル」(映画「モダンタイムス」で使われている曲)が使われている。しかし、DVDでは権利の関係ですべて違う曲に差し替えられている。残念だ。
このドラマはとことん切ない。
スピルバーグ、ほとんど唯一のコメディー。冒頭、若い女性が海岸を海に向かって走り出す。「JAWS」のテーマが流れ、サメではなく、三船敏郎が艦長の日本の潜水艦が浮上して来る。
この映画は真珠湾攻撃の後、日本軍が西海岸に押し寄せて来たという設定。もちろん、本土のアメリカ人の大きな勘違い。
印象に残っているシーンは、ジョン・ベルーシが飛行機をガソリンスタンドに横付けして、「満タン!」と叫ぶところと、軍の偉いさんが映画館でディズニーの「ダンボ」を観て泣いているところ。
僕はこの映画を梅田の「梅田ピカデリー」で観たのだが、今ひとつ笑えなかった。しかし、テレビやDVDで何度も観ているうちにだんだんツボにハマって来るのだ。不思議な映画である。